京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

清久ファン倶楽部 26

2006-11-30 23:05:42 | 道具箱
清久ファン倶楽部 叩き鑿

今日は久しぶりに道具の手入れをすることが出来ました。以前に紹介した叩きのみですがじつは3セット注文していましたので現在2セットを使っています。

これは10年後の思い出にデッドストックとして残しておく物です。清久を使ってとても気に入りましたのでこんな思いを込めて作ってもらった物ですから使わない1セットも手入れを欠かすことをありません。

現在使っている2セットの切れ味は追い入れのみと同様に節などをガツンガツンと叩いても叩き鑿と言われるだけあって粘りのある刃には刃こぼれもなく安心して荒っぽく使えます。ただ使った後はきちんと手入れはしています。

込みの部分がしっかりしているのか何とも良い感じが手に伝わってきます。

他の鑿も有るのですがどうしても手が伸びるのはやはり「清久鑿」こう思うのは私だけでしょうか。

テーブル

2006-11-28 19:37:11 | 町家
テーブル

以前に書いた机の木というのがありましたが仕上がりました。現場の都合で時間が空きました。この時とばかりに楽しみの始まりです。

材は皮を覗いてすべて好きな鉋で仕上げました。耕木舎にある阿保さんを見て刺激されたからでしょう。ずいぶん参考になりました。仕口は蟻桟と臍と込み栓で止めました。写真の物は少し天板が高い位置にあるのですが足を付け替えると畳の上で座って使えるサイズの物も付属に作ってあります。

仕上げは柿渋3回塗り+荏胡麻油で仕上げました。塗ってしばらく時間が経つと色が濃くなってきます。この方法はキズなどは着くのですが何よりカラダ優しい塗装だと思っています。

材は京都ですので美山の桧と松で作ってあります。


ほんまもんの会 11月

2006-11-26 21:39:34 | 道具箱
ほんまもんの会 11月

本日は京都左官組会のホープしっくいの浅原さんのお話でした。浅原さんは昔のままの材料の作り方で左官工事をなさいます。

主に土壁を施工されていますがその扱われている種類の多さには驚かされます。それというのも何処を掘ってもすべてほとんどが土ですから当然ですが色々な種類の物と色との組み合わせで数多くの材料を扱われています。

+スサ+のりの組み合わせでますます広がってゆきます。

私も元は左官でしたのでまた少し戻りたい気持ちになってしまいました。

最後の画像は今日の美人です。

京都・秋本番

2006-11-25 21:37:49 | 道具箱
京都・秋本番

私が育った近所の隠れた名所竹中稲荷ここまで来る人は少ないです。しかし最近は誰から聴くのか人が増えてきました。

この際ですから場所をお教えします。その場所は節分で有名な吉田神社のの東側の山の山頂にあります。東側まで出ると送り火で有名な大文字山が目の前で見られます。

又山頂から市内を一望することが出来。夜は100万ドルナイトになります。

いじめ

2006-11-24 23:16:14 | 道具箱
いじめ

最近テレビを見ると毎日のように「いじめ」が取り上げられています。学校で生徒同士のいじめの問題が学校長の問題になり自殺者までが出ています。

それがどんどん増幅して国会でも問われているのですがその国会でもいじめでしょうか?どこかの党では復党するにはこれとこれには従うようにと反省文を書かせるそうです。

一番のお手本になる人たちでもこんないじめがあるのですね。これがいじめ以外の何なのでしょう。そして何よりこの人達が「いじめ問題」を解決しようと話しているのですからつじつまが合いません。

大工は木などを組み合わせて建物を造っていくのでがつじつまが合わないと建物にはならないのです。だから頑固なのですが筋を通す人が多いのでしょう。

議員でなくて大工でよかった。

京都・アビーロード

2006-11-22 22:44:49 | Weblog
京都はめっきり秋になってきました。

私の住む京都市左京区は市内では寒い方です。観光名所も沢山あるのですが住まいから作業場に通うこの道は大好きなところです。

木々が紅葉して落ち葉の中を朝夕ドライブここで育ってここで、この歳まで暮らせて幸せ者です。

この歩道をビートルズの4人が歩いて通ればアビーロードになりそう。

どうです。 良いでしょう。

常三郎 丹生山 

2006-11-21 22:58:33 | 道具箱
常三郎 丹生山

「常三郎」と言えば三木の鉋造りでは最大手いや日本中でもそして何より株式会社です。いろいろな鉋を作っています。鉋の種類も豊富ですが鋼も色々な種類の物を扱って居られます。その中で少し変わり者の鉋「丹生山」研ぎ上げると今はやりの薄削り用ではありませんがなかなかよく切れて刃持ちが良いのです。

これに気づいて3代目常三郎こと魚住徹さんにお願いして、台直し鉋をお願いしました。思った通り刃持ちもよく長切れします。刃幅も少し広いめで台も長い目に作ってもらいました。

細かいことをお願いしても丁寧に対応してくれますよ。

清久ファン倶楽部 24

2006-11-19 20:53:38 | 道具箱
清久ファン倶楽部

鉋18枚目櫛形で作ってあります。黒裏仕上げ仕上げが完成に近づいてきました。
どこから見ても申し分なく仕上がっています。

添付された物によりますと鋼は特注品で安来白紙1号炭素量1.35%、リン0.009%、イオウ0.001% 硬度HRC64度 焼き入れ水温16℃ 焼き戻し179℃ 定温時間15分とあります。台入れはいつもと同じく梨屋さんです。

もちろん切れ味は最高です。


頂き物

2006-11-16 19:59:56 | 道具箱
頂き物

良い物を頂いていたのを忘れていました。大工の私が喜ぶ物はやはり鉋でしょう。それも新品の「墨斎」この鉋の美しさの虜になった方も多いと思います。台に書かれた「墨斉」私は特にこれに参ってしまいました
切り銘はそのものズバリ「鉋」です。


鉋身の背を見ると「わが天道を行く」と切ってあります。鉋もここまでくると道具を通り越して芸術品になります。

これも私のとっておきの一品になります。