アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

名物「推進回送」で狙った急行「天の川」~EF58

2020-07-09 19:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

10系寝台客車を振り返っているが、忘れてはいけない列車は急行「天の川」だろう。掲載写真のように、郵便車を含めて全て10系客車(グリーン車はスロ62)で編成されている、その名の通り美しい列車だった。上野-秋田間を結ぶ列車は、他にも複数夜行列車があったのだが、オール寝台という、同じ急行でも一つ格上に当時は感じた列車だった。そんな列車だからか、早期に20系客車に置き換わってしまったことが恨めしかったもの。当時は特急用の20系客車も、まずは急行「銀河」へと格下げされ、順繰りにほかの急行への転用が始まってきた時代でもあったのだ。そんな時代背景の中、アントンKの過去画像を振り返ってみたが、やはり記録程度のものしか撮影できておらず、記事にすることは心苦しい限り。ご笑覧願いたい。

長距離夜行列車が上野駅に到着すると、そのまま推進回送して尾久まで引き上げる。下り列車もその逆で、推進で上野まで回送される。こんな当時当たり前だった光景も、今では大変珍しい列車と成りつつある。機関車けん引ならではの光景だから、現代では残念ながら消滅して当然なのだ。上野駅地上ホーム13番線から続くホームに10系寝台、20系、24系が同時に並ぶのだから、今では考えられない光景になったものだ。

掲載写真は、一度上野に入り推進回送で尾久まで回送される列車を後追いしたもの。まず下の画像のように、最後尾がゆっくり近づいてきて列車を舐めるように見られた。将来の模型作りの資料にしようと、編成全ての客車にカメラを向けたことも懐かしい。

今にして思えば、ゴーナナ時代からここ西日暮里にはよく通った。同一列車を2度見られることも嬉しかった。これは、急行「天の川」の推進回送。貫通路付近に操車さんが確認できる。

上野駅地上ホームでの一コマ。この列車は急行「鳥海」。特に夜の地上ホームは雰囲気が独特で、なぜかワクワクが止まらなかった。

1976-08-21  回802ㇾ  EF58107   天の川   東北本線:上野-尾久

1976-08-21       回802ㇾ    オハネフ122076

1978-05-20  801ㇾ  スハネ162139    上野駅