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アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

古豪ED16の交換風景に酔う・・

2020-07-15 19:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

また昔の画像からED16を掲載。

旅客電機はEF57やEF58、貨物電機はED16を中心に撮影していた時期があったが、ゴーナナはあっという間に淘汰されてしまい、比較的引退まで時間的余裕があったED16(1983年引退)の方が、圧倒的に撮影回数が多い。しかし方や幹線を走る急客機のスターに対して、ED16はローカル線を黙々と走る地味な貨物機だったためか、撮影者はかなり当時は少なかったように思う。アントンKには、このED16の面構えが、一次型EF10を小振りにした電機に見え、撮れば撮るほど魅力的に見えたもの。アクセスのし易さもあり、一年を通じてこのED16を撮影しようと当時は目標を持った。

ED16のネタとして当時を思い出すと、南武線を走った重連貨物、奥多摩深夜の4台並び、そして引退時の12系けん引、そんなところか。あれから40年近くの時間が経ってしまったが、やはり懐かしく思い出すのは、黙ってひたすらホキを牽くED16の姿の方で、いかに何気ない日常の光景が大切なのか思い知るのである。

今回は、何度も狙ったED16同士の貨物列車交換風景。下り列車が運転停車し、一息ついている場面で、踏切が鳴り上り貨物列車がトンネルから近づいてきた。機関士同士が合図をし合う普段通りの光景。何時までも続いて欲しいと願って切った1枚だ。

1978-04-23  5190ㇾ ED16 3  &    ED16 8      青梅線:宮ノ平駅


思い出の軍畑橋梁~ED16

2020-07-13 20:00:00 | 国鉄時代(カラー)

古い画像を整理していくと、忘れかけている撮影画像も多くなってしまった。あれほど気持ちを入れて何度も出かけても、思うように撮影出来ず悔しい想いは数知れず経験しているが、そんな想いは思いのほか記憶から遠のいていて忘れているものだ。残された画像を見て思い出し、ふつふつとあの時の気持ちが蘇りそうになる不思議な感覚になるのだ。アントンKの場合、特に音楽との絡みが多く、あの楽曲のこの部分を聴くと必ず目の前に現れ思い出す光景があり、懐かしさが全身を襲いかかってくる感覚になってしまう。普段は全く意識になく、忘れているはずなのに不思議なものだ。

鉄道撮影を初めて間もない時代は、今にして思えば、周りの友人たちの影響が大きく、アントンKは、よく青梅線の撮影にも同行していた。もちろん当時のED16という古い電機の魅力に捕りつかれたこともあるが、比較的都心から近くアクセスしやすかったことや、風光明媚と言える沿線風景、そして何より撮影対象の貨物列車の本数の多さが何度も足を運ぶことになった最たる要因だ。今回は、当時の古いものから1枚掲載。軍畑という駅の手前にある鉄橋で、駅から近く撮影に行った時は必ず立ち寄った思い出のポイント。当時はご覧のように山側には手摺りがなく、車両の足回りまで綺麗に写せる好ポイントで、正面がちを含め、色んな角度で撮影出来た事を思い出す。ある時は、地元のお年寄りとこの鉄橋を渡って対岸に・・なんて今にすれば暴挙な行動も日常だったのだ。当時では珍しく、サイドから鉄橋の高さを狙った構図で撮影している。機関車もそうだが、後に続く貨車(ホキ2200)も懐かしく思い出す。

1976-04-18 5178ㇾ  ED16 2                青梅線:軍畑-沢井


残雪の都内~山手線103系ATC車

2020-07-12 19:00:00 | 国鉄時代(カラー)

相変わらず昔の画像のデータ化を勤しんでは、当ブログへ投稿する写真選びに時間を割いている。撮り溜めてきた鉄道写真は、カラー、モノクロ問わずおおよそデータ化は終わったと考えてきたが、実はデータ化の前段階で、かなりの画像を選別しているため、未だにデータ処理されていない画像が存在し、それらを含めて再度今までとは別の方法でスキャンしようと検討している。画像を見ればすぐに当時に戻れるものもあれば、全く記憶から抜けてしまったものもあり、それはそれで楽しいが、今一度スキャンを再開するにあたり、どう時間を捻出しようかということが今一番の課題。日常をバランスよく過ごしたいから、焦らず気長に日々を送り、その報告もこの拙ブログにて掲載出来ればと考えている。

昔ニコンからNikon FAというカメラが発売され、一時鉄道撮影に使っていたことがある。今回はそのカメラで試写した中から掲載してみる。撮影データが1984年2月とあるから、このFAというカメラが発売されて間もない時期なのかもしれない。このカメラの一番の売りであった、マルチパターン測光と呼ばれる、いわゆるスーパー賢い露出計を試したくて、無理して購入した訳なのだ。シャッター優先、絞り優先などのプログラムを装備した上で、このマルチパターン測光が露出を決めるという、当時は夢のようなカメラだと思っていた。確かに、当時それまで愛着を以って使っていた、F3PやニコマートFT2に比較すると、適正露出が決まる場合が多いように思えたが、何せシャッター音の感触が自分には合わず、愛着を以ってどこでも連れて行く気持ちにはなれなかった。やはり露出は自分頼りだが、圧倒的にトータルで信頼できるF3Pに落ち着いてしまったのだ。

