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■ 見沼天然温泉 「小春日和」



見沼天然温泉 「小春日和」
住 所 :埼玉県さいたま市見沼区染谷3-191 (旧 大宮市)
電 話 :0278-50-1500
時 間 :10:00~24:00(土日祝 9:00~) / 原則無休
料 金 :800円(土日祝 900円)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!ロコ)
紹介ページ (ぽかなび.jp)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

2009/12/28にオープンした新鋭日帰り温泉施設。2012/09の最新情報を追加してリニューアルUPです。
ONKEN21さんの速攻レポ(温泉みしゅらん)あり。

小春日和(こはるびより)という名前は日帰り温泉施設としては異色ですが、やわらかでかわいいイメージのあるいいネーミングだと思います。
「静寂の地見沼の自然に贅の限りをつくした小春日和。やわらかな光が降りそそぐかのごとく小春日和と名付けました。」(from HP meta name="description" content=")

ちなみにここではど~でもいいことですが(笑)、「小春日和」とは、早春に訪れる春めいた暖かな日ではなく、晩秋から初冬にかけて、大陸からの移動性高気圧に覆われた、暖かくおだやかな天候のことをいいます。なので、俳句では「小春日和」は冬の季語。
さらに源泉名は「染谷天然温泉 花みずき」。なんとも風流なことばに彩られた施設です。

大宮駅東口から東に向かう県道を走り、「東新井」交差点をすぎてしばらく行った「片柳コミュニティーセンター入口」交差点(右手にスーパー「モリヤ」、看板もあり)を左折、あとは看板にしたがっていくと到着。
片柳小の先あたりから斜め左に入るショートカットルートもありますが、道が細く入り組んでいるのでおすすめできません。
JR京浜東北線「北浦和」駅からほぼ毎時無料送迎バスも出ているので電車客も便利。


【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 玄関前の庭園

広大な敷地をもっていてPはたっぷりで、外構を広くとった余裕のあるつくり。
玄関前や中庭の庭園はとても立派ですが、このあたりから川口安行にかけては、江戸の大名庭園を支えた造園・園芸のメッカ。このくらいの造作はふつうの感覚なのかも・・・。
ちなみに、玄関先で挨拶をされていた着物姿の上品な女性(女将さん)によると、ここは元農家だったので、敷地はたっぷりとれたとのこと。

館内はとくに豪華ではないですが、中庭を上手に配したつくりで、施設や意匠も奇をてらったところがなく実用的で好感。
ただ、2階の休憩所がザコ寝タイプでややお粗末。ふつうのスパ銭より若干高めの料金設定なので、もうひと工夫ほしいところか・・・。(これはオープン時。2Fの最新状況は追って確認します。)
食事処はかなり力を入れているようで、和スイーツ新メニューの抹茶パフェは、甘さひかえめで美味でした。

 
【写真 上(左)】 抹茶パフェ
【写真 下(右)】 オープン時の中庭

オープン時に中庭で工事中だった足湯はその後完成。豪壮な木づくりの屋根を構えたもので、これだけ立派な足湯は日帰り施設ではちょっと記憶にありません。

 
【写真 上(左)】 中庭の足湯 (工事中/オープン時)
【写真 下(右)】 足湯が完成しました

注入湯口はアワ立ち、湯色、お湯の感じとも浴場と変わらぬ上質なものです。
ここはもとお屋敷だったあたりとのことで、足湯のおくには屋敷神と思われる稲荷大明神が祀られています。

 
【写真 上(左)】 立派な足湯
【写真 下(右)】 足湯の湯色

廊下を渡って食事処の右手奥に浴場。手前が男湯、おくが女湯のほぼ固定制のよう。
脱衣所は施設規模のわりに狭めですが、ドライヤー処がセパレートされているのはナイス。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 サイン

内湯ゾーンは、天井高くてこもりなく、明るすぎず、暗すぎずでなかなかの雰囲気。
ただ、ここもスケール感にやや欠けるかな?
(埼玉南部の日帰り温泉は週末やたらに混むので、よほど空間をたっぷりとらないとどうしても混雑感がでてしまう。)

入口から時計まわりに、掛け湯(おそらく井水)、サウナ、水風呂、ジェットバス(たぶん真湯)、非加熱源泉かけ流し(4人)、加熱源泉かけ流し(12人以上)、洗い場という配置。

水風呂は18℃くらいの入りごろで、とろみと白い浮遊物と指先のよわい青白発光があるので井水かと思います。
オープン時に気になったカルキ臭はかなり控えめになっていて、すこぶる入りごこちのいいもの。

