まったり アイマス2

アイドルマスター2 超ライトユーザーのプレイ日記

3399. 無限精度分数、続き^5

2021年05月10日 | 日記

 MSXのCPUは当時主流のZ80と呼ばれる、8080の上位互換CPUで、これが典型とされました。8bit機で、演算の単位とアドレッシングの単位が8bitです。メモリを使うための間接レジスタは16bitなので、直接には64KBしか指定できません。
 ですから、日本語の扱いにはやや届かない、もどかしい感じはたしかにありました。

 アドレッシングの単位はその後ずっと8bit単位となり、しかしPC-9801 Fの8086は演算単位は16bitになり、セグメント方式で1MBのアドレッシングが可能となりました。
 16bit時代には、まともな実用性のある日本語ワープロソフトはごく初期からあって、メモリは128KB程度ですから、この2倍の差は決定的、みたいです。
 MS-DOS(16bit系)の強力な推進も手伝って、まともな言語処理系が揃っていったのもこの頃です。

 時代を画したIBM-PC/ATのCPU、インテル80286は前回少し触れたように、米国でベストセラーのPDP-11に幾分似ていました。おそらくこのために、PC文化が爆発的に花開いたのだと思います。8086は前座としては優秀でした。
 しかし、我が国の大学は授業に大型機(32bit系)を使っていましたから、あまり意義を実感しなかったような気がします。あくまで私の印象。16bit文化がほとんど無かったので、使い方が分からなかった、と思います。こんな所で伝統の差が出たと思います。
 結局、日本では日本語処理でぐるぐる回っていた感じで、データベースや言語処理で置いてけぼりを食らったと思います。

 やっと話が戻ってきました。そう、まともなLISP処理系は、PC系ではMS-DOS、つまり8086の時代から始まったと思います。我が国でも、少数の研究者などは8086/80286の威力に気付いていたと思いますし、実際、優秀なソフトはあったと思います。しかし、主流とはほど遠かったと思います。なにしろ、周囲が意義どころか、何をしていているのか分からなかったと思います。

 技術的側面は次回回しにするとして、このあたりの学術・技術系の西洋文化の理解不足は今でも結構感じられると思います。いや、私はまともに留学したことがありませんが、いわゆる国際交流だけですけど、それでも感じるほど。
 この状況で我が国は世界トップクラスの学術・技術を保有しているのですから、ある意味、驚異的です。どうなっているのかな。
 もしかしたら、日本固有の文化、平安、室町、桃山、江戸、そして明治、大正時代に先祖が維持したものが、少なくとも部分的には世界に通用した、と信じたいところです。

コメント
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