海に吹く風

海の大好きな私
ここで皆さんとお話しましょう

日々思うこと、短歌についても書いていきます

寺山はつ『母の蛍』・田中未知『寺山修司と生きて 』

2009-12-23 20:24:18 | 日記

『母の蛍』寺山修司の母であるはつの書いた寺山修司の思い出の記。
以前読んだときはその前に数冊寺山修司の近辺にいた人の評論を読んだ後だったた。
それで出来上がったはつ像と『母の蛍』のなかのはつ像がかなり違うので戸惑ってしまい、都合の悪いことは隠しているのではと思いつつ読んでしまった。
以前評論を読んでから長い月日がたち、今回は他人から見た寺山はつ像を排除して素直に読むことにした。
これは寺山修司の母ではなく『子に先立たれた母のそれを悼む思い出の記』として読んた。
淡々と平易な文章で書かれるエピソードに<真実の母の気持ち>が書かれている。
子を思う文学としては秀逸だった。
心が揺り動かされもした。

しかし現実の寺山はつは・・この本に描かれたようにただ子のことだけを思い、子を養うために身を犠牲にして働いて来た人ではないだろうと私は思っていた。

田中未知の『寺山修司と生きて』を読んでみることにした。
この本は2007年発刊で、寺山はつが死んでから書かれている。
田中未知は寺山修司の秘書で長年彼のもっとも近くにいて、彼に献身してきた人。寺山修司が「僕の職業は寺山修司だ」と言ったと同じく田中未知も「私の職業もまた寺山修司だった」とまで本に書いている人。
田中未知は寺山修司の死の3年後突然日本を離れオランダに渡った。
そして20数年の沈黙を破ってこの本を書いた。


田中未知が今になってこの本を書いた思いとは
寺山作品批判への反論、伝記作品の誤りの指摘、
寺山の母の横暴への怒り
彼を誤診してその死を早めた医者の告発・・この三つ。

私が読みたかったのは第3章『母地獄』
ここに具体的なエピソードで語られる寺山はつ像はすざまじい。
私の筆力ではその要点をまとめることは難しいので、興味を持った人は本を読んででみてほしい。
寺山はつに寺山自身も田中未知も周囲の者皆がかき回される。
寺山修司が母と距離を置くために<虚構の母>を繰り返し辱め殺した意味が前よりは解る気がした。

寺山修司の周辺にいた人たち・・・それぞれの立場で言い分は違うのだろう。
この本に書かれた言い分のすべてをそのまま是としていいのかはわからない。
この本を読んでみてくださいと紹介するにとどめる。

しかし田中未知はどういう気持ちで寺山修司が世に出さないでおこうと思っていた短歌を今になって発表したのだろう?『月蝕書簡』
私はいまだそれを読むことに抵抗があって、読んでいない。
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クリスマス・イブ・イブ

2009-12-23 09:49:42 | 日記
今日は祭日でクリスマスイブの前日。
実質イブの日のようで、街は人出でいっぱいだろうな。
第4水曜日なので祭日だが、水彩画の日である。

平日しかほとんど出かけないのでたまに休日に大阪市内へ出るとその人の多さにびっくりしてしまう。
買い物も食事するのも人が多いと大変だ。
水彩画の日は早めに出てちょっとした買い物を済ませ昼食をとる。
うどん・ラーメン・魚定食くらいだが、今日はどこにしよう。
早めに店に入って食べることにしよう。

去年はちょうど24日にお稽古日が当たったので、稽古を早めに切り上げて30分だけささやかにお菓子でクリスマスを祝った。
私は去年は役員だったのでその前にお菓子を調達した。
その日は平日だったが、クリスマスなのでデパ地下は混んでいた。
今日も正月用のお菓子を買うためにデパ地下に行くが、混んでいるだろうな。

私は普段デパ地下で買い物することはない。
慣れてないので目的のものを探すのに時間がかかってしまう。
それよりその時間を費やす前に家に帰って1品出来てしまう。
デパ地下の惣菜にはおいしそうなものがあり、私の作るものよりおいしかったりするが。
一人暮らしになったら、買ってしまいそう
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初雪

2009-12-21 16:08:42 | 日記
初雪というほどでもないが、小さい霰のようなものがしばらくの間降った。
今冬は雪は積もるのだろうか?
去年は2回積もった。

