写真紀行

日々の風景と将来に残したい風景を求めて

長谷寺

2009-09-30 21:35:09 | 古跡

長谷寺(豊山)
http://www.hasedera.or.jp/

近鉄奈良線長谷寺駅下車、急な坂を下って伊勢と大和を結ぶ初瀬街道を渡り徒歩20分程で初瀬山中腹の長谷寺参道に到着します。
長谷寺は、真言宗豊山派の総本山であり、西国三十三観音霊場第八番札所で全国に末寺三千余ヶ寺、 檀信徒はおよそ三百万人といわれております。
また7,000株と言われるのボタンや四季折々に
花が咲き「花の寺」とも言われております、秋は全山が紅葉して伽藍や五重塔とのコントラストが見事です、私自身、春1度、秋2度訪れてこのお寺の風情に魅せられた一人ですが、雪の景色も素晴らしいと言われます。
創建は不明だそうですが奈良時代の8世紀前半と推定されています、「枕草子」、「源氏物語」、「更級日記」などの古典文学にも登場する名刹です。
仁王門から本堂までは屋根がついた階段(登廊)が5棟(下登廊、繁屋、中登廊、蔵王堂、上登廊)399段続きます。

仁王門(重文)
                
 

登廊(重文)                      秋の登廊                       春の登廊                            
    

仁王門から続く登廊                本堂からの眺め                    鐘楼(重文)と本堂(国宝)
   

登廊途中から五重塔に向かう階段が続きます                       舞台と本堂からの眺め
      

本堂内(相の間)                  本堂相の間ではお琴の演奏が行われていました、奥が正堂です
   

本堂(国宝)は本尊は十一面観音(重文)、をまつる正堂、相の間、礼堂からなる広大なもので、全面は京都の清水寺本堂と同じく、舞台造りとなっています。
広い舞台からは全山が望め、特に紅葉時の五重塔はこの寺ならではの景色でした。

                             

       

本坊(根本道場、大講堂、書院、寺務所があります)から見た本堂
           
     

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石山寺と瀬田川

2009-09-29 18:18:36 | 古跡

石山寺(石光山)

京阪電車石山坂本線の終点の石山寺で下車、瀬田川沿いに歩くこと10分で石山寺山門(東大門)に到着します。
天平19年(747年)に創建された名刹で清水寺(京都)、長谷寺(奈良)と並ぶ観音霊場と言われ西国三十三箇所観音霊場第13番札所となっています。
山内は広大な敷地を有しており豊浄殿、庭園(無憂園)など見所が多くありました。
紫式部が「源氏物語」を着想をしたのがこのお寺と伝えられており、本堂に「紫式部の間」が現存していました、また和泉式部もこの寺に籠っており、清少納言の「枕草子」に同山が出てくるなど古典文学に縁の深いお寺です。

建久元年(1190年)に源頼朝の寄進により建てられたとされる東大門(重文)
       

境内にある公風園白耳亭の紅葉           国の天然記念物「石山寺硅灰岩」と紅葉、新緑時期の「多宝塔」(国宝)
                                              

     本堂(紫式部の間が見えます)
     

     「紫式部の間」                 境内裏の庭園にある紫式部の像                      庭園にある藤棚
    

瀬田川
琵琶湖から流れ出る川はこの瀬田川のみだそうです、その昔、東から京に向かうには琵琶湖を舟で渡るか瀬田川に架かる橋(唐橋)を渡るかしかなかった様です。
「唐橋を制するものは天下を制する」といわれるほど、京都の喉もとを握る交通・軍事の要衝であり、何度も戦乱の舞台となっています。
また、この橋は日本三古橋とも言われ広重の「近江百景」中、「瀬田夕照」はこの橋の風景を描いたものです。

橋を渡る道(旧東海道)は、現在でも日本道百選のひとつに選ばれています。

山寺山内から瀬田川を望む                    川辺にある名所案内と「唐橋」  
         

  橋の脇には「
日本の道百選」のプレート
  
  
広重の「近江百景」の中にある「瀬田夕照」 

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談山神社

2009-09-27 17:05:19 | 古跡

大和多武峰・談山神社(やまととうのみね・たんざんじんじゃ)
http://www.tanzan.or.jp/

昨年秋、紅葉の名所である談山神社をたずねました。
近鉄奈良線桜井駅で下車、バスに乗り換えて約50分、紅葉を見に行く車列が続く中、やっと多武峰山中の神社に到着しました。

