素朴な絵のように

2012-09-13 | 日記

          

通り過ぎた家の前に気になる “ 物件 ” があったから、また戻って撮った蔵のような建物。背景の空の青さと浮ぶ雲がこの蔵にはとても似合っている。アンリ・ルソー ( 1844-1910 ) の描くあまり技巧的上手さではないけど存在感がある、素朴な絵画のように。背景に空の青が塗られ、浮ぶ雲の白さえあれば、描かれているものがある程度稚拙であっても、一枚の絵が完成するように思う。それにしても、青い空はいつでも二つの瞳を透明にし、ゆっくり流れる白い雲は縮まろうとする心を遥かなものにしてくれる。