京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

恐るべし 常三郎 鉋 幻。

2011-06-30 22:22:16 | 道具箱
恐るべし 常三郎 鉋 幻。

いざ削ってみるとこの艶。

引きは非常に軽く刃先がしっかりと食いつく鉋に仕上がっています。

捨ててあった事と特殊鋼だと言う事で少し甘く見ていたのですがこの鉋は素晴らしい出来だと感じました。

この艶はどう見ても一級品の仕上がりでしょう。

古台なので刃口も広がっていますが薄削りも十分に出来ます。

この鉋にパウダーは凄く相性が良いみたいです。

大量生産の鉋会社の商品ですが製作処理が安定しているのでしょう。

裏出し不要タイプなので本当の糸裏が出来ますし裏出しの手間が省ける事も事実です。裏出しを覚えるにはチョットこの鉋では出来ませんので無理があります。



他に「福寿院」銘のスェーデン鋼の刃も使いましたが切れ味はとても良かったように記憶しています。

恐るべし 常三郎 鉋 幻。

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常三郎 鉋 幻。

2011-06-30 17:04:41 | 道具箱
常三郎 鉋 幻。

古い鉋ばかりで申し訳ありません。この鉋も実は捨てられていました。

初期の裏出し不要鉋だと思います。鋼は今から切れ出すと言うほど残っていましたので挑戦してみました。

刃は歪んで研いでありましたのでまずは刃先を左右均等に降ろしました。

裏出し不要ですが裏がどうもきちんと押されてなかったようです。

裏をこんな感じに糸裏に仕上げます。裏出し不要とは具合の良い物で刃に捻れなどがないのは大いに助かります。

もちろん刃先も0.2㎜ほど研いであります。

台もこんな古台に仕込みました。

だから刃口もこんなに広くなっています。

何とか仕込めました。

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後で削ってみます。