海に吹く風

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源氏物語ミュージアム

2015-06-19 05:12:13 | 小さい旅


昨日急に思い立って宇治の源氏物語ミュ-ジアムに行ってきました。
もっと早く出るつもりが9時半ごろでかけました。
天気予報では一日中雨でした、でも雨もほとんど降らず明るいので行ってみることにしました。
結局傘を差さなくていいほどの雨がたまに降る程度でした。
涼しくて緑がしっとりしてむしろ今の時期にはよかったです。

源氏物語ミュ-ジアムにいつか行きたいと思いながら今までいかなかったのは宇治が橋を渡った平等院参道あたりが観光化されていて行きたい場所ではなかったからです。
ミュージアムは橋とは反対側にあって静かでした。
アプローチから入口までに葉の小さいイロハモミジがあって青モミジがとてもきれいでした。
ミュージアムでは「浮舟」と「橋姫」という20分の映画を上映しています。
「浮舟」はホリ・ヒロシの人形劇でナレーションは岩下志麻、「橋姫」は俳優が演じ橋姫の霊に白石加代子ナレーションは緒方直人。
どちらも宇治十帖のイメージを表現しています。
これはなかなか良かったです、これがないとほかの展示だけでは物足りなかったでしょう。

私は過去に読んだときは宇治十帖はあまりピンと来なかったのです。
薫と匂宮と浮舟の三角関係それぞれの心理とか、全編漂っている無常観とか。
今この年になって読むときっと違う感想を持つと思います。
宇治川は雨のため増水していて流れが早く、明石の上の山荘があったという大堰川とはイメージが違います。
この山霧に包まれるような激しい宇治川があったからこそ宇治十帖は生まれたのでしょう。
今瀬戸内寂聴訳の源氏物語を春ごろから目の疲れで中断しつつ読んでいます。まだ「澪標」です。
家にある与謝野晶子訳の本はもう字が小さくて読めず図書館は瀬戸内寂聴訳しかないので。
瀬戸内寂聴訳は初心者でも読みやすいようにわかりやすい言葉を使い長文にならないように工夫しているので読みやすいです、私は本当は原文の流麗さを残した与謝野晶子訳のほうが好きですね。

ミュージアムの後八の宮の屋敷はこのあたりの設定という宇治上神社は寝殿に似た造りの拝殿が山際にしっとりと静かにありました。
写真は宇治上神社、ここもイロハモミジがありました。
平等院はあまり興味がなかったけれど、宇治へ来るのも最後かもしれないと思い見てきました。
柱の色が派手な朱色ではなく錆止めの色のような抑えた赤茶だったのはよかったです。
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