露天は内湯とはうってかわって開放感あふれるもの。
手前左手に加熱源泉かけ流し(あつ湯)(10人位)、右手に加熱源泉かけ流し(ぬる湯)(15人以上、TV付)、奥に加熱源泉かけ流し(半身)(15人以上、一部屋根付)ととなりあって非加熱源泉かけ流し(冬期加温)(12人以上、一部屋根付)と多彩。

浴槽は内湯・露天ともおおむね石枠石タイル貼。露天の浴槽はほとんど浅めなのが残念。
槽内注吸湯は未確認ですが、すべての温泉使用槽で(たぶん)源泉を投入し、ほとんどの浴槽で大量の上面排湯がありました。

浴槽の名前が湯づかいそのものというのが斬新。覚えにくいけど・・・(笑)。
この表示を信じると、6つの温泉使用槽すべてがかけ流しという、おそるべき施設です。
(お湯の感じからしても、おそらく全浴槽かけ流しだと思う。)

オープン時はほとんどカルキを感じませんでしたが、2010/02/05のリニューアルオープン以降は消毒処理をしているようです。
なのでオープン時とリニューアルオープン以降で若干のお湯のイメージのちがいがあります。


【写真 上(左)】 内湯非加熱源泉かけ流し浴槽 (画像提供:義満さん (施設オープン前の撮影))
【写真 下(右)】 露天 (内湯方向から) (同上)

【オープン時】
お湯は、茶褐色のにごり湯で透明度50~60cmくらい。
加温系浴槽では茶色の浮遊物がみられ、全槽でこまかな気泡が舞っているもののアワつきはほとんどありませんでした。

土類系のギシギシとした湯ざわりがあり浴後ややペトつく塩化土類泉系の浴感で濃度感も十分あるものの、意外にもあたたまりはさほどつよくありません。
南関東の化石海水系強食塩泉のなかではかなり上品、逆にいうとスペックほどの凶暴さが感じられないお湯ではないかと・・・。
このあたりは春日部温泉「春日部温泉 湯楽の里」にイメージが似ています。

それでも、かなりの湯づかれと水分をもっていかれる感じがあるので、ぬる湯にまかせての長湯はからだへの負担が大きいかも・・・。

お湯の味臭は、加温系浴槽と非加温系浴槽で若干ニュアンスがちがい、後者のほうがお湯(鮮度)がいいように感じました。(カルキはどちらもまったく感じませんでした。)
加温系浴槽は、強塩味微苦味によわいアブラ臭。
非加温系浴槽は、強塩味微苦味に金気だし味とまろ味、よわいアブラ臭に金気貝汁臭とコゲ臭とメタンガス臭が加わります。(露天湯口では+弱アンモニア臭)

とくに、露天非加熱源泉かけ流し(冬期加熱)の湯口まわりのお湯はすばらしく、源泉直引きと思われる湯口のお湯はガス発泡でシュワシュワと白くアワ立つほど。

 
【写真 上(左)】 露天 (館内掲示より)
【写真 下(右)】 夜の露天 (館内掲示より)

【リニューアルオープン後】
お湯の色味や味、湯ざわりはほとんど変わりませんが、湯の香が若干変化しています。
(金気だし味はよわまっている。全体に金気はオープン時よりよわまっている印象。)

オープン時非加温系浴槽の「よわいアブラ臭に金気貝汁臭とコゲ臭とメタンガス臭が加わります。(露天湯口では+弱アンモニア臭)」という複雑な湯の香は、リニューアル後、露天の「非加温源泉かけ流し」の湯口そばのみでわずかに感じられる程度。

非加温系浴槽は、おおむね弱アンモニア臭。加温系浴槽では、よわい磯の香+うがい薬臭が感じられます。
この「よわい磯の香+うがい薬臭」は、おそらく消毒によって追い出されてきた臭素(Br^-=38.4)やヨウ素(I^-=15.9)によるものと思われ、この香りの強弱によって消毒の加減がわかるような気がします。

あえて順序をつけると、こんな感じかな? (右にいくほど「よわい磯の香+うがい薬臭」がつよまる。)
【露天】(非加温源泉かけ流し湯口そば) < 【内湯】(非加温源泉かけ流し) < 【内湯】(加温源泉かけ流し) < 【露天】(加温源泉かけ流し(ぬる湯)) < 【露天】(同(半身浴)) < 【露天】(同(あつ湯))

