広域指定爆笑団・全日本茨咲連合会

カヤック・スキー・スキンダイブ・落語・お酒に目が無い「いばさく」のBlog。
一目見たらあなたも立派な構成員?!

442 日系部隊 ~アメリカ史上最強の陸軍~ [映画]

2010年12月15日 | 映画部
水曜。

毎年この時期は『忘年会耐久マラソン』シーズンとして、
毎夜宴席のハシゴを強いられている(まあ嫌いではないんだけど)。

で、今年も予想通り夜は「24日(クリスマスイブ)しか空いてない」状況なのだが・・・
幸運なコトに今夜の予定が急遽キャンセルに。
空いた時間は有効に活用しなきゃ!ってことで、気になってたある映画を観に行こうと、
速攻で会社を出て・・・観たのがコレ。


< 442 日系部隊 ~アメリカ史上最強の陸軍 ~ >

第二次大戦中にアメリカが在米日系人を収容所に強制隔離していた事実は広く知られているが、
そんな差別・偏見に遭いながらも「アメリカ兵」として出征した日系人で編成された『442』部隊。
数多くの激戦を戦い米軍史上もっとも多くの勲章を受け、帰還時にはトルーマン大統領が自ら出迎え
「諸君は敵だけでなく偏見とも戦い、そして勝ったのだ」と最大級の賛辞を送った部隊である。

観る前は正直「最近流行り?の『昔の日本人はスバラシかった』な翼賛的映画かな」と
思っていたのだが、さにあらず。
もちろん偏見・差別とも闘い、更に最前線で超人的活躍を成し遂げた元兵士たちへ賛辞と尊敬は惜しまないが、
作品後半は『戦争とは』という根源的問いにフォーカスされた構成となっており
唯の賛美的内容ではない奥深さがあった。

「戦場でやったのは結局『人殺し』なんですよ」
「この勲章(名誉勲章=米国最高位勲章)は、あの戦いで死んでいった兵士の為に付けている。
 決して自分の為につけてるんじゃない」

など、現在80歳代後半~90代になろうとしている元兵士たちの生々しい証言。

そして帰還後は数十年にわたり「PTSD」に悩まされたという告白。



どんな「大義」があっても、そして彼らのような「敵」以外に様々なものとも
闘わなければならない状況におかれた人たちであっても、
『戦争』とは関わった全ての人に残酷な傷跡を残すのだと
いうことを改めて思い知らされた。

決して「勝者」がその行為に対する免罪符を得られるわけではないのだ。
ましてや敗者はいわんやだ。

しかし一方、彼らが偏見や差別に対する苦難を引き受けてくれたことにより
戦後の米国における日系人の評価が飛躍的に向上したのもまぎれもない事実である。
(たとえば部隊生き残りの一人、ダニエル・イノウエ氏は現在上院議員兼上院名誉副議長でもある)

同じ『血』を引く民族の一員として誇りに思うと同時に、頭が下がる思いで一杯である。

また彼らとは逆に『祖国(米国)「のみ」への忠誠』への宣誓を拒否し、
結果刑務所(収容所ではない)に入れられていた日系人達にも、
元兵士同様の勇気、信念そして日本への想いを感じ同様に頭を下げずにはいられない。




442部隊の兵士たちが、突撃の際に叫んだ「バンザイ!」そして「Go For Broke!」。

日本人の一人として、その言葉を重く受け止めたい。
そして多くの日本人に、ぜひ観て欲しい映画である。



今年最高のドキュメンタリー映画に巡り合えた一夜。


P.S
日系アメリカ兵関連といえば、先日放映された
フジテレビ/ザ・ノンフィクション「沖縄 引き裂かれた兄弟 ヤンバルの森で何があったのか」も
実に秀逸かつ深い深い内容だった。
実の兄弟が日本軍と米軍に分かれ、故郷・沖縄の森で対峙する・・・
そして、その後の二人のそれぞれの歩みを追ったドキュメンタリー。

こちらも必見です。機会があれば感想書きます。


肩を負傷したので映画&花火鑑賞 [映画 その他]

2010年08月30日 | 映画部
日曜。
FWにて起床。

本日は各自自由行動(笑)