大化元年(645)藤原鎌足と中大兄皇子が「大化の改新」の談合をこの多武峰において行い、後に「談い山」と呼んだことからその名がついたと言われていますが、神仏分離以前は多武峰寺と言う寺院であったそうです。
創建は天武7年(678)、主祭神は藤原鎌足公。
本殿は三間社隅木入春日造り、社殿全体は極彩色、模様や花鳥などの彫刻により装飾されており江戸時代に日光東照宮造営の際の見本とされたと伝えられています。

       

蹴鞠の庭から権堂、十三重塔を望む
        

十三重塔は678年に藤原鎌足の長男、次男が父を偲ぶために建立したとされ、現存の塔は1532年に再建されており、唐の清涼山宝池院にあった塔を模したと言われており屋根は檜皮葺です。                             
                  

十三重塔を背景とした紅葉

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鎌倉散歩

2009-09-25 17:02:03 | 日々の景色

鎌倉散歩

9月21日、萩が見ごろになっている鎌倉の海蔵寺、宝戒寺をたずねました。
今回は大船から湘南モノレールで江の島に出て江ノ電で鎌倉に向かうことにしました。
大船から鎌倉山を越えて約20分、終点の湘南江の島で下車、腰越から江ノ電鎌倉高校前駅まで歩きました、腰越は「シラス漁」で有名な土地、以前食べたシラス丼が忘れられず、この日も昼食は「シラス丼」と決めて腰越の町を歩きましたが「シラス屋」など町中の店はどこも長い行列が出来ており、シラス丼をあきらめて歩いていたところ満福寺(源義経が腰越状を書いたと言われている名刹)の入り口にシラス丼ののぼり、細い路地を上がり、満福寺横の小道を昇ったところに茶房「源氏庵」がありました。
店内は満席でしたが、行列は無く一組が待っているだけ、ここで生と釜揚げシラスが半々のシラス丼をいただきました、レモンをかけた生シラスは美味でした。
店内はピアノの生演奏もあって隠れ家r的な落ち着いた雰囲気でしたが、唯一お寺経営の店の為やむを得ないのでしょうが墓地の中にあるのが難点でした。

      
腰越の街中を走る江ノ電              海沿いを走る江ノ電              満福寺から烏帽子岩を望む  
 
           
腰越から鎌倉高校前まで歩く、海沿いを江ノ電が走る


鎌倉高校前駅から江ノ電で鎌倉に向かいました、休日の為か車内は超満員、到着した
鎌倉駅では人波が出来ており藤沢行きは入場制限が行われていました。
鎌倉駅からJR横須賀線沿いに「海蔵寺」に向かいました、途中、鎌倉五山第三位の寿福寺に立ち寄り北条政子、実朝の墓に合掌、この寺には大佛次郎、高浜虚子の墓もありました。
北鎌倉方向に歩くこと20分、扇ガ谷の北にある海蔵寺に到着。

海蔵寺
鎌倉五山、十刹には入っていませんが1394年建立の古刹で萩の寺として有名です。
門前からの階段は今が盛りと咲く紫、白の萩の花のアーチが見事ですが、境内には萩は多くありません


      

寺院内は想像より狭く、本堂裏にはこじんまりとした庭園がありました
           

宝戒寺
鎌倉時代、執権北条氏の屋敷跡であったこの地に後醍醐天皇が北条氏を弔う為に足利尊氏に建立させた名刹(建立1335年)、「萩の寺」として有名。
本堂に向かう参道をおおう様に萩が咲き乱れていました、境内は白萩が多く、その中で紫萩が一層の彩をそえていました。
        
    

                        

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奥武蔵散歩

2009-09-25 11:45:01 | 四季の彩り

奥武蔵(物見山ー日和田山ー巾着田)散歩

9月19日、仲間3名と奥武蔵を歩いてきました。
西武秩父線武蔵横手駅で下車して物見山(375m)を目指します、駅舎の周囲には家屋が数軒あるのみで、こじんまりとした駅舎には駅員は1名、ホームの向かいにはヤギが2匹草を食んでいて、都心から1時間とは思われないのどかな風景が広がっていました。
       道祖神の脇に咲く曼珠沙華

