アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

都心ならでは・・?御召列車運転

2012-10-06 17:24:17 | 鉄道写真(EC)

10月最初の週末は、三連休。まだ秋らしくならない気候の中、御召列車が甲府まで走った。前回は、昨年の11月のことであったが、どうにも都合がつかずパスしたため、今回はどこかで撮影したいと企んでいた。山梨まで行ってじっくり撮ってもよかったが、一度可能なら都心のそれも、高架線の駅のホームから狙ってみたかった。御召列車が走るとなると、今までは気合いを入れて遠征し、通過するその一瞬に向かって準備し気持ちも高揚していくが、都心の高架線という、あくまでも日常の景色の中で御召を撮影すると、どんな光景か前から興味があった。駅のホームからの撮影となると色々と制約があるだろうなと、覚悟しながらホームの上り方の先端を目指すと、すでに大勢の撮影者がスタンバイを完了していた。と同時に、同じくらい耳にイヤホーンをしたシーツを着たSPと思しき方々が今や遅しとピリピリしているようすだった。そんな中、一番シンガリ者として、一番列の後ろに何とか入れて頂いた。そうこうしているうちに、上空からヘリコプターの音が聞こえ始め、接近してきていることが見てとれるようになって、緊張が高まる。御召列車は、思ったよりゆっくりとした重厚な足取りで現われ近づいてきた。とそこへ、その御召列車へ向かって、東京行きの中央特快が駅を発車して行き、ちょうど目の前、我々のシャッターポイントのところですれ違うことになってしまった。今まで、御召でこのような経験はなく、直後は気持ちが凹んだが、よくよく考えてみると、日常化の御召とは、こんな場合も当然ある訳で、これはこれで良い記録ができたと思えるようになった。ちょっと愛嬌顔のE655系と、今やJR東日本の代表格E233系。まさに平成時代の御召を感じた瞬間であった。

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2012(H24)-10-06     御召 E655系         中央線:西荻窪

                                      Nikon D4   Nikkor  AF-S VR 28-300mm F3.5-5.6G