オイラも午前中位は波のりをしようかなと思っていたが・・・
実は昨日波乗りしてた時、
波打ち際の浅瀬で揉まれた際にパドルで肩をざっくり切ってしまい、
それが案外と深手で痛みが激しいので本日は「休養日」とする

うーん・・・ラッシュ一枚で漕いでたところに、
ブレードが全体重かけて肩に思い切りのめりこんできて
右肩が5cmくらいバックリ裂けて肉が見えちゃってたんだよね

だけどあんまり痛みを感じなかったから更に漕いじゃって、
結果的にその傷口に塩水&砂消毒(笑)してしまった上に、
夜は大酒飲んでんだからなあ・・・そりゃ痛いはずだわ(-_-;)。

反省。



ってことで、
お世話になったしみとしさんやFWメンバーのみなさんにごあいさつし、一路帰宅。

今年も本当にお世話になりました!


帰宅途中、水量が良かった長瀞行きも気になったが・・・静養第一!と、
夕方前には小山の自宅へ帰宅。



思いがけず時間が出来たので、
気になっていた映画『日本のいちばん長い夏』を観に駅前の映画館へ。

この作品、作家・半藤一利さんの原作。
父から戦争についてなにも聞かされなかった団塊世代のプロデューサーが
昭和38年に文藝春秋紙上で掲載された座談会を映画で再現する形で
あの『戦争』を次の世代に語り継ぐ内容。

座談会シーン。
実際にも当時の高級官僚、陸海軍中央の軍人、最前線の兵士、新聞記者、
外国人捕虜など終戦当時をそれぞれの立場で迎えた28名が参加された座談会、を再現。
生々しい発言が多々伺える貴重な場面なのだが、
やはり圧倒されたのは沖縄戦に従軍された看護学生(当時)の発言だった。


『戦争に敗れるとはどういうことか』を知るためにも、見ておきたい一作。

またキャスティングも個性的。
ジャーナリストの田原総一郎や鳥越俊太郎、国際弁護士の湯浅卓、
作家の市川森一、アニメ監督の富野由悠季、アナウンサーの松平定知、
作家の島田雅彦や漫画家の江川達也、それに落語家の立川らく朝(笑)・・・・
などなど異色のメンツがそれぞれの『あの夏』の思いを込めながら熱演している。
しかも決して『ワンシーンのみの顔だし』などではなく、みな重要キャスト。
出ずっぱりの人もいる。

こんなトコもなかなか見ごたえあったなあ。


観客は二人だったが・・・^_^;
満足満足。

地味だけど、もっとこういう映画も見てほしいなあ。




帰ると、ちょうど本日開催の『小山花火大会』が真っ最中


思川河川敷で毎年開催されるこの花火大会。
ウチのマンションの屋上は絶好の観賞場所なのだが、
つ・あがガラにもなく「高所恐怖症」で屋上に長時間滞在できないため
自宅&地上からちらっと鑑賞。


花火を眺めつつ、夏の終わりを実感。

なんてセンチな感傷?に耽りつつ・・・
土産で買ってきたあさりをつまみに「秋味」をグビリ

あーうめー♪

・・・あっ、しまった
今日は傷が痛むからアルコールは飲まないようにしようと思ってたのにっ


こちらはリアルな『傷口』にキくなあ・・・(泣)

今週末までには治します



マイケル・ジャクソン THIS IS IT [MOVIE]

2009年12月08日 | 映画部
マイケル、細っ!

・・・ってのはともかく、スゲー動いてんじゃん!

こんなハードなリハーサルがこなせてたんだあ。

一ヶ月後に亡くなっちゃう人に、出来る事かあ!?