雪の降った翌日に、このFAをぶら下げて都内を撮影して回り、山手線を狙っている。本当にカメラ任せで大丈夫なのか、撮影条件をワザと極端の悪くして撮影している。雪の晴れ間の完全逆光下での撮影だ。個人差は大きいが、今のアントンKには、こんな画像も在りだな、という気持ちに緩和されている。それは、データ化することで、いかようにも画像が自分の好みに仕上げられることが可能になった現代だから言えること。趣味も長く続けるものである。

1984-02-18     103系ATC車   山手線:目黒付近


急行「能登」一番輝いたとき~EF64 1000

2020-07-11 19:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

10系客車シリーズも佳境に入ってきた。ほかの列車に対して最も寝台車が長く、見ごたえ十分な編成を保った急行「能登」。この列車名自体は、晩年489系特急電車を使って、特急「北陸」や「あけぼの」とともに東上していたから、記憶にも新しいはずだ。

アントンKにとって急行「能登」を振り返ってみると、この時代に早朝上ってくる急行寝台列車、「津軽」「鳥海」「越前」「十和田」「おが」、そして「能登」のうち、一番撮影したかったのが今回の「能登」だったように思う。10系寝台好きには当然だが、編成の半分が寝台車とグリーン車であり、これが解るように撮影することに苦労した覚えがある。昔から編成に架線柱が掛かる構図は好まず、いわゆる「カブリ付き」が多かったが、このカブリ付きで撮影すると、編成全体が見渡せず、せっかくの10系編成がよく写らないので、おのずと撮影ポイントも限られてしまい、残された画像は同じ場所、同じ構図が多くなってしまっている。夏場でないと撮影は難しく、かつこういった拘りを満たすポイントは限られていたのだ。

今回の掲載写真は、80年代に一番通ったポイント南浦和付近。ここは記録写真として残すに最も適していると考えていたが、中線2本を走る京浜東北線に、何度喰われたことか・・・いつの時代も撮りたい列車に邪魔が入ると、血の気が引くもの。諦めが悪いアントンKは、血の気の多いリピーターに変身するのであった。

1982-05-03 3604ㇾ  EF641020 急行「能登」    東北本線:南浦和付近


名物「推進回送」で狙った急行「天の川」~EF58

2020-07-09 19:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

10系寝台客車を振り返っているが、忘れてはいけない列車は急行「天の川」だろう。掲載写真のように、郵便車を含めて全て10系客車(グリーン車はスロ62)で編成されている、その名の通り美しい列車だった。上野-秋田間を結ぶ列車は、他にも複数夜行列車があったのだが、オール寝台という、同じ急行でも一つ格上に当時は感じた列車だった。そんな列車だからか、早期に20系客車に置き換わってしまったことが恨めしかったもの。当時は特急用の20系客車も、まずは急行「銀河」へと格下げされ、順繰りにほかの急行への転用が始まってきた時代でもあったのだ。そんな時代背景の中、アントンKの過去画像を振り返ってみたが、やはり記録程度のものしか撮影できておらず、記事にすることは心苦しい限り。ご笑覧願いたい。

長距離夜行列車が上野駅に到着すると、そのまま推進回送して尾久まで引き上げる。下り列車もその逆で、推進で上野まで回送される。こんな当時当たり前だった光景も、今では大変珍しい列車と成りつつある。機関車けん引ならではの光景だから、現代では残念ながら消滅して当然なのだ。上野駅地上ホーム13番線から続くホームに10系寝台、20系、24系が同時に並ぶのだから、今では考えられない光景になったものだ。

掲載写真は、一度上野に入り推進回送で尾久まで回送される列車を後追いしたもの。まず下の画像のように、最後尾がゆっくり近づいてきて列車を舐めるように見られた。将来の模型作りの資料にしようと、編成全ての客車にカメラを向けたことも懐かしい。

今にして思えば、ゴーナナ時代からここ西日暮里にはよく通った。同一列車を2度見られることも嬉しかった。これは、急行「天の川」の推進回送。貫通路付近に操車さんが確認できる。

上野駅地上ホームでの一コマ。この列車は急行「鳥海」。特に夜の地上ホームは雰囲気が独特で、なぜかワクワクが止まらなかった。

1976-08-21  回802ㇾ  EF58107   天の川   東北本線:上野-尾久

1976-08-21       回802ㇾ    オハネフ122076

1978-05-20  801ㇾ  スハネ162139    上野駅