ルイス・カーン

2010-04-23 | 日記
何故か今日は LOUIS KAHN ( 1901-1974 ) の住宅のことが気になっていました。昨夜、就寝前にこの本 ( 齋藤裕著 『 Lous I. Kahn Houses 』 TOTO出版 ) を見ながら眠りについてしまったからなのでしょう。住宅はやはりフィッシャー邸が僕にとっても一番好きなものの一つです。

この本でフィッシャー夫妻がカーンの印象を書いています。最初の印象はあまりよくなかったようで、 「 背は低く、黒いジャケットは着古してテラテラ光り、顔には子供の時に負ったひどい火傷の跡がありました。 」 しかしこの第一印象は直ぐに消え去ったようで、なぜならカーンの 「 あふれんばかりの知性と活力、茶目っ気ある温かい人柄に触れ 」 たからです。そして 「 彼が黄色のトレーシングペーパーと黒い木炭を手に仕事に取りかかるやいなや、紙の上には部屋が、家が現れ、そこには人が住まい、美しい環境が浮かび上がってくるのです。 」
フィッシャー邸は設計期間4年、建設期間3年の合計7年を要した、カーンの建築思想が結集した住宅でした。

カーンは光について、こんな意味のことを言っています。
「 ROOM を作る人間の行為は、奇跡にほかならない。なぜなら太陽自身に自らの素晴らしさを気づかせるからだ。窓から差し込んだ自分の光が ROOM そのものになっているという!」