アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

シュプール号の思い出

2012-10-04 22:05:47 | 鉄道写真(EC)

冬季になると、毎月遠征していた信越線の北部地域。当時は、関東からのスキー列車と、関西からのスキー列車が週末ごとに運転されていて、今思っても華やかな時期だった。今では聞くこともなくなってしまった、いわゆる「シュプール」号というヤツだ。電車では、183系~189系、485系~583系使用のスキー列車が、夜行列車として妙高高原を目指して東から西からやってくる。同じように、客車列車使用のスキー臨も多数設定されて、14系12連や、ジョイフルトレイン使用のスキー列車も運転されていた。中でも、最も注目を浴びていたのは、ユーロライナーを使用した「シュプールユーロ妙高・志賀」ではなかっただろうか。週末の深夜名古屋を出発し、中央西線経由で長野~妙高高原まで運転されていた。ユーロライナーと同じ塗装に変更された14系を増結し、10両編成で峠を越える様は、まさに圧巻であった。ロクヨン0番代の甲高いブロア音が山にこだまし、迫ってくるシーンは、「山男」そのもので大変魅力的であった。

掲載写真は、その「シュプールユーロ」号。もう3月にもなると、雪解けが進み、天気が少しは安定してくるかに見えたが、やはりそこは、山の天気、通過直前でいきなり雨が降り出してしまった。妙高高原を出発し、25‰の上りを一気に黒姫まで上りつめるシーン。このロクヨンのユーロライナー塗装は今見ても魅力的である。

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1994(H6)-03-12   9336レ  EF6435  14系(ユーロライナー)    信越本線:妙高高原-黒姫

                                           Nikon F3P  Nikkor 300mm F2.8S  RVP(+1)