現在稼働しているEF66の0番台は残すところあと2両。27号機と30号機のみとなった。所属機関区である吹田には、やはり風前の灯となったEF200が在籍しているが、どちらの機関車もよくぞここまで満身創痍で活躍していると思わざるを得ない。EF66の27号機や30号機は、それぞれ更新改造を受けているとはいえ、昭和48年製造であり今年で数えれば44歳ということになる。アントンKが鉄道撮影を始めた70年代後半、首都圏を走っていたEF13やEF15は、その当時30~35歳で一気に姿を消していったことを考えると、現状のEF66はかなり酷使されていると言って良いだろう。逆に言えばそれだけ優秀な機関車であるとも言えるか。
色々な話が飛び交う中、EF6630が最後の上京かもしれないというので、川崎界隈に撮影に行ってきた。相変わらず色褪せた車体に鞭打って目の前に現れたその姿には、かつてブルトレまでけん引した輝かしい栄光の日々は感じることはできない。せめてパンタを下すまで、安全に無事に使命を全うしてほしい。
ここでは直近の姿ではなく、国鉄時代の寝台特急けん引時代のものを掲載しておく。日の長い時期、下り列車も撮影のターゲットとなり、天気の良い日はよく出かけたもの。国鉄時代、日のある時間帯はまだ前照灯の点灯はされなかった。
1985-08-16 3ㇾ EF6630 はやぶさ 保土ヶ谷-戸塚