京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

同じ方法を他の鉋で試してみると。

2011-06-01 20:23:49 | 道具箱
同じ方法を他の鉋で試してみると。

この鉋三木の宮本氏が作ってくれた鉋。

同じ方法で研いで削って見るとやはりよく削れます。

刃物の研ぎは固定された定盤と砥粒を別に考えた方が良いのかな。

表面もとても良く仕上がっています。

研ぎを一から考え直した方が良いのかも。

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砥石。

2011-06-01 16:24:43 | 道具箱
砥石。

最近研ぐ時のイメージが変わってきました。今までは砥石を定盤にして研ぐわけですが同時に定盤にしている砥石を減らして研ぎ汁を出すわけです。当然、砥石は型くずれを起こし変形するという事は研いでいる刃自体もそれに習って平面でなくなっていきます。

そこで定盤になる物、金属の定盤、石の定盤、樹脂の定盤などを考えたのですがその中で思い切り硬い砥石を使う事にしました。この砥石 砥石屋さんにこれは使えないからと言われたのですが具合が良いのです。

普通に使うと「筋を引く」という現象が起こって研ぐのは困難でした。そこで砥石の上で軟らかい仕上げ砥石を名倉のようにこすりつけて研ぎ汁の下地を作りその粒子で仕上げていくと砥粒がつぶれて良い具合に研ぎ上がります。

下の硬い砥石は定盤として使うだけなので狂いは非常に小さいのです。

先日、刃角を直した「家紋清久」135°を仕上げて使ってみると考えが当たっていたかのように良く切れます。

名倉代わりの軟らかい砥石の粒子は4000~5000番位だと思うのですが想像ではつぶされて細かくなっているのでしょう。

材料の表面は非常に美しく仕上がっています。

少し、狙っている仕上がりに近づいてきたのかもしれません。

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