京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

今年最後のブログ

2006-12-31 22:28:59 | 道具箱
今年最後のブログ

今年も大好きな道具に囲まれて過ごしました。歳を取って往きますがいくつになってもこの魅力には負けてしまいます。
来年も良い道具達に出会えますように

よいお年をお迎え下さい。

それではまた。

押しせまってきました。

2006-12-27 19:36:16 | Weblog
押しせまってきました。

いよいよ押しせまってきました。今年の12月は暖冬でしたが先週は住まいのすぐ東にある比叡山は真っ白、日が短いのと寒さが堪える時期です。

これから4月までじっとこらえてやり過ごしましょう。

来年もいい年になりますように。

清久ファン倶楽部 27

2006-12-14 21:03:59 | 道具箱
清久ファン倶楽部 2段折れ鏝鑿

今まで追い入れ鑿と叩き鑿でほとんどの物をまかなっていたのですが清久さんに知り合ってから色々な形の鑿をお願いしています。

以前とは仕事の内容が変わってきたのかフロアーなどを貼る時に柱に切り込みを入れて床板の厚みだけ取り除きたい時があります。今までの鑿では切り掻いた時に柱の下場を傷つけたことがありました。何か良い方法はないかと相談して作ってもらった鑿がこれです。左右どちらからも使いたいので勝手の違う物を1本ずつ。

鎬になっていてとても使いよいのです。こういう風に道具に頼ってしまうのはいけないでしょうか?ついつい便利なので使ってしまいます。

私としては作って大満足しています。

玄翁の柄

2006-12-11 23:16:02 | 道具箱
玄翁の柄

玄翁の柄て買ってきたばかりの時は使いにくいですよね。皆さんはどうして居られますか?
まず柄を抜いてすげ替えます。新しく入れる時は櫃穴の柄を据える側の入り口を鑢ですこしテーパーにすり落としに柄を充分に木殺しして入れます。

その後の柄を緩やかなテーパーに仕上げるのに私は茶碗のかけらの陶器部分で少しずつ削って加工しています。これだと深く削れることがなく良い具合に仕上がります。

また柄がツルツルになって滑って困る時もこの方法で薄く削って使っています。

積み木

2006-12-10 16:09:49 | Weblog
積み木

私の子供の頃に遊んだおもちゃの中に積み木がありました。今の子供さんが室内でゲーム機などに夢中になっているようにこんな単純なおもちゃでしたがどう積めばバランスがよくて倒れないか一つ一つ高く積むのも楽しくて技術のいるのです。
子供の根気を養うのには良いのでないでしょうか。何より単純なので自分で工夫しなくてはと考えるのには良いおもちゃです。

これは知り合いのプレゼント用に楢の余った端材で作った物ですが大人になってもやってみるとなかなか面白いです。


善作

2006-12-09 22:33:57 | 道具箱
善作

善作の鑿と言えば一斉を風靡した鑿であります。何故か1本だけ家に残っていました。これは40年位前に親父から貰った物です。本物かどうかはわかりませんが親父が独り身の頃に住んでいた所には近くに金物屋があり今でも続いています。そのお店が今も「善作」を取り扱って居られますのでそこで買い求めた物だと思います。

それにしても鑿という道具はどれも良い形をしています。

それから先日のテーブル私にはこれ以上旨く削れません。降参します。

釘挽き鋸

2006-12-07 20:59:18 | 道具箱
釘挽き鋸

釘挽き鋸を使うことも最近は少なくなってきました。これは長津勝一さんに両刃鋸を加工して作って頂いた横挽き用の釘挽き鋸です。加工して作ってありますので普通の物よりも刃の部分が長いのですがピタリとくっつけて使うのには長い分だけ曲げやすいので楽に挽くことが出来ます。

目立ては長勝さんですので切り口は鉋をかけなくても仕上げたような切り口です。

これも私のとっておきの鋸なのです。

テーブル

2006-12-06 23:07:54 | 道具箱
テーブル

テーブル作りを始めました。と言うのも息子が年末に友達と鍋パーティをするのに適当なテーブルがないと言うので作ることにしました。買ってくればいいのですがそこは大工遊び心も手伝ってやってみようじゃないかてなんて事になりました。
天板はいつもの材木屋さんに置いてあった美山の栂で後は倉庫の残り物で作りました。

ペーパーは使わずすべて鉋掛けで仕上げ柿渋の上にオイル仕上げにします。これでチョット阿保さん気分しかしあの人旨いですよね。いつ見てもほれぼれします。

又削ろう会でコツを教えてもらお~と。

のこぎり勉強会

2006-12-04 21:13:26 | 道具箱
のこぎり勉強会

12月3日今日は鋸の勉強会長津勝一さんから新しい目立てのサンプル鋸が送られてきました。そこで知り合いが集まって早速試し切り胴付き2枚に2枚抜き改良刃+堅木用の合計5本それにそれぞれの鋸試してみるとまったく切れ味が新しい目立ての物は良いのです。挽く時の軽さ、鋸の下がり具合いつも目を見張る物ばかりです。
2枚抜きは次回にでもお見せしますので、
今回は特別におなじみの山口保広さんに鋸の使い方などの説明をして貰いました。なるほどと感心してばかりの一日でした。

場所は京都洛北にある宮大工匠弘堂さんの作業場をお借りしました。寒い日でしたが薪ストーブがとっても暖かかったです。

鋸の目立て 長津勝一さんの場合

2006-12-03 20:44:48 | 道具箱
鋸の目立て 長津勝一さんの場合

鋸の目立て程人によって違う物はありません。目立てをした鋸をじっくりと見ているとそれがわかります。たとえば鋸の1のラインに対して2の様に前歯のラインがが少し前側に傾いている物と、3の様に後ろ側に傾いている物があります。

どちらが良く切れるのでしょう。今までの目立てを見ているとほとんどが3の様な傾きが着いています。しかしカッタの刃を挽く時を思い出して下さい。3のように挽く人はいないでしょう。これじゃ刃が突き刺さるばかりで鋸の刃が踊り出してしまいますよね。2の様に挽くとスムーズに切れていきます。なのに何故目立て屋さんはそれに気づいて直さないのでしょう。とがっている方が掛かりが良くて切れると思うのでしょうか?とがっていればいいのなら針のような刃先にすればいいのではと考えてしまいます。

このことを実践しているのは長津勝一さんだけなのでしょうか?

これでは良く切れて価格的にもやすい替え刃鋸選んでしまいます。物をじっくりと考えると2の方が正しいと思うのですがどうでしょう。

長津勝一さんの講義より