伝法院
雷門から仲見世を歩き浅草寺に向かう途中、左手に普段は閉鎖されている広大な敷地があるが、これが浅草寺本坊である伝法院です、原則として一般公開は行っていないが、今年は3月9日から5月8日まで公開されていました。
伝法院通りから外観だけ見えて、通る度に気になっていたが、今回初めて中に入ることが出来ました。
伝法院は江戸時代(安永年6年)に創建されました、上野にある東叡山寛永寺が山主に皇族を迎え、朝廷から称号として輪王寺宮を下賜されて門跡寺院となり、その支配下にあった浅草寺も輪王寺宮が別当職を兼務していました。
浅草寺の総面積25,568.㎡中、伝法院は庭園を中心に12,216㎡とほぼ半分近い敷地面積を占めています。
普段はと閉じられている本坊正門(重文) 右は浅草寺、五重塔裏手伝法院
庭園公開の案内が各所に出ており多くの人が訪れていたが有料の為か、一般の観光客は少ない つつじ・鯉のぼり・浅草寺
五重塔が改装工事中、上部だけが顔をみせた 伝法院入口、次回の一般公開を聞くと不明とのことでした
今回は庭園と浅草寺所有の「大絵馬寺宝展」が開催されており江戸時代から伝わる絵馬等が展示されていたが、写真撮影は庭園のみでした
大絵馬寺宝展を見てから庭園に向かう
寛永年間に造られた回遊式庭園で作庭家として名高い小堀遠州作といわれます(元禄時代には輪王寺宮家直轄となり明治まで秘園とされたそうです)
雑踏から離れて庭園に入ると浅草の騒音が聞こえてこない 天明年間に愛知の茶人・牧野作兵衛作の茶室「天祐庵」(都内最古の茶室)
明治35年に建てられた大書院
大書院隣の建物の前にあった藤棚
庭園は中央に大池泉を配置して回遊する日本庭園、随所に石灯籠などが置かれ景観に趣を添えている
大書院の先に東京スカイツリーをのぞむ
現在改修工事中の五重塔の上部が見える 樹齢300年と言われる枝垂れ桜の木が右に見える
左右に新旧の塔を従えた大書院
伝法院庭園を出ると浅草の喧騒が戻ってきた
ランチは大黒屋の天丼、色黒で濃いめの味だが、くせになる味です