詩 ( はじまり )

2010-02-27 | 日記
二月のカランドリエの終わりに国道を走る
水晶の小鳥が眠る助手席は
永遠の青空を夢見ている

貴婦人のような遥かな雪の山脈
朝陽は薔薇になる
国道のカアヴは美しい恥らいのようだ

心の苦しみが薔薇の芳香で解かれますように
遠く去ったひとが幸福でありますように
月光を避けて静かに悲しむ人々に恵を与えよ

そうしていつか晴天の日に
超然として MILKY WAY を走行しよう
見える星も見えざる星も光に濡れている