日和田山(305m)頂にある金毘羅神社から高麗、巾着田を望む                                                                            


山を下りて曼珠沙華が見どころの巾着田に向かいました、本数は100万本と国内有数の規模だそうです。
花の色の毒々しさや彼岸花、幽霊花など
あまり有り難くない別称がついている曼珠沙華ですが、原一面を埋め尽くした眺めは圧巻でした。

   

朱色の中、白色がひときわ目を引きます。     すすきの穂が秋を感じさせました。
 


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室生寺

2009-09-11 14:09:21 | 古跡

室生寺(女人高野)

近鉄奈良線で室生口下車、バスに乗り換え室生寺を目指しました。
室生寺は深山幽谷に囲まれた名刹で、奈良時代末期(770 - 781年)に建てられたと言われています。
正式には真言宗室生寺派大本山、女人禁制の「高野山」に対し女性の参拝が認められていたことから「女人高野」の別称があります。
金堂、本堂、金堂の本尊である釈迦如来立像など多くの国宝、重文財が見所ですが、その中でも国宝の五重塔は、日本で一番小さく、法隆寺の五重塔に次いで古いものと言われていますが、平成10年の台風で樹木が塔を直撃して大きな被害を受けましたが、平成12年10月に修復されました。
同寺境内には3,000本の「シャクナゲ」が植えられており、春先には可憐な花を咲かせます。

                                         

                                

                     

  国宝 五重塔     
                           奥の院に登る石段
                                   

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五個荘

2009-09-08 14:20:24 | 写真紀行

近江商人発祥の地・五個荘(ごかしょう)
近江商人の家訓:売り手よし、買い手よし、世間よし
滋賀県米原から近江鉄道に乗り五個荘(現東近江市)を訪ねました。
江戸時代にこの地から多くの商人が行商に出る様になり、その後、業務を拡大して三都(京都・大阪・江戸)に進出、成功を収める者を多く輩出して大阪商人、伊勢商人と並ぶまでになった様です。
五個荘はこじんまりとした町並みであるが、現存している商人の屋敷は凝った造りが多く、往時の繁栄を偲ばせます。
繁栄した要素は商才に長けた人材と中山道、伊勢道など交通の要衝に近かったことが大きく上げられると思います。

                 

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奥日光 小田代ガ原

2009-09-03 20:24:32 | 四季の彩り

小田代ガ原

8月28日午前1時30分赤沼到着、天空を見上げると満天の星が降り注ぎ、都会では見ることができない距離に星が輝いている、しばし仮眠の後、始発(午前4時)の小田代ガ原行バスに乗り込む、気温は15度位か下界とは10度近い温度差がありそう。
今回はカメラ好き2名と夜明けの「小田代の貴婦人」の撮影会。
前回来た時は同時刻にすでに「貴婦人」の撮影ポイントには、カメラが2、30台並んでいて場所取りに苦労した記憶があるが、今回は我々3名のみ。
時期が早すぎた?
ともあれ、めいめいに撮影場所を決めて夜明けを待つ。
早暁の中で待つこと30分、空が白み始めて山の輪郭が浮き出てくる、「貴婦人」はまだ闇の中にその姿を沈めている。
空の明るさが増すにつれてもやが流れ出してきて「貴婦人」の姿が見え隠れする。
野は一面の芝桜、その奥に立つ1本のシラカンバ「貴婦人」は季節や時刻によりその姿を変貌させて見る者を飽きさせない。


空が白み始める                            夜が明けるに従ってもやがわきだしてきた
     
 


もやの中に「貴婦人」が姿を現す
        
                                                        
       

もやが消えると景色が一変して小田代が原は普段の表情に戻る、昨夜コンビニで買った弁当で朝食、赤沼行きのバスは1時間後の為、歩いて赤沼に戻ることとする。
O君は重い三脚を持って歩きたくない様であったが、小田代が原ー戦場ヶ原ー赤沼間1時間15分を歩く。        
                                                   
        

  車に戻った後、三本松経由光徳牧場に向かう

       展望台から見た戦場が原  
          

光徳牧場でしばしの休息、時刻は午前11時。
今日の天気は午後から雨の予報の為、早めに山を下りる事とする。
途中「華厳の滝」に立ち寄るが、雲行きが急に怪しくなり雨が降りだした。
            

光徳牧場で小休止する3人
 

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