マジョルカピンク

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探偵はBARにいる2-ススキノ大交差点

2013-05-12 17:51:25 | Weblog
ついにこの映画が公開になりました。
昨日は前作全国一の動員数を記録したシネマフロンティアで、本日はオフィスCUEのお膝元ユナイテッドシネマ札幌にて見て参りましたよ。

今作も期待を裏切らない面白さです!
2作目にしてもうすっかり「探偵」の世界を確立しつつありますね。探偵と高田が並び揃えば「よっ待ってました名コンビ!」って感じで気分が盛り上がるし、相田や松尾や峰子やマギーさん演じる客引き。出番は少ないのに、すっかり名物キャラというか出てくるとキター!って喜んじゃう。役者さんも達者だけど人物を描くのが上手いよねえ。脚本と演出の力も大きいかと思います。浪岡さん演じるヤクザもレギュラー決定だよね。面白すぎるわー。
原作と比べると、そこそこ忠実には作られているかと思います。ただもっともっと原作のほうがシリアスで映画はエンタメ色が強く軽妙。原作だと高田は怪我して入院しちゃうし、桐原組もトラブル怖れて冷たいし、松尾なんか全然寄り付かないし、題名どおり本当に探偵が孤軍奮闘、ひとりぼっちになっちゃうんだよね。でもこの映画のシリーズはバディもので売っているからそういうわけにもいかず、高田大活躍。その上ヒロインが必要なので弓子という原作に無いキャラが大々的にフィーチャーされている。
実は今回の映画化にあたってはその部分が心配で、この女何者なのー?と訝しく思っておりましたが・・ネタばれになるから言えませんけど、この美人バイオリニストなのに大阪のオバサンキャラってとこも実は観客をミスリードへ誘う伏線になっていて。見終わったあとで、ああそうかそうかと気付いた箇所多し。だから、尾野真千子さんじゃないと出来ない役なんですよね。前作の小雪さんも小雪さん本人のパーソナリティーも含めた印象操作があって観客は軽く騙されるわけで、絶妙なキャスティングとしか言い様がありません。
アクションシーン割り増し、お色気割り増し、ギャグや小ネタも割り増しとサービス満点でこれぞエンターティンメントといった仕上がりです。原作とはちょっと違う事実が明らかになるところでは感動して泣いちゃったし。2時間強があっという間で、とにかく楽しめました。

すこーしファンならではの目線で辛口なことも言わせていただくと。
実は前半は少し乗り切れないというか、具体的にどこがどうと言えないのですが少しづつ会話のテンポなどが間延びしてるような??前作のような畳み掛けるようなスピード感が足りないような気がして、大丈夫かなあと思いました。まあ大丈夫でしたけど。
クライマックスのカタルシスも前作のほうが少し上回っているかなあ・・。どうしても1と比べちゃうのでね。ただ、意外な犯人とえーその動機?っていうところでミステリーとしてはこっちの方が優れているような。1も2もですが妙に後を引く作品で、何度も見たくなっちゃうのは相変わらず。

探偵が何ゆえウケたか。
言葉悪いけど中身の薄い作品が多い中(と私個人は思っています)、古き良き時代の東映イズムを具現化して、CGとかじゃなく生身の人間の生々しいアクションやベタな人間同志のふれあいを前面に出して、地方都市にスポットを当てたところが逆に今の世の中新鮮に感じられたのではないかと。私のような古い人間にはどこか昭和っぽさが漂うのも魅力なのです。1ではジャックスの「時計を止めて」今作ではムーンライダーズの「スカンピン」が使われていたりして、わかる人にはわかる世界観といいましょうか。私の世代以上の男性には特にたまらないだろうなあと思いますね。
観客は幅広い世代の人が来ていましたが、洋ちゃんは道民みんなのスターですから家族みんなで見たい方もいるでしょうが、この作品は大人向けのエンタメ作品です。エロスあり暴力あり。裏社会やアウトローたちがいっぱい出てきてとても子どもには薦められない。でもそこがこの作品のいいところでもあるので。やっぱりテレビじゃ見れないものを映画は提供すべきじゃないでしょうか、高いお金払ってるんだし。

さてそんな探偵BARの1がなんと今晩テレビ放映されます。
洋ちゃんファン涙目のなんとサンサンサンデーともモロかぶり。
私もラジオも聴きたいし、でも地上波初登場をリアルタイムで体験したいし。今夜は忙しいですわ。