アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

地味な存在だったEF60の思い出

2023-04-21 20:00:00 | 国鉄時代(カラー)
ロクマル晩年の19号機は特例として、アントンKにとっては、あまり話題の中心に置くことが無かったEF60という新性能電気機関車。ED60型が新性能のパイオニアだとしたら、F型のロクマルはさらに高性能な電機だったに違いない。残念ながらリアルタイムでは見ることも出来なかったが、ロクマル500番台が東海道線でブルートレインをけん引していたという実績からも明らかだろう。今から思えば、東海道でゴハチ撮影の合間にやってきたのがEF60の貨物列車で、よほどのことがなければカラーフィルムでシャッターは切らなかった。その後、八王子機関区をはじめ、首都圏のEF15を淘汰するため大量に転配されると、それまで当たり前に見られた茶色のデッキ付き機関車が一気に消えていったことの衝撃が蘇る。そしてロクマルからロクゴへ切り替えとさらに時代が移ってきた訳だ。追う身から追われる身に立場が変わり、あれだけいたロクマルでさえ見られなくなっていった。その間、時間にしてどのくらいなのだろう。国鉄が民営化される大きな節目を境に淘汰されてしまったのだ。数年前まで現役を貫いたEF6019号機は、なぜ19号機だったのか未だに理由が定かではない。民営化当時に高崎に在籍していたお座敷客車「やすらぎ」の塗色に合わせてお色直ししたことが、存続の引き金になったのか。いずれにせよ、ロクマルの中では特例中の特例だろう。
 掲載写真は、高崎二区のEF15に代わって大量に配置されて間もない時代のEF60による高崎線の専用貨物列車。以前にも書いているが、朝の上り列車に回送を兼ねた重連運転のスジがあり、よく狙っていた時代だった。そして番号潰しに燃えていた時代でもあり、そんな単純だった自分が懐かしく思い出されるのだ。

1985-12-28     5860ㇾ   EF60 73+128         高崎線:神保原付近



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