京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

壁塗り。

2008-02-27 21:41:04 | 町家
壁塗り。

先日の手摺りの取り付けで遅れていた壁塗りをしました。

久しぶりです。元々家が左官業だったのでやってみると昔を思い出して愉しく過ごせました。

その上昨日のブログを見て次に掛かる現場の奥さんが台所を見に来てくれました。

ブログって宣伝にもなるのですね。

返りは毎日の如く雪の日が続いています。

使い続ける。

2008-02-26 22:01:41 | 町家
使い続ける。

今日は朝から冷たい雨です。

先日洗っておいた水屋の仕上げです。前日に建具と敷居は直しておきましたので今日は町家どくどくのベンガラ仕上げを行いました。

ベンガラを薄く塗って着色してぼろ切れで軽くふき取ります。その後荏胡麻油を塗って枠と建具を仕上げるのですがこれが結構根気よくしないと良い仕上がりになってくれません。倅ががんばってくれたおかげで綺麗に仕上がりました。

雨の中嫁入りです。改修した現場に納めるともう何年もここにあったかのようにとけ込みお施主様にも満足した戴きました。

本来ならゴミとして処分された物なのですがわざわざ奈良まで取りに行って何年もおいていた甲斐がありました。

引き出しの中に敷いてあった新聞は昭和12年の物でそれ以前の物ですから80年以上済んでいることになります。

世の中のすべての物が使い捨てになっている時代に「使い続ける」事の大切さを感じる一品です。

特別な物でなくて普段から使っている物を「使い続ける」大切にしたい心です。

勇気を出して。

2008-02-25 21:10:39 | Weblog
勇気を出して。

ここしばらくこの餃子を食べるのは勇気がいります。

先日も知り合いのラーメン屋さんに行くと夜遅かったせいもあって残っているのはラーメン餃子だけ。

結局その日は単品のラーメンにしてしまいました。

今日はそれでもチョット食べたくなったので勇気を出して。

ブログを書いているのでたぶん大丈夫でしょう。

おいしかったです。

今夜のおつまみ。

2008-02-24 20:35:52 | Weblog
今夜のおつまみ。

昨日の夕方の雪で今日は外へでたくなかったので昨日の夜から牛のすじ肉を煮込みました。

とりあえずシンプルにでも時間を掛けてがテーマです。

一回炊いて脂気を取りしっかりお湯で洗ってから煮込みます。朝までさましもう一度煮込みます。

とろとろは好きでないので加減をしています。

食べる時は暖めてネギと一味唐辛子をかけてアツアツを戴きます。

おつまみによし、アツアツご飯に良し暖まります。

お試し下さい。

おぜんざい。

2008-02-24 16:44:27 | Weblog
おぜんざい。

今日の日曜日は昨日の午後から降り続けた雪で外に出る気になりません。

こんな日は道具の手入れとデスクワーク。

寒いせいか最近疲れ気味なので何か甘いものをと考えていると、やっぱり冬の甘い物はおぜんざい。北海道の小豆とお正月用の残り物のおもちで作りました。

あっさり味も良いのですが今日は田舎風に大いに甘い目。

2杯食べて疲れ少し取れました。

今日の一削り。宮本鉋。

2008-02-22 23:15:14 | 道具箱
今日の一削り。宮本鉋。

この鉋は私がたしか45年位前に買った物だと思います。余りよく切れたので1台買ってすぐにもう一台買いました。現在もう一台は刃が減ってもう記念館行きです。左の古い方。右の鉋は京都重春スーパー鋼

宮本鉋「観世・貞宗」鋼は青1号B鋼で出来ています。これは後に宮本さんのお家に行き尋ねたので間違いはありません。

台は以前よく見かけた「吉憲」この台やさんは何処の方でしょうか?何方かご存じありませんか?とても良い台です。

今でも残りの一台は現役で活躍中です。

手摺り取り付きました。

2008-02-21 21:56:16 | 町家
手摺り取り付きました。

年は取りたくないです。しかし仕方がありません。こんなの取り付けるのに3日も掛かってしまいました。



もちろん足場の上でやりにくいのと柱が捻れてたり貼ってある板をはがすと柱は穴だらけそれも取り付け穴の部分に空いていましたから補修するのに1日掛かってしまい手こずりましたが何とか収まりました。



これですだれ掛けにすだれをつり下げればかっこうが付くと思います。


こんな手摺り何処の町家でも付いていた物なのですが最近は見かけなくなりました。

夏の夜にちょいと腰を掛けて涼しいお姉さんが浴衣姿にうちわで涼しい顔をしていた頃を思い出します。

焼き戻し100℃鑿の使われ方。

2008-02-20 21:39:41 | 道具箱
焼き戻し100℃鑿の使われ方。

鑿テストの時は新しい材木ばかりを使っていましたが現場はそうではありません。

表面が炭化しているようなこの様な柱も対象になります。

足場の上での作業になりますのでどうしても荒っぽい使い方になってしまいます。こんな場所でこそ威力を発揮しています。

細かい刃先のカケは刃先がもろいのか土埃を無理矢理叩くからかもしれません。

それにしてもよく頑張ってくれます。叩いた後突き鑿のようにグイグイ付いても切れ味は落ちません。

そして最後に薄く取りたい時でもよくは先に掛かりこの鑿本当に按配が良いのです。

それでいてとても研ぎやすいのが魅力の一つにもなっています。

今日も大活躍です。

家具の再生。

2008-02-20 21:26:03 | 道具箱
家具の再生。

古い水屋の再生です。この水屋は2年ほど前に奈良町の民家の物をもらって帰ってきた物です。

お客さんが気に入られたのでその家へ嫁入りです。

まずは水洗いからです。洗いやさんにお願いするのも良いのですがどうしても薬品を使われることが多いので自分でやっています。

とりあえず冷たいの一言。

丁寧に誇りと汚れを取り除きそれからの話になります。

細工は今の物とは比べられない位に丁寧な仕事がしてありまた。

じっくりとご覧下さい。



引き出しなどの板はすべて欅が使ったあります。

巧く仕上がりますように。

今月の「ほんまもんの会」高田良作さん。

2008-02-19 22:05:10 | 人物訪探
今月の「ほんまもんの会」高田良作さん。

17日三木の鑿鍛冶・高田製作所の高田良作さんにお話しをしていただきました。

高田さんは文化財関係の現場にも多くの刃物を納入されて居られる方で非常に信頼度の高い刃物職人として有名です。

講義が始まると皆さん一言も聞き逃さないようにと真剣そのものです。おかげさまで超満員。

時間はとっくに過ぎても帰ろうとはせずに皆さんからの質問攻めです。

いつまでもご覧の通りです。

鋼は新潟の清久さん白1に対して高田さんは青1です。私から見ると考え方の違いがはっきりとわかる両巨頭です。

私にとってもとても勉強になった1日となりました。

オマケ

お気に入りのとびっきりの美人と

とびっきりのかわいい女。

まいったか。水品さん。