京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

下場定規

2006-06-30 22:33:53 | 道具箱
下場定規

鉋台の下場が平らでなくては薄鉋屑は出てくれません。又平らにすることは容易くないのです。

平らになっているかどうかを確かめるのに下場定規を当てて台の捻れや反りを調べ行きます。

鉋台はその日いやその時間によってわずかに捻れたり反ったりしますので削るその時にベストにもって行かなくてはいけません。いくら上手に刃を研げるようになってもこの台直しを覚えなければ巧く削ることが出来ないのです。

それにしても三木刃物倶楽部で見せて貰った下場定規は見事に作ってありました。

もちろんこれを作った方は上手な削りストでした。

長弘 (鑿)

2006-06-29 23:39:32 | 道具箱
長弘 (鑿)

先日の三木刃物倶楽部で見せて貰った鑿です。

カンナ鉋と鉋だけがもてはやされているこのごろですが手入れの行きどどいた道具は見ているだけでも何故かワクワクさせる何かを持っています。

会場で見せて貰った物は良い道具が良い使い手に使われているのが感じ取れます。

桂から出ている少し出た枝、まっすぐに研がれている角度の決まった刃先全く非の打ち所がありません。

それに鑿は造り手が田中さんの「長弘」

この様な使い手が多くいてほしい物です。

肥後の守

2006-06-27 20:29:16 | 道具箱
肥後の守

大工になって色々な刃物に出会うようになりました。鋸・鉋・鑿は代表ですが私が子供の頃には何処の家にもあるナイフがありました。

「肥後の守」このナイフひとつで色々なことに使った物です。代表は鉛筆を削るのに使いました。今のように危ないと言ってさわらせない家庭は無かったように思います。その中で手を切って怪我をしては安全に巧く使えるようになっていった物です。

もちろん痛い目にも遭うのですから使い方は教えられなくても覚えていき刃物に対して安全につきあえる人として育っていきました。

こんな学習の仕方で私も現在にいたり物作りを楽しんでいます。

真剣なまなざし(三木刃物倶楽部)

2006-06-26 22:41:15 | 道具箱
真剣なまなざし(三木刃物倶楽部)

専門学校の生徒さん達この真剣なまなざし

先生の話を一言漏らさず聴こうと怖いほど気合いを入れて聴いています。

話をしている先生も思わず力がこもります。

この中から何年か後には道具の使い手の名手になっていくのでしょう。

何年か前の私もそうでしたが残念ながら名手にはなれませんでした。残念

先生は親友の京都在住 平野さんでした。

手作りの道具

2006-06-25 21:03:02 | 道具箱
手作りの道具

今日はまたまた大工の遠足「三木刃物倶楽部」に行って来ました。
多くの参加者の中で講義をされていた大平工芸の大平さんの道具を見せて頂いてびくり巧い按配に作り替えてありました。

道具の通りをわきまえて作り替えて作業をしているのが見える気がしたのは私だけでしょうか?

良い道具とその使い手身のこなしを見てまたまた感心

お手本を見せて頂きました。

6月 ツバメ

2006-06-17 22:02:23 | 道具箱
6月 ツバメ

ツバメが巣を作りました。それもリフォーム始めようとしている所に
はじめは困ってしまいましたが雛が巣立つを待つことにしました。

しばらくゆっくりとした時間の中で過ごします。

毎日見ていると楽しみになってきました。

又、今日覗いてみると大きく育っています。

しかし、手は休めずに墨付け、加工に入っています。

出てきた古い鉋の刃番外

2006-06-14 22:00:33 | 道具箱
出てきた古い鉋の刃番外

今回は鉋の刃ではなくて、ちょうな銘は「金松」絵柄は松の木に鶴が舞っています。刃先が錆びているように見えていますが錆ではありません。玄翁と同じで枝を据えるのが楽しみな道具です。

何処の誰のちょうなか何方か知りませんか?

又、枝を取り扱っているお店は無いでしょうか?

知っている人は教えて下さい。

ヨロシク

清久ファン倶楽部6

2006-06-04 22:44:52 | 道具箱
清久ファン倶楽部6

最近頂いた槍鉋一度は使ってみたい道具のひとつです。

これを実際に見た時は形の綺麗さにはおどろきました。

これを研いで使うのは難しいと感じたのは私だけでしょうか?

やはり職人さんが作ったこの道具には歴史と造り手の気迫を感じずにはいられません。

大切に使わせてもらいます。