一回だけでもいいから・・・
ラストライブ、やらせてあげたかったなあ。



あらためて「KING OF POP」に合掌。

正月に観たモノ   [TV]

2009年01月07日 | 映画部
↑談春師の画像探してたらこれになっちゃった。
あ、この本もええよ。立川談春著・半自伝的エッセイ「赤めだか」


寝正月らしくTVもきっちりと。印象に残ったのは以下の3本。
落語が2本もはいっちゃったな(笑)



BS世界のドキュメンタリー ~シリーズ 近未来予測~(1~4日)
・人類滅亡を回避せよ  ~2075年 地球温暖化のシナリオ~(仏)
 
・もし巨大火山が噴火したら ~スーパーボルケーノ~(日英)

近未来予測をドラマ仕立てで。
海外ドラマを見てるようだったが、さすがデータやバックグラウンドは完璧。
特に「人類滅亡~」はありえなくはないリアルな展開。
ぞっとしたなあ




新春蔵出し!まるごと立川談志(1日 5h)

昨年放送した10時間スペシャルのダイジェスト版。
ドキュメントはもちろん、「芝浜」「やかん」「居残り佐平次」など落語もたっぷり♪



一昨年末の伝説となった「芝浜」のサゲもしっかり入ってます(オイラ、ライブで見てるもんね)
これは保存版です



情熱大陸 ~立川談春~(4日)
ご覧になった方も多いのでは?

談志・談春親子会、そして大阪の独演会のドキュメントが中心。

年末にポリープやってたのは知らなかったな~その2週間後に昼夜で聴いてるけど、
そんなのちっとも感じさせなかったなあ・・・さすが!

そして、そんな師の師匠「立川談志」を強くリスペクトする構成にも


立川談春…この方は間違いなく今後、「生きる伝説」な落語家となっていくでしょう


[映画]「少林少女」はカヤッカーの敵?!

2008年05月09日 | 映画部
キャストもけっこう気に入ってんだけどなあ・・・。


現在大ヒット上映中な「少林少女」。

あの「踊る大捜査線」スタッフによる作品らしいし、
格闘技系は本来好きな部類なのだが・・・



実は昨年夏、この映画の助監督より
Team Baby Trout(ベビトラ)宛てに「出演オファー」があったのだ
(マジです)

役どころは「主人公が入学する体育会系大学のカヤックサークル部員」、

もちろんエキストラ扱いだがちゃんと映るらしい



いくつかの条件に合致する人物としてベビメンバー「みっちー」に白羽の矢をたて、本人も快諾

PFDを新調するなどノリノリで撮影当日に備えたのだが・・・・なんと当日朝になって


『都合でシーンが変更になったので出演無くなりました、
すんませ~ん』
的キャンセル・・・・

なんじゃそりゃ





よって・・・この映画は絶っっ対に観ない!

 
ベビトラ的にも『NG映画』と勝手に指定しときます。








#おまけ#

そういや、俺んちも…PB@JP今号の某連載の企画に、似たようなことされてたなあ・・・


某連載の作者氏に依頼されたので記事&写真まで送ったのに、
今号にはまるっきり載ってません。ボツにされてます(泣)。

(注:作者の○○さんとはタンの瀬にて和解済(だから書いてるんだけどね))





さあ、みなさん、どの連載企画か当ててみよう♪(笑)

[24]ぴっぽ、ぴっぽ…Ⅵ

2008年02月20日 | 映画部
↑「Ⅴ」から、BOX買っちゃってます。
(もちろん、ヤフオク購入→見終えたら即転売(笑)。そのほうがレンタルするより安上がり♪)


いつから見始めようかずーっとタイミングを見計らっていたが、
(見始めると確実に睡眠不足&他のことできなくなるなるからね
今週を逃すとGW明けまでタイトな予定なので、ついに今週解禁

