うすやみ

2010-02-24 | 日記
案内ハガキの裏面に描かれた水彩画のコラージュです。もう5年前の作品で、その画中に歌一首。 

 薄闇にくちびる匂う花びらを 水に濡らして来ぬひとを待つ

当時、竹久夢二 ( 1884-1934 ) の装丁本や挿絵本に興味があって、彼の本は結構高価でしたので、古書目録なんか見てはため息をついていました。唇が匂うなどというのは今思うと何のことか意味不明ですが、こんな歌も作ったりしていましたですね。

 待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ 今宵は月も出ぬさうな
 ( 竹久夢二 「 宵待草 」 )

しかし今月今夜の月は佳し。冷気あれど暫時月と星辰を賞す。