海に吹く風

海の大好きな私
ここで皆さんとお話しましょう

日々思うこと、短歌についても書いていきます

「てんとろり」3

2011-02-10 18:13:15 | 歌評

生涯をかけて砂場の砂になる練習をしている子どもたち

砂場の砂って何の陰喩だろう?
社会の歯車になって埋もれてしまうということ?
それとも亡くなったら人も宇宙の原子のひとつになるという意味?
私は後者の意味に取ったが。。
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「てんとろり」2

2011-02-09 09:52:12 | 歌評

銃痕の冷えてゆく頃 にんげんを脱いだにんげんたちの宴は

これはやっぱり戦争のことを詠った歌だろうか?
外側の人間性という理性を脱いで人殺しをしたにんげんたちは獣の顔をして銃痕の残る破壊された町の広場で勝利の宴をしている。
その姿は怖い寓話の中の動物たちのよう・・・
あたりは破壊という暗い森の中。。
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てんとろり

2011-02-07 20:48:54 | 歌評

冬空のたった一人の理解者として雨傘をたたむ老人

冬空は余り人から好かれない。
どんよりとした色は見るものを憂鬱にする。
木枯らしが吹いてきて、身を縮めないと歩けない。
冷たい雨や雪が降ってきて、人の体を冷やしてしまう。
だから人々は傘を差して冷たい雨から身を守ろうとし、冬空を見ようとしない。

そんな冬空のたった一人の理解者である老人は冬空の悲しさも寂しさもそして心の奥の優しさも知っているから、ありのままの冬空を見るため雨傘をたたむ。

冬空の理解者は若者ではなく何故老人なのか?
それは老人も四季の最後の季節である冬の寂しさとその深さを知っているからだろう。
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お雛様

2011-02-05 21:29:47 | 日記

今日、雛様を飾った。
いつも雛祭りの1ケ月前から出して、雛祭りの1ケ月後にしまっている。
お雛さまは私にとって特別なもの。。
現世での葛藤やすれ違ってしまった気持ちや・・・それらを洗い流して観念としての母がそこにいる。
お雛様を飾っているリビング続きの座敷は普段は暖房のためふすまを閉めている。
だからわざわざ襖を開けて寒い部屋に入らないとお雛様が見れない。
家人も寝てしまった夜更け・・1人で部屋に入ってお雛様をしばらく見つめている時がある。

尚、お雛さまの写真は数日の限定です。
お雛祭りのころにまた登場します。
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ひとさらい

2011-02-03 22:02:40 | 短歌

それは世界中のデッキチェアーがたたまれてしまうほどの明るさでした

これを読んで
「とてつもないけしごむかすの洪水が来るぞ 愛が消されたらしい」を思い出した。
二つの歌はどこか似ているような気がするのだが。。

きっと私の感じ方が似ているからなのだろう。
人によってこの歌から受けるイメージは違うのだろう。

私はやっぱりSF的に。
あまりに明るくてデッキチェアーがたたまれてしまう。
デッキチェアーはリゾートのホテルにあったり、別荘にあったり、リラックスの象徴。
それがたたまれてしまう。
この明るいもの・・光?・・は幸福の象徴とは思えなくなってしまう。

しかしこの歌に素晴らしい最高の明るさを感じる人もいるだろう。
読むときの心理状態によって受け取るイメージも違うのだろう。

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「ひとさらい」「てんとろり」2

2011-02-01 20:40:55 | 短歌

今日、梅田に出る機会があり、茶屋町のジュンク堂へ行ったら・・・定休日!

が~~ん!
月1回かな?それとも毎週火曜日?

それで紀伊国屋に寄って短歌コーナーを見たら「ひとさらい」と「てんとろり」があった!
26日はまだだったけれど、その後しばらくして店頭に並んだのだわ。

買えたのも嬉しい♪、笹井宏之さんの歌集がこうやって店頭にあるのを見るのも嬉しい♪
ネットでいくらでも本は買えるけれど、私はやっぱり店頭で本を買うのが好き(ネットでは買えないからだが)
当然京都の三月書房にも置いてあるだろう・・・その風景を心に描く。。

これからゆっくりと読んでいこう。
それから感想もまた書かせていただこう。

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