「TWENTY FOUR SEASONⅥ 」




初日(月曜)からいきなり6時間鑑賞。アホだ


もちろん通勤&移動中も、ノートPCにて鑑賞。


ああ、今シリーズもきっちりりどっぷりハマり中




おかげで、睡眠時間だけはジャック並に・・・ああ、眠い・・・

[映画]ヒトラーの贋札

2008年01月29日 | 映画部
日比谷・シネシャンテにて、密かに話題の映画を。
「ヒトラーの贋札」

第二次大戦中、ナチスドイツが強制収容所のユダヤ人に贋ポンド紙幣(贋札)を製造させ、
それを使ってイギリス経済の混乱を策した「ベルンハルト作戦」。

贋札を作れなければガス室送り、
成功してもその後にはガス室・・・

極限状況での、
ユダヤ人たちの命と正義を守るための闘いを描いたストーリー。秀逸。

単なるユダヤ人礼賛にもなっていないし、
敵味方、極限下の人間の葛藤もリアルに描かれている。


ちなみに・・・原作によれば、
製造された偽ポンド札は総額1憶3200万ポンド

当時の日本円に換算すると約475億円
ちなみにこの頃の日本の国家予算が(たしか)40~50億くらい。

どんだけのスケールなんでしょね


しかも本家・イングランド銀行も本物と鑑定したほどの出来栄えだったそうな。
本格的に流通していたら・・・考えるのが恐ろしい…。

[TV]「民主主義」

2008年01月18日 | 映画部
正月に見たTVでもっとも秀逸だった番組。
NHK「民主主義」

世界10人の映像監督が、「民主主義」をテーマに撮ったシリーズで、
制作には世界33カ国の放送局が参加している。

アメリカ  :闇へ(捕虜への拷問)
ボリビア  :先住民たちの革命(*)
デンマーク:風刺画事件を追え(ムハンマドの風刺画時間と中東の反応)
エジプト  :我々は見ている(*)
リベリア  :女の内閣(*)
ロシア   :愛国者の村(宗教回帰、そして右傾化するロシア)
パキスタン :大統領との晩餐(ムシャラフの進める「民主主義」と現状)
インド    :ガンジーの心は今(なくならない対立、差別、そして格差)
中国    :こども民主主義(小学校での学級委員長選挙)
日本    :選挙(川崎市議補選)

各回60分前後。
*ボリビア・エジプト・リベリアは録画し忘れました。
どなたか持っていたら貸してくださいまし。

僕は元来、自らを「民主主義の信奉者」だとひそかに自任しているが
その心構えがいかに貧弱かを思い知らされた。

パキスタン。大統領へのインタビュー、民衆への一問一答、
そして宗教指導者への質問。
その三者の主張の隔たりの大きさ、それが民主主義への壁なのか?
コントラストが見事に際立っていた、秀逸。

中国。西洋的民主主義の土台がないところでの「こども民主主義」。
予想通り、親をも巻き込んだ欲望丸出しの過酷な選挙となるが、
これはある意味、新自由主義的民主主義の縮図なのでは?とも思える。
これまた秀逸。

日本のはつまんなかったな~やっぱ事情を知ってるからかな?




僕の立場から見ると・・・
民主主義への壁とは、「宗教」や「市民意識の未成熟」「貧困」などは実は表向きで、
本当の壁は『人間の欲望』なのではないか?と考えさせられた作品。

[映画]「てれすこ」「椿三十郎」

2008年01月16日 | 映画部
正月に観た映画の備忘録。
「てれすこ」:それなりにオモロ。落語好きなら尚オモロく見れる映画。でもテンポ遅すぎ。
        60点。


「椿三十郎」:織田裕二の演技もよく、演出もなかなか。かなり楽しめる一本だとおもう。
        ただし『オリジナル(黒沢・三船版)の次に』・・・ね。

       織田裕二が85点なら、三船敏郎は1000点だなあ~。

[映画]大統領暗殺

2007年10月27日 | 映画部
夜、時間が空いたので久々に映画館で映画鑑賞。
しかも台風で道も映画館もガラ空き♪
こんな日に川へ行ったり映画館に行ったり・・・
我ながら天候無視した行動してるな(笑)。


さてさて映画は、「大統領暗殺」
ブッシュがシカゴで暗殺される。そしてその後の捜査&世界の動きを描く作品。

「マイケル・ムーア的な紋切り型のドキュメンタリーチックな内容かな?」と
思っていたが、さにあらず。いい意味で裏切られる。秀逸な一作。

「NHKスペシャル」を彷彿されるような、主要人物へのインタビューを中心とした
腰を据えた構成が◎。時間がたつのを忘れて見入れた。

しかし・・・フィクションだとわかっていても、リアルすぎ。
ブッシュをはじめとする政治家達のシーンには実際の画像も多用されているが、
オリジナルな部分はCG?そっくりさん?真贋の見分けはまったくつかない。

見方によっては、恐ろしい映画かも・・・。