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新雪

2009-12-18 11:36:43 | 短歌

 まっさらな雪の褥を踏みしだく少年の靴跡荒々し


昨日日本の多くの地域で初雪が降った。福岡でも

まっさらな新雪に踏み込むのは一瞬躊躇する、あまりに清らかで侵していけないもののような気がするから。
しかしその新雪を荒々しく目茶苦茶にしたいほどの少年の衝動は。。
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灰色の街

2009-12-17 14:09:49 | 短歌

 冬の日は紅さすほどの色もなし薄雲の中に灰を重ねて   

 薄雲を分けて差し込む冬光を受けてまどろむ灰色の鳩



今日は一番の冷えこみ、風も強い。

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目の疲れ

2009-12-15 14:17:50 | 日記
今朝起きたらなんとなく目がかすむ。
昨日本を40ページ読んだから・・
元々視力はすごくいいが遠視気味で若い頃から疲れやすい目だった。
本を読みすぎて翌日朝起きてみたら目が真っ赤、目やにで目が開かないこともあった。
今は老眼もあるからとても目が疲れやすい。
一度に情けないほど少ししか本が読めない。
興に乗っていつもよりたくさん読んだときは眼性疲労を自覚する。
しかもPCをかなり覗いている。
もしPCをまったくしなかったらもう少し本が読めるのだろうな。
ネットを覗く時間を短くのスローガンは守られたことがない。
短歌をするようになってその勉強のためネットを覗くことが余計増えた。
それで・・読むといえば歌集ばかりで、他の読書がほとんどできない。
本当はもっと幅広く知識を広げたいのだが。

さて今読んでいる本のこと・・読み終ってから書くことにしよう。
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クリスマスの飾り物

2009-12-13 12:51:20 | 日記
リースやクリスマスのミニチュアがあってもう飾る場所はないのだが、先日デパートで見てとても可愛いのでつい買ってしまった。
これ一つしか残っていなかった。
右上に小さいテディベアがついているのが一番の理由。
他にもポインセチア・鐘・リボン・ビーズと盛りだくさん、赤の基調で気分が高揚するなどが気にいった点。
リビングの端の壁の絵を飾っていた場所にクリスマスのときだけ飾ることにした。
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二つ目の蓑虫

2009-12-13 12:42:40 | 日記
数日前駐車スペースにおいてある鉢植えの小さい黄色の花が咲く木(名前は忘れた)に蓑虫がついているのを発見した!
この葉は1センチに満たないほど小さい。
だから蓑虫の蓑も普通のに比べるとコンパクトである。
小さい葉っぱをせっせと集めて蓑にしたのだと思うといとおしくなってくる。

しかし最初の蓑虫も今度のも中の蓑虫の顔を見たことがない。
本当に中にいるのだろうか?ちゃんと生きているのだろうか?
子供の頃は蓑虫がたまに顔を出すのを見れたのに。

それと中にいるのがメスだとして、蓑虫の数が減っているので待っていてもオスが来てくれるのかどうか気になる。
蓑に入っているころはもう食事はせずにそれまでに体内に蓄えた栄養で生きているのだろう。
待ちくたびれてそのまま死んでしまうのなら可哀想。
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鈴懸の樹

2009-12-11 07:52:25 | 短歌
 振り向けばただ遠ざかる風の音鈴懸の葉が落ちているだけ

鈴懸(プラタナス)の葉はとても大きくて落ちたとき大きな音がする。
思わず振り向いてしまう。
かなりの大木にまで成長する。
プラタナスといえば・・どうしてもシューベルツの『風』の歌を思い出す。
プラタナスの並木を歩くとき、いつもこの歌を口づさんでしまう。


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ジム

2009-12-08 13:55:49 | 日記
週1回ほどジムに行っている。
決まった曜日時間ではなく空いた時間に。
他の用事もあり、家にいても忙しい日もあって、週1回がせいぜい。

ウォーキングマシンで歩いてマシンで筋トレを1~セットあるいはエヤロビクスのクラスに入ってそのあとウォーキングマシンである。
1時間以内で軽く。
健康のため行っているが本来はスポーツは余り好きなほうではないので。

ウォーキングマシンで歩いているときは結構歌が浮かぶ。
これは他に何も気が散ることがなく単調な動きで時間が過ぎていくからだろう。
それに運動をしているので頭への血の巡りもよくなる。
今日もまとまらなかったが歌の種は浮かんできた。
それでは毎日行けたらいいけれど・・そうもいかない。

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