マジョルカピンク

水曜どうでしょう。大泉洋。大谷翔平。大好き

GODZILA

2014-08-06 17:44:34 | Weblog
怪獣映画ファンには年季の入った筋金入りのマニアが多いと思うので、そういう人たちからしたら私なんかファンとのたまうのも憚られるのですが・・ゴジラ実は大好きです。数多ある怪獣たちの中でもゴジラは別格。キングオブ怪獣にして世界に誇れる日本が生んだ最大のスーパースターだと個人的に思っております。
日本のゴジラファンにとってハリウッド版というと、良いイメージなかったと思うんですよ。年のローランド・エメリッヒ版がやはりトラウマになっていると思われ。物語以前に造形が致命的に酷くて、あの作品は多くのゴジラファンを嘆かせたものでした。爬虫類っぽくて、モンハンでいうとドスジャギィ的な小者感。ゴジラは蜥蜴じゃねえし。アメリカ人のセンスって所詮こんなものよね・・と当時は諦めの境地だったのですが、この冬「永遠の0」を劇場で見たとき初めてギャレス版ゴジラの予告編を見たらすごくカッコ良くて。今度こそイケているんじゃないかと期待に胸が膨らみました。んで公開してすぐの先週日曜に見に行きましたが。
いやー。凄かったわ。
事前に情報があまり詳らかになっていなかったので、ああいうお話とは知らず。良い意味で気持ちよく騙された。いやいやいやいや興奮しましたよ。
ハリウッドが得意とするディザスターサスペンスと日本発の怪獣映画の良いところを合わせて凝縮した感じの、奇跡のマリアージュといいましょうか。うーん表現がこの場合そぐわないけども。不気味で謎の多いオープニングから後半の怪獣大決戦のスペクタクルまで、息もつかせぬスピードと迫力とスケールで見せる見せる。度肝を抜かれました。
肝心のゴジラがなかなか姿を現さないじれったい演出もいいですねえ。ハワイでついに暗闇の中に全身が現れたシーンと、アメリカ本土であの咆哮を響かせたシーンでは「本物のゴジラだ!」と一人で興奮。思わず涙。オリジナルに比べるとかなり重量級であり首回りなんかかなり太いけれども。これは間違いなくゴジラ。風格があります。男前です。カッコ良いです。大きいです。強いです。まさに唯一神。今回ゴジラの相手となるMUTOという奴もなかなかキモくて迫力満点なのですが、やはりゴジラ先生と比べれば所詮脇役。今回雄雌の2体で現れ、出あって愛し合っちゃうあたりの設定もなんつーかキモくて良かったです。相手に不足なし。
設定などの細かいところにツッコミを入れようとすればキリがないけど、そんな些細なことはどうでもいい!と思えてしまうほど自分的には大満足の作品でした。監督及び製作陣のゴジラへの愛や日本の怪獣映画に対するリスペクトも強く感じられて、これ以上のものは求められないんじゃない?と思うぐらい自分的に完璧な作品だったと思います。
また、ハリウッドってやっぱり凄いなと思ったのが911や311を彷彿とさせるシーンや描写が結構出てくるのですが、誤魔化さずお茶を濁さず真正面からしっかり描いているのがねえ。堂々としているなと思いました。今の日本じゃメルトダウンを想起させるようなシーンのある映画なんか作れないと思うんですよ。規制やしがらみも多いし予算はないし技術力にも欠けるし、日本じゃないないづくしでこんな作品作れやしない。

とにかく自分的には大傑作だと思う今回のハリウッド版ゴジラ。
往年のファンを満足させてくれてありがとうという気持ちと、こうしてまた今後日本発祥の人気コンテンツがすっかりハリウッドのものとなっていってしまうのかなあ(トランスフォーマーしかり)と一抹の寂しさがありますね。