goo blog サービス終了のお知らせ 

アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

連絡特急だった特急「ゆうづる」

2018-07-05 20:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

鉄道撮影を始めてから、交流区間に初めて行ったのもこの年だった。最終的な目的地は北海道帯広だったが、その行きがけの駄賃として憧れの東北線の撮影に時間を割いた。当時は、この東北線にも寝台特急がまるでL特急のごとく毎時設定されているような、現在では考えられないようなダイヤだった。それは青函連絡船にアクセスし、北海道まで渡る旅行者のためのもので、今のような航空機利用など珍しかったのだろう。上野-青森を結ぶ「ゆうづる」は、24系客車と583系電車で運転されていたが、これらは常磐線経由であり、東北線には、別に「はくつる」などの優等列車が目白押しで、今にして思えば夢のよう。被写体には事欠かなかった時代なのだ。

掲載写真は、交流区間に初めて足を運んだ時の撮影した寝台特急「ゆうづる7号」。特急けん引用のED751000番台がしっかり牽いてきた。ただしこの時代には、肝心のヘッドマークは省略されている。その後国鉄の末期に入って復活(1985年末頃)したのだが、それまでの数年間は、今にして思えば暗黒時代と言えるだろうが、最も活気のあるこの時代に撮影できたことを幸せに感じなければ、ばちが当たるというものか。この旅をきっかけに、アントンKは赤の機関車の洗礼を受け、撮影にも影響を及ぼすことになっていく。

1978-08-21   17ㇾ ED751026 ゆうづる7号  東北本線:北福岡-一戸