海に吹く風

海の大好きな私
ここで皆さんとお話しましょう

日々思うこと、短歌についても書いていきます

『短歌』2009 9月号

2010-08-15 16:05:50 | 短歌

河野裕子特集だったので、見るともなしに見ている。。

初期の『はやりを』以降は『母系』『葦舟』以外はまともに読んでいないので読んでみなければいけないなと思った。
図書館で『家』を借りてきて読んで、その時の印象はあんまり日常のことばかりで退屈を思ってしまったのだった。
その時の私に合わなかったのだろう。
また私が平易な言葉で詠まれている歌の奥深くを鑑賞する力がなかったからかもしれない。
今ならまた違った気持ち・視点でと味わうことができるだろう。

それにしてももう河野裕子の新しい歌は見ることが出来ないのだと今日しみじみ寂しくなった。
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献歌

2010-08-14 09:29:17 | 短歌

ひとすぢの蝉の声聞く短夜に君逝きたまふ歌を残して

しづもれる真水の湖(うみ)にひとすぢの母系とふ川いま流れ着く
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河野裕子さん

2010-08-13 22:26:45 | 短歌

昨日亡くなられたという・・・今日の夜mixiを開いて知った。。
『短歌』5月号には3ケ月前からものが食べられないという歌が。。
『短歌』7月号には夫君の永田和宏氏が河野裕子さんの容態が予断をゆるさないという談が載っていた。。
それでも信じたくなく・・もう少し先と思っていたかった。
人の悲しみを図ることなどできない・・しかし単に配偶者ではなく、ともに歩む歌人であり結社「塔」を支えあってきた同志であり・・・永田和宏氏の悲しみはと思うと。。
ご冥福をお祈りします・・ありきたりな言葉で。。

河野裕子は好きな歌人ではない(初期の歌を除いて私の好みの傾向の歌でない)と何度もいろいろな場所に書いていても、なぜかとても気になって情報を集めていた。
本当は好きだったのだなと思う。。
歌人としてではなく、生身の人間として魅力的な方。
真っ直ぐに生きてきた方。
恋に子育てに、日々の生活に全力投球の方だった。
家族への愛の深い方だった。
河野裕子さんの歌くらいその生活の様子が透いて見える歌はなかった。
永田和宏さんとの日常の夫婦の生活を想像してしまったり。。
こんな夫婦になれたらと羨ましい気持ちになったり。。


今日はお盆の手伝いで疲れ果てていたのだが・・・書かずにいられなかった。
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久し振りに

2010-08-11 08:21:06 | 日記

遊びの外出。
暑いので出かける気持ちになれない。
疲れてしまったら心身の開放にならないものね。

今日は水彩画。
こういう定期的な外出は暑くても出かけるからいいのだろう。
仲間とのおしゃべりも楽しい。

少し早めに出てデパートを見たり書店に寄る。
デパートで服を見てしまうと買ってしまいたくなるので、今はもう寄らないことにしているから、書店を覗く程度。
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いちご摘み2

2010-08-08 12:32:24 | 短歌

 ジェラシーの焔のやうに渦巻いて背にまとひつく夜の黒髪(ジェラシー)

この歌・・参加している方たちに「迫力!」とか言われてしまった、あはは。。
長い黒髪には女の情念が宿っている。
同じテーマで黒髪をモチーフに六条御息所の連作を作った時も「すごい情念を感じます」とか言われてしまった。

この歌・・新聞歌壇に出しても絶対とってもらえない。
短歌専門誌でも多分駄目。
情念が勝ち過ぎているから。
一般的な読者に読んでいただける歌というより、私の心にたまっているものの発露という私的な歌なのだろう。
最近はこういう歌は余り詠えなくなっていたのだが・・・出すに出せない怒りやその他もろもろの感情がこういう歌を作らせるのだろう。
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寡作病

2010-08-07 21:45:17 | 短歌

これにも波があるようで。
桜の咲く頃、6月ごろは少しだけ回復・・・今は再発しております!
じぇ~んじぇ~ん歌が出来ない。
まぁ・・提出用でない歌は少しできるのだけど。。

