京都発・町家・大工はんなり日記

京都で仕事と道具を楽しみながら毎日過ごす。

清久ファン倶楽部9

2006-07-08 19:53:43 | 道具箱
清久ファン倶楽部9

この人の鑿は派手さは有りません。注文して何ヶ月か経った頃に送られてくるのですがいつも新聞紙にくるまれて来ます。私は又これが気に入ってしまっているのです。大層な桐の箱に入れてあったり変わった物になりますとニスがべったり刃と柄にも塗ってあったりしますこれでは道具として使えません。その上にシールがしっかりと貼られていてこれを取るのも一苦労です。プラス切り銘が誇らしげに彫ってあります。


この人の物は小さな刻印がひとつ。柄はやはり蝋挽きですよね。

それでもって良く切れるんですよ。

注文すると同時位に自分で箱を作って出来上がるのを待つ愉しみもありますし

本来の機能に神経を注いであるこの道具は私にとって飾り気が全くない使いよい宝物です。