比叡山延暦寺の門前町・坂本
琵琶湖を右手に見て比叡山麓を走る京阪電車で比叡山の入り口である坂本に向かいました。
この町の歴史は古く、元亀二年(1571)の織田信長の比叡山焼き打ちで町が廃墟となっています、その後、明智光秀が湖畔に坂本城を築城(現在は碑だけが残されています)するなど歴史の裏舞台で様々な変遷を経てきています。
坂本駅を出て国道316号線をしばらく歩くと右手に日吉大社入口、左に比叡山に登る登山道、さらに左に進むと比叡山に登るケーブルカーの駅です。
比叡山で修業を終えた高僧が隠居後に生活を送った里坊が今でも50余り残されていて静かなたたずまいを見せています。
また町並みを歩くと穴太衆積み(あのうしゅうづみ)という独特の石垣が続いています、自然石を巧みに組み合わせ城などの石垣を造った石工集団が出た地とのことです。
観光案内所向かいの通りを入ったところに創業270年と言う老舗の蕎麦屋「本家鶴喜そば」があります、蕎麦も美味でしたが、酒のつまみに食べた鰊棒煮が最高でした。
観光案内所にある案内
比叡山に向かう道 右手は日吉大社、左が比叡山に向かう道 叡山への道
穴太衆積みの石垣 創業270年の老舗「鶴喜そば」本店
西教寺
坂本駅から徒歩で20分、比叡山の南東山麓に大きな寺域を有しており、全国に450以上の末寺を持つ天台真盛宗(てんだいしんせいしゅう)の総本山です。寺伝では、聖徳太子(574-622)が創建ししたと伝えられています。
戦国時代、織田信長による延暦寺焼き討ちで焼失したとき、明智光秀が総門・庫裏(くり)などを寄進するなど同寺の再建に尽力したこともあって境内には、光秀一族の墓があり、明智家の菩提寺となっています。
本堂 徳川家康が寄進したと言われる井戸 寺院から見た琵琶湖