海に吹く風

海の大好きな私
ここで皆さんとお話しましょう

日々思うこと、短歌についても書いていきます

2020-03-26 08:19:24 | 短歌

ふれてみよと風にささやく山桜うすくれなゐの花芯さらして

自らの放つかをりに酔ひしれて桜さくらは芯まで揺るる

春の夜にあくがれいづる魂の行き尽くところ桜なるべし
 
呪をはらむもの生まれくる春なれや美しき吐息の匂ふ花闇

散りゆける桜の幹を抱きしめて我もいきたし花闇の果て

たれか呼ぶ声聞こえたる心地して桜花びら浴びにゆく夜

パンドラの箱よりいずる姿なきもののうごめく春の花闇

桜を愛でて幻想の世界に浸りたいが、今年はそれどころではない。
早く収束しますように。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 電話ボックス | トップ | 文房具 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
魂のほとばしりが… (デ某)
2020-03-27 21:25:16

『花芯さらして』『自らの放つかをり』『呪をはらむもの』
『桜の幹を抱きしめ』『我もいきたし花闇の果て』『姿なきもののうごめく』

沙羅さんの妖艶にして幻想 の世界にしばし酔わせていただきました。
旧くは与謝野晶子 新しくは道浦母都子さんを想いました。

道浦さん。
すっかり円くなられましたが、剥きだされれば刺々しく顕れる魂…。
容易に歌が詠めない私には
沙羅さんの魂のほとばしりが…羨ましいです。
返信する
私も (沙羅)
2020-03-28 10:04:09
丸くなったというより、情念が昔ほどほとばしらなくて。。
随分前に作った歌です。
この季節に載せたくなります。
しかし今でも桜を見ると幻想の世界に遊びたくなります。
返信する

コメントを投稿

短歌」カテゴリの最新記事