京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

カミソリのように切れる。

2011-06-04 21:35:23 | 道具箱
カミソリのように切れる。

山本氏曰く表現をするのにカミソリがたとえに出される。

こう書いて居られました。人間社会では洗練された鋭い感性の持ち主を「カミソリのように切れる」と形容するのですが「カミソリに変わって鉋の切れ味」と言わせるのは何時来るのだろうか。

よく産毛がそれると言いますがハダに添えて剃るのではまだダメで刃をはだから浮かせてそれなくてはと説明を受けやってみました。

使った刃物は「家紋清久」鑿たしかに山本氏に教えて戴いたようにすると鋭い刃がつきました。

もう一つの難問はプロフェッサーの言われた事が気になっていました。氏曰くその産毛が立てに半分に切れなければダメだと。

これも試してみますと何とかクリアーしました。

でも此処まで研ぐにはまずは裏の精度が必要不可欠です。

今回は硬い砥石の上のパウダー8000番を使っての研ぎになりました。

裏は立て研ぎをしています。

他に以前はペーパーも試してみた事があります。それは又の機会にします。

耕木社のHPの中にあるコラムの中で阿保氏書いて居られたのは台打ちをした後でもこれ位の切れが有るそうです。

本当に研ぎ一生ですね。

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