『 わかれうた 』

2014-04-03 | 日記

1977年、キャニオン・レコードからリリ-スされた中島みゆき作詞・作曲・歌 『 わかれうた 』 のシングル盤レコード。ジャケットのモノクローム写真、鮮明でないのがいい。

     だれが名付けたか 私には

    別れうた唄いの 影がある

    好きで別れ唄う 筈もない     

    他に知らないから 今夜も 口ずさむ

リサイクルの店で見つけたものだが、これには “ ジャケット買い ” の “ 陰 ” がある。シングル盤がたくさん置いてある中で、やはりこういう白と黒のモノクロームのものは逆に目立っている。写真の中島みゆき本人が着ているのは70年代のモードだろうか、ラフで男性的なコートであるし、またパンタロン ( ズボン ) の足元が波に濡れているのに平気でいるのは、これはポーズとしてのモード写真の常套だろう。

     恋の終わりは いつもいつも

     立ち去る者だけが 美しい

     残されて 戸惑う者たちは

     追いかけて焦がれて 泣き狂う

「 恋の終わり 」 と言う出会いと別れをモードにすれば、それは都会的なカンジがするし、 「 泣き狂う 」 自分はひとりのヒロインになるのである。 「 私には別れうた唄いの影がある 」 し、もっと言えば 「 別れ 」 は 「 私のクセ 」 なのである。彼女の書く詩にはどこか心理的なモード性を思わせるものがあって、面白いと思う。今夜は、以前にもらった古いレコード・プレーヤーで聴いて見よう。

 


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