海に吹く風

海の大好きな私
ここで皆さんとお話しましょう

日々思うこと、短歌についても書いていきます

三月書房

2010-12-17 20:06:12 | 短歌



この書店は短歌の本が充実しているので行きたいと思いつつなかなか行けなかった。
この書店の近くにおいしいコーヒーの店があるとあるブログに書いてあり、その店も探索したかった。
その店(スマート珈琲店)は寺町筋に面していて本能寺を少し下がったところ、店の名前が小さかったから最初は見過ごして通り過ぎてしまった。
グルメの口コミサイトでホットケーキがふんわりしておいしいとあったからホットケーキセットにした。
確かに普通の喫茶店よりはおいしかったけれど、そのためにまた行く程でもなかった。
しかし5組の客のうち3組はホットケーキを注文していた。
この店の名物だ。
コーヒーは深煎りでコクのある感じ。
おいしかったけれど、私はやっぱりイノダのコーヒーのほうが好みだ。
イノダのコーヒーは豆のブレンドが抜群でまろやかな味だ。

それから三月書房へ。
店主は奥の番台みたいなところに座って寡黙。
古本屋みたいな雰囲気の店。
短歌以外は芸術関係・社会科学その他・・店主のこだわりのセレクトが感じられる。
水原紫苑『いろせ』とノンフィクションの本・・黒岩比佐子『パンとペン』を買った(著者は11月にガンで亡くなった、私より10歳も若いのに)
『パンとぺン』堺利彦について著者が命を削って書いた渾身の作だ。
あるブログで紹介されていて、著者が亡くなったのを知ったのでなかったらきっと読もうと思わなかったもの。
取り寄せを頼もうか迷っていたのたが・・三月書房でもあったのを目にしてやはり縁だろうと買うことにした。

三月書房は京都の店だから、結社『塔』関係の本も多い。
青磁社『河野裕子』(シリーズ牧水賞の歌人たち)の横におなじシリーズの『永田和宏』が並んでいるのがなんとも。。
二つの本がぴったりと寄り添っているのが、先日見たNHKの『短歌で綴る夫婦の絆』の河野裕子さんの自宅の寝室で二つのベッドがぴったり寄り添っていた映像と重なってしまった。
しかしこの本の並べ方には店主の意志が働いているのだろう。

『永田和宏』を立ち読みした。
こちらも同じく伊藤一彦氏との対談がある。
永田和宏氏の母は氏がごく小さい頃亡くなったがどういう人だったのか、どういう事情だったのか、芸能ニュース的興味で恐縮だが、知りたいと思っていたのでその部分だけ。
お母さんは永田氏が4歳の時に結核で亡くなったそうだ。
病気が解った時感染を防ぐため氏はお母さんから引き離された。
母の立場からなんと切ないことだろう・・子供に会うことも出来ず子供を残して死んでいくのは。。
永田和宏氏の短歌にとっても母は重大なテーマであるらしい。
私は氏の歌は『後の日々』しか知らないからよく解らないが。

この本も買いたかったが・・一度にたくさんは買えない。
買いたくなったら取り寄せは出来るからそのうちに。
コメント
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