愛知学院大学青木ゼミのブログ

愛知学院大学商学部青木ゼミの活動を報告するためのブログです。

名古屋マーケティング・インカレ第2回中間発表会

2009年10月06日 | 名古屋マーケティング・インカレ
10月3日に,名古屋学院大学にて名古屋マーケティング・インカレ第2回中間発表会が開催されました。今回は全大学参加することができました。総勢90名ほどの学生が勢揃いするとにぎやかで,大学の行事らしい感じがするものです。

今回は,第1回で指摘された欠点の改善を中心とした発表が多かったようでした。どのチームも苦心の跡がうかがえました。「こりゃ手抜きしたなあ」と感じさせるものは私の見た限りはなかったようです。

例年,この段階になると,あれこれ調べてきたデータ,検討してきた文献などを消化することができず,どんな結論にもって行きたいのかが分からなくなる発表が目立ちます。今回も,手をかけて理論を検討したり,足を使ってヒヤリングを行ったりした研究がほとんどでした。しかし,それにこだわるあまり,何を主張したいのかが自分たちでも混乱しているような発表が多かったと思います。あるいは,主張はあるのだけれど,そこに至る道筋が整備されていないものもありました。今回ゲストで来て頂いた愛知淑徳大学の大塚先生が発表会最後に講評を述べられました。そのなかで,主張に沿ってストーリーを作り上げなさい,そしてそのストーリーに合わないデータ等はそぎ落としなさいという旨の発言をなさいました。本大会前にこの言葉を噛み締めて,最終内容を仕上げて欲しいと思います。

今のところ,チームの優劣は判断はできませんでした。どこも,あいまいな主張,一貫しない論理,足りない調査・検討を抱えていました。どのチームもこれから本大会までの1ヶ月半,悩みぬいて欲しいと思います。大学生活で最も勉強する期間にして欲しいと思います。

なお,個人的にこれは面白いなと思った発表がいくつかありました。名城大学の有機野菜の普及策を考えるチームの発表には興味を持ちました。なぜならば,私自身が有機野菜に高い関心を持っているからです。私にとってはなじみの店がケースとして取り上げられていたことも,興味を持つ一因になりました。ただ漠然と普及策を案出するというのではなく,企業にとっての具体的なマーケティング戦略を立案するようにもって行けば,論理的になると思います。愛知大学のおしゃれする価値を考えるというチームにも興味を持ちました。なぜならば,社会心理学を中心とした理論を追究する研究だったからです。学生の研究発表で理論を正面から取り上げる研究は少ないのです。衣服に関する心理学の研究から,おしゃれをコミュニケーション・プロセスの一環として捉えていました。最終的には,仮説の検証は難しくても,理論と実例との結びつきをもっと示せると,聴衆も自分たちも納得できる内容になると感じました。

なお,発表会後に懇親会が開かれました。全大学が集まった懇親会も今回始めてでした。居酒屋1軒貸切になりました。最初は席があちらこちらに分散していたので,大学ごとに分かれてこじんまりと会話していまひとつ盛り上がらないような感じだったのですが,1時間近く経過した頃には,入り乱れて愉快な飲み会になりました。やはりこれでないとマーケティング・インカレの懇親会ではないのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする