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■ 宝川温泉 「汪泉閣」 〔 Pick Up温泉 〕

 

<宝川温泉「汪泉閣」>(群馬県みなかみ町(旧 水上町)、9:00~17:00、1,500円(16:00~ 1,000円)、0278-75-2611)
オフィシャルHP

※掲載写真中、「Official HP」とあるものは、オフィシャルHPのレンタル画像からお借りしているものです。

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マスコミにもしばしば登場する超有名な秘湯 (^^; 。
ここは4回目ですが、未レポだったのでレポします。みしゅらんあり。温泉親子さん、イッサキさん、めがねさんのレポあり。
雪降りだし、たいして混んでないだろ~な、と甘い期待を抱きつつ突入。が、とんでもない。駐車場は車であふれ誘導員が出ています。


【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 宿泊棟

利根川支流宝川沿いに、メインの汪泉閣、別館文山、日帰り施設の宝川山荘が点在する巨大な一軒宿です。宝川山荘の入口で料金を払い入浴券を受け取って、露天へとつづく廊下を抜けていきます。この廊下が摩訶不思議な雰囲気で、古民具や農具、仏像などがところせましと並べられています。
途中に入浴券のチェックポイントがあってくじを引きます。景品はなぜかサランラップや歯ブラシ、洗濯バサミなど生活感あふれるれるもの(~~;)


【写真 上(左)】 露天へとつづく廊下
【写真 下(右)】 ツキノワグマ

そこを抜けて庭に出ると今度は檻のなかに4頭のツキノワグマとウサギ。昔は人と一緒に入浴する熊が名物だったそうです。その先の休憩所を抜けるとようやく露天ゾーン。


【写真 上(左)】 宝川の渓流沿いにある露天
【写真 下(右)】 露天入口(休憩所)の門

宝川の渓流沿いに摩訶の湯(100畳、東屋付)、般若の湯(50畳、浅くてぬるめ)、摩耶の湯(100畳)、橋を渡って対岸に子宝の湯(200畳、冬場は湯屋の下を木枠で囲い湯温保持、木枠内は適温、外はゲキぬる)とあって、女性専用の摩耶の湯以外は混浴。
どれも岩枠石敷のつくりで野趣あふれるもの。渓流を前景に瓦葺きの重厚な湯屋を背負う露天群は、どこから眺めても絵になります。
子宝の湯へはハダカ移動可ですが、冬場は凍った橋を渡るのでえらく寒くて気合いがいります。


【写真 上(左)】 内湯男湯
【写真 下(右)】 内湯女湯 

さらに宝川山荘内に男女別の内湯もありますが入りませんでした。(石造8.9人でオーバーフローあり、たぶんかけ流し)

摩訶の湯は丸太、般若と子宝は赤茶に変色した岩の湯口から熱湯を大量投入。浴槽が広すぎて注排湯はチェックできませんでしたが、たぶん源泉かけ流しかと思います。(2003/2/9めがねさんレポに詳細の観察あり)


【写真 上(左)】 摩訶の湯
【写真 下(右)】 摩訶の湯の湯口 

かすかに濁ったお湯には茶色の浮遊物多数。湯口では焦げ味+微石膏味に焦げ臭+微石膏臭(+僅微イオウ臭?)。
とろみと弱いキシキシ感があって、ごくわずかにアワつきがあったような気もします。
一見淡泊そうなお湯ですが、長湯するとけっこうどしりときます。
浴後は肌に張りが出る感じでお肌がさらさらすべすべになります。
ただ、お湯は良質ながら無色透明でかなり渋いものなので、「これって温泉?」モードの客がけっこういるかも ^^;;;)


【写真 上(左)】 小宝の湯-1
【写真 下(右)】 小宝の湯-2  

カラン他アメニティ類は一切ありませんが、脱衣所は床暖房で快適。
土曜14時で混浴露天ゾーンだけで40~50人は入っていたかと思いますが、ほとんどが若いカップル(女性は100%バスタオル巻入浴)か男性のグループ。
以前とくらべると客層が様変わりしています。15時を過ぎて浴衣姿の泊まり客が大勢やってきましたがこれも似たような客層。(じゃらんの露天風呂ランキングで1位になったせいか・・・?)
缶ビールの持ち込み者多数、タバコの吸い殻散乱の荒れ気味の状況はかなり幻滅。


【写真 上(左)】 摩訶の湯上の湯滝
【写真 下(右)】 休憩所裏手の掛樋&つくばい  

源泉は4本あって総湯量は実に1,800L/minに達するそう。
湯口のお湯はどこも似たような感じでしたが、休憩所裏手の掛樋&つくばいにぬるめのお湯が流され湯の花で真っ白になっています。はっきりとしたたまご味と甘いイオウ臭があったのでこれは浴槽とは別の源泉では・・・?

野趣あふれる素晴らしい露天ですが、日帰り1,500円はかなり強気。
道路公団(現 NEXCO)が毎年配布している「関越道スノーキャンペーン in 水上」(12/31~3/31)で1,000円になるので、いつもこの時季に行くことになります。
早春の奥利根は静謐な雰囲気あふれるとてもいいところです。
(ただし、冬用タイヤ or チェーン必携)

分析表はHPと内湯脱衣所に掲示がありました。

<HPより>
弱アルカリ性単純(温)泉 源泉4本 総湯量 1800L/min 70℃~43℃
<内湯脱衣所掲示=源泉第5号> 弱食塩泉 73℃、pH不明、湧出量測定不可、総計=876.33mg/kg、Na^+=17.5mg/kg* (57.56mval%)、K^+=12.5* (23.66)、Ca^2+=46.0 (17.36)、Fe^2+=1.53、Cl^-=305.0 (65.07)、SO_4^2-=200.0 (31.50)、メタけい酸=107.00 <分析年月日不明>

*)Na^+とK^+の数値はmval値から逆算すると175と125で桁違いだと思います。また、泉質は単純温泉(Na・(K)-Cl・SO4型)では?
*「現在のお湯はすべて、昭和の時代にボーリングされたもの」とのこと。

〔 2004年3月11日レポ 〕
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