猛暑の上に最近義父母関係の用事が多くなりそれだけでもストレスがたまるのに、家の中にもストレスが。。
暑いから気分転換にどこかへ出かけることも出来ない。
瑞々しい感性なんて干からびてしまう。
これじゃーね。。

歌が詠えない時でも読みはできるので、そちらばっかりしている。

まあそのうちに・・秋になったら叙情的な気持ちになれるかもしれない。
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広島

2010-08-06 15:01:39 | 短歌

毒食はば皿まで食ふと赤過ぎる夾竹桃が天に吼えゐる

地の底ゆ死者たちの声沸きいでてドームの前の吾を泣かしむ

焼け焦げた鉄骨の環が切り抜いた広島の空は青 永遠に

青空に悲しみの青重ねつつ原爆の日に鐘鳴り渡る

千羽鶴を修学旅行の子に混じり原爆の子の像にささげぬ


昨日図書館で借りた竹山広全歌集を読み終えた。
長崎で被爆され原爆の歌を詠い、原爆反対の活動をされ、先日亡くなられた歌人である。
被爆の時の歌を多く詠われた。
その歌を読めば実経験を持たない深く考えていない観念的な私の歌など・・・無意味に思えてくる。

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夏の句会

2010-08-04 20:38:18 | 俳句

時折訪問させていただいているブログで夏がテーマの句会の企画がありました。
ふと参加する気になりました。

 夏岬脱いだ上着を捨てに行く

 遠花火小箱にしまう恋ひとつ

 宿る樹の精吸い尽くし凌霄花

 向日葵の迷路の声を追いかける

一番気に入っているのは第1句。
これは青春のイメージかな。
「脱いだ上着」は陰喩で、過去の自分とも自分を縛るものとも複合的な意味を持っている。
昔岬に立つのが好きだった。
その頃は(20代前半までは)高所恐怖症ではなかった。
岬のぎりぎりに立って砕ける波を見ていると気分が高揚してきた。
勇気が湧いて来ような、新しい自分になれそうな。
しかし岬は不思議だ、目の前には広大な海が開けているのにそこには行けないのだ。

長く俳句は作ったことがないのにイメージが湧いてきて楽しかった。
俳句は季語でイメージを深く想起する。
一瞬を切り取る冴え・・・たった17文字なのに・・それが魅力的だが、私が短歌に移ったのは俳句では幻想は詠えないからだ。
 
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いちご摘み

2010-08-01 08:48:25 | 短歌

いちご摘みは果物のイチゴを摘むことではありません。
歌の中の一つの言葉をいただいてそれを入れて次の歌を作ってリレーしていく短歌の遊びのことです。
以前、そんな遊びをしました。
その頃の古い知り合いの方がまたいちご摘みを始めて、即詠は苦手なのにどうしてかすぐに
歌が出来て参加しました。
これ楽しいのです。
投稿用の歌とは雰囲気が違って甘いといえば甘いでrすが、その中で気に入ったものを載せてみます。
括弧内は摘んだ言葉です。


湖に沈みしものの声がする「千年あなたを待っているのに」(あなた)

夜光虫乗客にして渚発夜行列車は海の底まで(夜行列車)

風音がジュラ紀の記憶語るとき砂漠の蜥蜴足を止めたり(砂漠)

神がひらく人間の世よ黎明の天上天下いのち満ちたり(天下)
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八月

2010-08-01 06:27:17 | 日記

今日から八月・・・義父母の用事がいっぱい詰まってしまった八月
始まったばかりだが、早く終って欲しい!

義父の病院は泌尿器科(その前にべつに尿血液検査に行く)皮膚科とも3ケ月に1回、認知症外来が2ケ月に1回、それが8月にすべて入ってしまった。
義母の整形外科は週1。
他に定期的な月1の用事がケアマネージャーとの面談・「義父を理髪店へ連れて行く」
特別に入るのはお盆の用事3日間(これが親戚が来て気を使う)
義父の介護認定の調査も。

ということで週3ペース・・まあフルタイムで働いている人に比べたら忙しくはないのだが。

気晴らしに行くのも暑すぎて行けないのが痛い。
服はもう買えない。

八月末に梅花藻と清らかな川の水に触れる日が来るのを楽しみにやり過ごそう~
頑張ろうという気持ちはさらさらなし。
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