ある日の風景

2010-04-16 | 日記
2月の雪景色。空と平野のコントラストがマーク・ロスコの抽象絵画のようです。ロスコはアメリカの抽象表現主義の画家で、けっこう以前に千葉県佐倉市の川村記念美術館で大きなロスコ展がありましたが、その時に展示されてた晩年の暗い色面を思い出しました。地平線の無限性と、この地平線によって区切られた上下の色面の拡散感。なにか地球外の天体に立っているような不思議な感覚。地平線近くの空が薄っすらと紫色がかっていますが、これは夕暮れの色。

一日の終わりは、一つのノスタルジーをもたらします。未だ生まれざる以前の原風景を懐かしむように。