オープン時にくらべるとお湯はややおとなしくなった感じがしないでもないですが、それでも相当なもの。
とくに、露天・内湯の非加温系浴槽は、埼玉南部でも屈指の仕上がりかと思います。

露天はぬる湯のオンパレードでしかもあさめ浴槽が多いので、冬場は湯温調整で対応するのかと・・・。
(オープン時は全体にぬるく、あちこちで「ぬるすぎる」という声がきかれましたが、いまはむしろ熱めの浴槽が多くなっています。)
ただ、非加温源泉かけ流し(とくに露天)はぬる湯がキープされ、ONKEN21さんも予想されていたとおり、暑い時季には人気炸裂しているようです。

近くでは、上尾の花咲の湯 「HANASAKI SPA」もぬる湯源泉槽を売りにしているし、それだけさいたま清河寺温泉(→仮設浴場レポ)のぬる湯源泉槽成功のインパクトがつよかったということか・・・。
埼玉中南部は、蔵の湯東松山温泉 「蔵の湯東松山店」行田天然温泉 「古代蓮物語」(休業中)、上尾の花咲の湯 「HANASAKI SPA」、さいたま清河寺温泉(→本施設レポ)、そしてここなどを核として、まさにぬる湯源泉浴のメッカと化しつつあるような・・・。 

それにしても、大宮周辺には、さいたま清河寺温泉宮の湯天然温泉 「小さな旅 むさしの湯」、上尾の花咲の湯 「HANASAKI SPA」など、湯づかいのすぐれた施設があいついでオープンし、大激戦地となりました。

とくに、至近距離にある「小さな旅 むさしの湯」(このところ、オープン時ほどのお湯のインパクトがない。)がどのような対抗策を打ち出してくるか、しばらくは目がはなせないところか・・・。
と、オープン時に書きましたが、やはり至近競合の「小さな旅 むさしの湯」が手をこまねいているわけはなく、一時弱体化していたかけ流し系浴槽(「石の湯」露天の壺湯)の湯づかいをパワーアップし、強力炭酸泉を導入するなど、対抗策らしきものを打ち出してきています。

「石の湯」露天の壺湯は力感バリバリなので、これを凌駕するのはかなりきびしい感じがしますが、日帰り温泉施設としての上質感はあきらかに「小春日和」のほうが上。
周辺の温泉好きは贅沢な選択を迫られることになりそうです。

また、ここは女将さんを筆頭に接客レベルが非常に高いです。
西のサイボクに対して、東の小春日和か?


【写真 上(左)】 見沼の風景-1
【写真 下(右)】 見沼の風景-2

そばの見沼たんぼは手軽な散策地として定評があり、いくつかのPのある公園が散策のベースとなります。
また、ちかくには「染谷花しょうぶ園」もあるので、散策かたがた訪ねてみるのも一興かと・・・。

ps.キャンペーン情報
11月30日まで「朝風呂一番、アフタヌーンセット、晩酌セット」を実施中。
とくに「朝風呂一番」は、開店~12時までに入館すると料金500円で12時以降も在館入浴可、週末も実施しているので、これは破格の安さです。

〔 HP掲載より 〕
地下1530mから38.4℃で湧出されたナトリウム-塩化物強塩温泉です。
入浴することにより皮膚に塩分が付着し、汗の蒸発を防ぐ為、保湿効果がよく、湯冷めしにくいので「温まりの湯」と言われております。

〔 源泉名:染谷天然温泉 花みずき 〕 <H16.4.30分析>
Na-塩化物強塩温泉 38.4℃、pH=7.4、480L/min(1530m掘削揚湯)、成分総計=20.54g/kg
Na^+=4970mg/kg (85.57mval%)、NH^4+=15.5、Mg^2+=353.6 (8.21)、Ca^2+=381.6 (5.37)、Fe^2+=5.3
Cl^-=12270 (98.56)、HCO_3^-=268.5、Br^-=38.4、I^-=15.9
陽イオン計=7801 (354.3mval)、陰イオン計=12590 (351.1mval)、メタけい酸=58.2、メタほう酸=78.8、遊離炭酸=11.0

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり(露天あつ湯、露天ぬる湯、露天あさ湯、内湯檜風呂) 循環・ろ過:なし 消毒:全ての浴槽にて実施

〔 2012/09/23リニューアルUP (2010/01以降数回入湯、最新入湯2012/09) 〕


E139.41.10.006N35.54.22.322

【 BGM 】
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