強い冬型の気圧配置となり、関東平野は乾燥した晴天が続いているが、今朝は日の出直前のロマンを求めて出かけてきた。
普段は当然のことながら日中の撮影がほとんどで、目で見た通り車輛たちの表情を写し撮っている訳だが、視点を少し変えて撮りたい被写体を黒く潰して影にしてしまい、その画像から想像力をかき立てるような写真を狙ってみる。直接的な画像からの情報以上に、こういった写真は無限に広がりを見せると思ったのだ。今回、アントンKは、機関車の形式まで潰す勇気は無かった。もっとイメージが広がれば、形式すら拘らずにシャッターを切れるはずだが、ここではなぜか目の前の茜色の空に機関車の影絵を置きたくなった。この機関車のシルエットは、ご存知EF210桃太郎である。あまりファンには人気がある機関車とはいえないが、こうしてシルエットにしてしまうと、機能美とでもいうか、力強くて美しく思ってしまう。
2017-01 1088レ 武蔵野線にて