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目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

北八ツ 丸山・白駒池・中山Part2

2012-01-04 | 山行~八ヶ岳とその周辺

Part1のつづき

コースタイム 12月30日 高見石小屋8:00--8:38白駒池--9:20青苔荘9:45--10:25高見石小屋10:35--11:20休憩11:35--12:00頃 中山展望台--12:35黒百合ヒュッテ(昼食)13:15--13:50唐沢鉱泉分岐13:55--14:55渋の湯

翌30日朝起きて天を仰ぐと、どんよりと曇っていて、はなから晴れは望めそうにない。気温はグンと下がって-17℃になっている。6:30から小屋の朝食となり、ストーブを囲む食卓につく。ストーブに当たっている側は温かいのだが、背中は猛烈に冷気にさらされた。小屋の中でも寒いというのに、テントのご夫婦はご無事なのだろうか。

コッヘルに水と雪を入れて沸かし始めるが、この寒さのせいで、なかなか湯にならない。それでも何とかテルモスいっぱいの紅茶2人分をつくって、8:00頃高見石小屋を出発する。時折風が強く吹き、雪を舞い上げる。

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左:高見石小屋の入り口で山の神と記念撮影 右:雪原と化した白駒池

前日までの踏み後が粉雪で消えかかっている。その粉雪の上に新しい足跡を刻印しながら、気持ちよく白駒池に向かって下りていく。8:38白駒池に到着。一面の雪原が見える。池の周囲の遊歩道はまだ誰も歩いておらず、足跡がほとんどない。おっかなびっくり、ラッセルしながら歩いていく。

9:20青苔荘到着。湖畔に出て写真を1枚とると(右上)、デジカメがまったく動かなくなった。低温のため電池の消耗が予想以上に早いのだ。電池交換するために手袋をはずすと、もうすぐに手がかじかんだ。このときの気温は-14℃で高見石小屋より3℃上昇しているのだが、体感温度はまったく変わらず、すこぶる寒い。 

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中山展望台手前の休憩ポイント。山頂から濃いガスが降りてくる

9:45青苔荘を後にし、高見石小屋に戻る。小屋でしばし休憩をとって、再び登高を開始する。天候はまったく回復の兆しなしで、曇りのままだ。そのうちガスも出てきて、視界を奪っていく。

中山展望台の手前で再び休憩をとる。このときは余裕で写真撮影をしていたのだが、中山展望台に上がると状況は一変する。写真どころではない。強風が吹き荒れていて、なるだけ早く通過することだけを念頭に全力で前進する。そのうち稜線に出ると、眺望がよくなるが、強風のなか立ち止まっている場合ではない。

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2点とも:誰だかわからない雪男と雪女。中山展望台まだきの休憩地

Pc302377009風の強さと寒さに負けじと、ただひたすら先へと進むだけだ。しかし腹が減っては戦はできぬで、12:35黒百合ヒュッテに入って山菜うどん¥650を食べる。なかなか美味であった。

13:15小屋の入り口の温度計を見ると-11℃。先ほどより3℃上昇しているが、体感気温はまったく変わっていない。早く下山しようと、山の神を促す。

黒百合平からサクサク下っていくと、何組ものパーティとすれ違う。なかには今どきの山ガール以上におしゃれな人もいて、思わず振り返っってしまった。山の神と私はかなりのダサさを露呈していたからねえ。

ところで、すれ違ったパーティは、北八ツで新年を迎えようと目論む人たちだ。昨日は空いていた山小屋も今日あたりから混雑が始まるのだろう。13:50唐沢鉱泉分岐で最後の休憩をとり、14:55車を置いてきた渋の湯にようやく到着した。

今回の山行では、用意していったアイゼンは使わずじまいだった。会社の山の会のメンバーが、アイゼンなしでも十分歩けるよといっていたが、それは事実だった。

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北八ツ 丸山・白駒池・中山Part1

2012-01-03 | 山行~八ヶ岳とその周辺

000pc292369_2丸山 標高 2329.6m 中山 2496m 長野県

2004年12月29日(水)~12月30日(木) 29日 雪 30日 曇り

メンバー 山の神と私

コースタイム 12月29日 9:45渋の湯駐車場(待機)--10:25渋の湯10:33--11:05休憩11:18--12:15賽の河原(昼食)12:57--13:57高見石小屋(荷物デポ)14:00--14:17丸山14:25--14:40高見石小屋(泊)

