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■ 白岩温泉 「小川共同浴場」 〔 Pick Up温泉 〕



白岩温泉 「小川共同浴場」
住 所 :静岡県伊豆市上白岩1268-2 (旧 田方郡中伊豆町)
電 話 :0558-83-2650
時 間 :14:30~20:30 / 木休
料 金 :200円
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)

温泉好きのあいだで名湯として知られている中伊豆の共同浴場。
狩野川支流大見川にかかる小川橋のたもとにあります。
ここから修善寺方向に大見川の左岸を走る道は、右岸を走る交通量の多い県道12のいい抜け道です。


【写真 上(左)】 左が小川橋
【写真 下(右)】 正面から

対岸に「民宿 越後21」(入湯済未レポ)、裏手山側には「希望園」(同)、「雨月庵」など、中伊豆を代表する名湯が集まっているエリアです。
白岩温泉の共同浴場としてべつに「白岩の湯」(入湯済未レポ)がありますが、これとは別源泉で、こちらのほうが人気が高そう。
「小川共同浴場」の名称は、おそらく小川区という地区名からのもの。(掲示してあった公的書類には『小川区共同浴場』とあり、管理責任者は小川さんとなっていました。)

ここは以前から狙っていましたが、時間が合わなかったり臨時休業だったりで、何度も前を通りながらも入湯は遅れに遅れ、2009年秋にようやく初入湯。
お湯のよさに圧倒され、その後何回か入湯を重ねています。

15時からという情報が多いですが、じっさいは14:30からOK。
ただ、開場をまって入湯される常連さんも多いので、一番客がすこし落ちついた15時すぎごろが狙い目か?
(ちなみに16時以降はひじょ~に混みます)


【写真 上(左)】 大見川
【写真 下(右)】 右が番台、左が浴場

三角屋根のかわいい建物。川側に出された左書きの「小川温泉共同浴場」のサインが渋い。
入口は民家風。野菜などが売られている廊下の右手が番台、左手手前が女湯、おくが男湯で、さらにそのおくに休憩スペースがありそうですが、行ったことはありません。


【写真 上(左)】 脱衣所から浴室
【写真 下(右)】 浴室

狭い入口のわりに脱衣所はゆったり。扉の向こうに数段ひくく浴室。
高い天井、タイル貼の内床と湯船、きっちりと積み上げられたケロリン桶、洗い場の上に花咲か爺さんのタイル絵、大見川に望む窓は開け放たれて、心地よい川風が吹き込んできます。
共同湯としてほとんど模範的な、すばらしい浴場です。


【写真 上(左)】 浴槽-1
【写真 下(右)】 タイル絵

土曜17時に行ったときは6人以上もいる盛況。先日、休日15時すぎにいったときは5人~独占で貴重な独占浴となりました。
客層はほとんど地元客ですが、たまに温泉好きも来るらしく、気さくに話しかけてくれます。
気さくで親切な常連さんが多く、「熱いだろう!」と脇にある水ホースで埋めてくれそうになりますが、いつも「熱湯好きなもので・・・」と丁重にお断りします(笑)
地元でも熱湯で有名らしく、これを楽しみにしている常連さんも多そうなので、安易に加水するのは無粋というもの。


【写真 上(左)】 浴槽-2
【写真 下(右)】 潤沢なかけ流し

浴槽は総タイル貼り3-4人ほど、湯船の水色タイルと縁の赤タイルがなんともいえない風合いを醸し出しています。
カラン5(たぶん源泉)、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。

投入はなく、側面から熱湯を注入し全量をオーバーフローする文句なしのかけ流し。
かすかに懸濁した熱湯には少量の白~うす茶の浮遊物がただよい、湯中の指先が青白く発光しています。
湯の香からしてカランも源泉かと思いますが、これはよわい芒硝味。
なんとなく味と浴感が見合わないような不思議なお湯です。

つよくはないものの、思いがけず東鷲宮百観音温泉系の粘土臭のような湯の香が香ってびっくり。
ツルすべ+きしきしの湯ざわりにつよいとろみとあたたまりが加わる肌にくい込むような力感あふれるお湯で、後曳き感もハンパではありません。
トドと化して何度も入りたいお湯ですが、名うての人気浴場ゆえなかなかそうもいきません。


【写真 上(左)】 湯色-1
【写真 下(右)】 湯色-2

硫酸塩泉というよりは土類泉のイメージがつよいお湯のような・・・。
鮮度感も抜群で、入っていてすこぶる気持ちのいいお湯で、なんで「名湯」と喧伝されているのか入ってみて瞬時に納得。

「白岩の湯」の使用源泉白岩3号に対してこちらは白岩2号で別源泉。
同浴した常連さんの話では山手からの引湯とのこと。
ここで山手というと「雨月庵」の方になるかと思いますが、芒硝泉の権化のような「雨月庵」のお湯に対して、こちらは想定外の土類型イメージのお湯(ただし泉質は芒硝泉)。
これだから湯めぐりはやめられません。

中伊豆のなかではもっともキャラの立ったお湯で、湯めぐりのいいアクセント。
温泉好きはスルーできない中伊豆の名湯だと思います。

〔 源泉名:白岩2号 〕
Na-硫酸塩温泉 64.7℃、pH=9.1、湧出量不明、成分総計=1.528g/kg
Na^+=450.0mg/kg、Ca^2+=31.0、Cl^-=145.1、SO_4^2-=791.7、HCO_3^-=3.4、CO_3^2-=18.7、陽イオン計=486.9、陰イオン計=959.3、メタけい酸=71.4、メタほう酸=10.4 <H17.3.25分析>

<温泉利用掲示>
加水:記載なし 加温:記載なし 貯湯槽:無 ろ過器:無 非循環式浴槽

■ブランドグルメ
〔 中伊豆町のヤーコン 〕
ヤーコンはペルー原産のキク科の多年生植物で、サツマイモのように肥大する根を食べます。
フラクトオリゴ糖やポリフェノールを含むからだにいい作物として近年注目を集め、各地で新たな特産品化をめざして栽培されていますが、旧中伊豆町はペルーとの食文化交流を契機として当時のペルー大使から贈られた原種の種芋から栽培がはじまったという筋金入りのもの。旬は11月~4月とのこと。
(伊豆市HPなどを参考。)

〔 2011/10/16UP (2009/10以降数回入湯) 〕


E138.58.56.311N34.57.31.163

【BGM】

中村舞子・・・、3:30あたりからの音程のとりかたが凄い! 1/fゆらぎもってるってまぢかも・・・。
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