広域指定爆笑団・全日本茨咲連合会

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[本]うわばみの記

2006年12月22日 | 読書部
今月から一応はダイエット期間なので、基本的に平日はアルコールを入れてない。
(さすがに土日は飲んでます)。

しかしこの忘年会シーズンに、そんなことしてるのはまさに拷問状態・・・。

そんなストレス?を紛らわそうと、こんな本を読了

『うわばみの記』小泉武夫 (集英社文庫)

江戸時代の酒豪が多数描かれている。
大酒合戦で一斗九升五合(一升瓶で約20本)を飲み干した「鯉屋利兵衛」、
大酒飲みが身を助け、殿様の身代わりに杯をうける接待役に抜擢される「おあえの仙次郎」、 
酒好き・研究熱心さが買われて南町奉行所の初代・酒取り締まり役となる「宇田川小三郎」。
ほかにも、オイラなんぞ足元にも及ばない酒豪が続々と登場

彼らに共通するのは「きれいな酒の飲み方をする」こと。
(&もちろん、フツーじゃ考えられない量の酒を平らげるコト(笑))
絡み酒や悪酔い、泥酔なんかとは無縁な、粋な酒豪たち・・・
痛快な飲みっぷり、そして皆一本筋の通った粋な生き方してる、ん~ホレるねえ。

ん~すべからく酒飲みはこうありたく
もちろん自省もこめて。そして世の中の酒癖の悪い方への警鐘もこめて!


作者の小泉武夫氏は醗酵学の権威・学者さん。
氏のいいたいことはただひとつ、『酒はすばらしい』ってこと。
これがよ~く伝わってくる一冊。

よく「酒に溺れてうんぬん」とかいうが、酒に罪はない。
飲まれる人間が悪いのだ。

さてさてこの本、読んでるだけで酔ってしまいそうなのだが。。。
不思議と悪酔いは無い。

読後には、ん~旨い「諸白」(←もろはく。江戸時代、現在の大吟醸にあたるような
    清酒をこう呼んだそうな)で
湯豆腐つまみに一杯やりたい気分♪

あ、・・・いかんいかん。まずは痩せてから・・・。