
旧国の掲載が続いてしまうが、今度は「流電」よりも馴染みがあった70(71)系電車を出しておく。大昔70系電車は、グリーン車まで組み込まれ横須賀線で使用されていたが、アントンKの知る時代は、さすがにもっと後年であり、中央線のローカルへと転身した後の時代となる。
ご存知のように中央線は、他の線区と比較してトンネルの断面が低く、低屋根構造の車しか走行は出来なかった。当時は、専用の車両が投入されていて、この70系電車で言えばモハ71がそれに当たる。後継の115系も165系も、M’車は全て同じ理由で低屋根構造の800番代が使用されていたのだ。今では技術革新でパンタグラフそのもので問題を解消しているが、趣味的な見地で言えば詰まらなくなったもの。没個性の波を一気に受けてしまったのだ。掲載写真は、鳥沢鉄橋を渡る71系ローカル電車。4連一組で運用されているが、倍の8連運転もあったと思う。何せ長いトンネル内、釣り掛け音の雄叫びは今思い出しても最高だった。不思議と残像とともに快音まで耳に残っている。
1975-05-03 538M Tc76 中央東線:猿橋-鳥沢
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