12月30日 高見石小屋8:00--8:38白駒池--9:20青苔荘9:45--10:25高見石小屋10:35--11:20休憩11:35--12:00頃 中山展望台--12:35黒百合ヒュッテ(昼食)13:15--13:50唐沢鉱泉分岐13:55--14:55渋の湯

12月29日5:15起床。暗い中、寒い、寒いとこぼしながら、早々に準備して家を出る。中央道にあがり談合坂SAで朝食をとっていると、みぞれが落ちてくる。諏訪IC付近ではだんだんと本降りの雪へと変わり、速度も50Km規制へ。高速を下りた後、茅野市内でコンビニ買出しをし、渋の湯を目指す。

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左:渋の湯の駐車場 右:駐車場から渋の湯の建屋を見る

渋の湯の駐車場には予定より25分遅れで着いた。空いているスペースに車を止める。あたりは白銀の世界で、雪はやみそうにもない。とてつもなく寒く、山の神とともに少し雪が小降りになるまで、待機することにした。かたわらに止めていた車の主も同じことを考えていて、車中でぬくぬくと温まっている。お互いにどちらが先に出発するか、何となく牽制しあっている状態で時間が過ぎていく。

30分ほどしてから、どちらともなく出発の準備を始める。渋の湯に寄って、2日分の駐車料金¥2,000を支払い、車のキーを預ける。混んできたら、渋の湯の敷地内に移動させるのだろう、たぶん。10:33登山計画書を提出して、登山道へ入っていく。思ったより積雪量は少なく、登山者も少なめだ。

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左2点:坂の途中で第一回目の休憩。久々のキスリング登場 右:賽の河原の地蔵さま

登り始めて30分ほどで早くもシャリバテ気味になる。坂の途中で投げ出すようにザックを降ろした。さっそくナッツ類をほお張り、ザックから取り出したテルモスから、温かいお茶をカップへ注ぐ。湯気がふわーと立ちのぼり、ひとときなごむ。

恐ろしいくらい静かに雪がシンシンと降るなか、登高を続ける。辺りは、鉛色の雲から浮遊する雪だけで暗くモノトーンの世界になっている。色のある明るい光が差し込む世界に早く戻りたいが、天候の回復はなさそうだ。

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賽の河原から見上げる

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賽の河原近辺はモノトーンの世界

12:15賽の河原に到着。中途半端な場所ながら、時間も時間なので、昼食にする。ひと気がなく、なんとも不気味だが、火をたくと、だいぶ落ち着いた気分になった。鍋焼きうどんをつくり、ほっこりしているのもつかの間、たちまちまた寒さが押し寄せてくる。

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左:右下の黒い塊は食事中の山の神 右:鍋焼きうどん。あたたまる~

12:57高見石小屋に向けて出発。岩がごろごろして歩きにくいのを辛抱すると、なだらかな静かな樹林帯に入る。1時間ほどで、高見石小屋に着いた。小屋のスタッフらしき兄さんに「こんにちわ」と声をかけると、完全無視。雪をパラパラと払って中に入ると、神経質そうな背の高い別のスタッフの兄さんに怒られる。「お客さん雪をきれいに払ってから小屋に入ってください」。目を三角にして、そういいながら、私のザックの下のほうに付いていた雪のかけらをほうきでバサバサ取りはじめた。かなり感じ悪い。

14:00荷物をデポして小屋を出る。丸山までピストンだ。小屋からだと、ほとんどお散歩コースで、17分ほどで山頂に着いた(冒頭の写真)。ほぼ同じタイミングで1組のパーティが登っていた。

小屋に戻りチェックイン。先ほど怒っていた小屋の兄さんは平常心を取り戻していて、普通に対応してくれた。今日の小屋のお泊りは総勢6名で、それとは別に外にテントが1張り。小屋の中からテントを見ると、年配のご夫婦が2名お泊りのようだ。様子を見ているだけで、ぶるぶる震えが来てしまう。晩飯は17:30からで、シチューと焼肉。体の温まるシチューはお代わり自由でありがたかった。

食後は他の登山客と話し込んでいて、あっという間に消灯時間の21:00になってしまった。小屋の中も徐々に冷え込んできていて、毛布とふとんを深々とかぶって眠りについた。

Part2へ続く

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