京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

絶品の鑿

2007-04-29 22:46:57 | 道具箱
絶品の鑿

今日は良い物を見せて貰いました。

友達に誘われて「のぼり刃物店」さんの紹介で大阪の桑原金物さんに連れて行って貰いました。

まあ見て下さいと出して貰ったのが左市弘の鑿です。美しさはたとえようがない位の出来映えです。

手に取ってみても良いと言われましたが何かオーラのような物を感じてもてる物ではありませんでした。

大工道具という分野でここまでの物があるのかと感心するよりただ見とれているだけの一日でした。

美しさの持つ底力をご覧下さい。

桑原様初対面ですのに良い物を見せて頂いた上に食事まで有難うございました。

甘えてまた寄せて頂きます。

ご近所の草花

2007-04-27 21:28:51 | Weblog
ご近所の草花

桜が散って一段落とほっとしていると作業場前の白川にはにぎやかな草花があちらこちらから咲き誇っています。

桜も良いですが土手に咲いている草花も色とりどりでとても良い物です。

ここしばらくは作業場での仕事の楽しみが続きます。

身も心も動きやすい季節愉しまなくては。

長台

2007-04-25 22:45:10 | 道具箱
長台

最近では平面を出すのに長台鉋を使うことも少なくなりました。ほとんどが電動工具の手押しになっています。

ちょくちょくおじゃまをするお店鍛冶屋の重春さんに有った長台の鉋です。何故課題を見ている内にほしくなってしまいました。

それというのもこの台を打たれたのがもうお亡くなりになりましたが京都の台打ち名人谷口伍三郎さんの物だとわかったからです。

古くから有る金物屋さんに言ってお話しを聴いているとこの人のお名前が出てきます。

これも私のとっておきの一品なのです。

ちなみにこの鉋の刃は三木の山本鉋さんの物です。この方の鉋も使いよくて良く切れますね。

小鉋

2007-04-25 22:19:57 | 道具箱
小鉋

これは頂き物の小鉋です。形・厚さ・台どれをとってもおきにいりなのです。

作者の方から電話があり「切れ味はどうでしたか?」聴かれたのですがもう少し眺めていたいので使っていませんとお答えしました。そうすると「道具は使われなくては意味がないですよ」とのことですが良い意味でもう少し眺めさせてください。と伝えました。

以前にも書きましたが小鉋を寸8のように真剣に作ってあるのをあまり見かけません。

何故でしょう。やはり小鉋は価格的に低いからなのでしょうか?

何方か良い物がありましたら教えて頂くと有り難いのですが。

よろしくお願いします。

ちなみにこの良くできた鉋は大ファンの清久さんの物です。

清久ファン倶楽部31でした。

2段研ぎ

2007-04-24 21:23:57 | 道具箱
2段研ぎ

最近買った鉋はすべてと言っても良い程刃の角度が鋭く尖らせてあります。ある鍛冶屋さんの鉋に付いている説明書きには刃角は29°を保ってくださいと書いてありますしその角度で仕上げてあります。

それ以下の角度で研いである物は一から直してゆかなくてはなりません。私のような物にとってはこれは大変な作業です。何とかならない物でしょうか?

他の人はどうしているのかお尋ねします。

この様な研ぎ方をすると道具として美しくはないのです。

鋸の刃 (裏表)

2007-04-23 22:00:49 | 道具箱
鋸の刃

鋸刃の裏表私も最近まで知らなかったのですが柄を手前にして銘が入っている側が表だと言うことはわかりますよね。

こう向けに見ると両刃鋸では必ず右に横挽きの刃が来ます。

また片刃鋸では縦挽き・横挽き共に刃が右側にくるのです。

中には反対の物がありますが刃の切り返しをしたりすると反対になっているのだそうです。

ノコギリにも色々な決まりがあるのに今まで気づかなかったのは恥ずかしい話です。

スコ 鉋

2007-04-22 18:30:13 | 道具箱
スコ 鉋

自分で買った鉋がスコ(不良品)だ経ったことは事はありませんか?

この鉋実はそれなのです。三木の昔からあるメーカーの物ですが地金と鋼の鍛接が上手くないのです。替え先の部分に口が開いています。これでは台の仕込み溝にきちんと収まるはずかありません。

作った人はわかっていたのでしょうか?それとも仕入れる人がわかっていて仕入れて販売をしたのでしょうか?

どちらにしても双方が信用をなくしてしまいます。

よく見て買わなかった私にも責任はあると思いますが良い物を作って販売をしてほしい物です。



以前は有名なメーカーで今でも多くのファンの方を知っているだけに残念でなりません。

韋駄天 鉋

2007-04-17 20:17:25 | 道具箱
韋駄天

初めて聴いた時は鉋に面白い名前を付ける人がいる物だと思い買ってしまいました。

箱を開けると快研・快削鉋なりと説明書きが入っていました。その上仕上がりの色つやがよく台持ちが良いとあり、なるほど他の台に比べて厚みが厚く作ってあります。

使ってみますとなるほど説明書の通りで愛用しています。そもそも私が白鋼にはまっていくきっかけになった鉋です。

買った頃は誰が作ったのかは知りませんでしたが後に田中昭吾さんだとわかりました。わかった時には残念ながらお亡くなりになっていました。

このころから今の白鋼が流行ってきたように思うのは私だけでしょうか?

私はこれから後に岩崎航介氏の刃物の見方を読んでますます白鋼にはまっていきました。