風雅遁走!(ふうがとんそう)

引っ越し版!フーガは遁走曲と訳される。いったい何処へ逃げると言うのか? また、風雅は詩歌の道のことであるという。

花&フェノミナン/<ライブ・エイド>続報

2005-02-19 19:08:50 | アングラな場所/アングラなひと
hanapheno「花&フェノミナン」は17日の<ライブ・エイド>では、なんと1時間押しの23時に登場! そして、最後に本当に本当に盛り上げてくれた!
主催者であるオイラも踊り狂ってしまった。タイムキーパーなのに、時間を忘れて!(ああ! 本当にテーゲーなオイラよ!)
花ちゃんの、こころに触れてくるボーカルも最高なんだが、「花フェノ」のミュージシャンたちはひとりひとりが凄い実力をもっているんだ。ツインギターも最高だし、そのひとりは女性(薫さん)である。ガツンガツンとリフを弾きまくる! あくさんのベースも最高だし、渋い!

で、このバンドを一気に有名にしたのは、ジャンベを叩くドレッドヘアーの「さっちゃん」が昨年ある事件でパクられたこともあるかもしれない。それまで、「まつり」関係では驚異の人気を誇っていたのは西の「生活サーカス」東のデッドヘッドバンド「チナ・キャッツ」だったが、ここのところメキメキ力をつけてきたのが、「花フェノ」「国分寺エクスペリエンス」などの若き東勢だ(なんて、別に「まつり」の人気ランキングをつけるつもりもないのだが…)。

さっちゃんは、イラクへの自衛隊の派兵が国内で論議されていた頃に、近くの自衛隊の官舎に「イラク派兵反対」のビラを仲間二人とともにポスティングして、住居侵入罪などという馬鹿馬鹿しい立件で逮捕、起訴された。そして70数日にもおよぶ違法の不当長期勾留され、昨年暮れ、地裁レベルでは無罪を勝ち取った(求刑は懲役6ケ月だった)。
実は、その裁判の過程でこの事件を指揮してきたのが、公安警察であることが明らかにされた。長期勾留によって、さっちゃんたち立川自衛隊監視テント村のメンバーが、力つきて脱退し、運動をやめ警察用語で言うところの「落ちる」と公安は読んでいたのだ(つまり、嫌がらせと言う名の弾圧である)。
ところが、さっちゃんたちは元気だった。拘留中の留置所の外で支援者も花フェノも、中へ届けとばかりに塀の外でコンサートをやったり、デモをやったりした、抗議の輪はどんどんひろがり刑法学者や日本弁護士会からもこの事件に対する声明が出されたりした。
さっちゃんは、人権問題をテーマに国際的に運動しているアムネスティ・インターナショナル(ノーベル賞を受賞しているNGO)の指定する「良心の囚人」に選ばれ世界的にも有名になってしまった。

今夜(19日)もさっちゃん、花ちゃん、花フェノのメンバーが某所でガンガン演奏し、ガツンガツン飲んでることだろう!
ともかく、いまやパワーフルさにおいては、その右に出るバンドがいないほどの凄いバンドに成長しつつある連中なのだ。
(自衛隊官舎ビラポスティング事件の詳細は、いま、記憶で書いているので枝葉においては、事実の誤認があるかも知れませんということを今はお断りしておきます)