何でだろう。北アルプスを計画すると雨にたたられる。
今回もまた雨になった。しかも状況は刻々と悪化し、目も当てられぬ事態に陥り、結局山は断念。予報で唯一雨マークがついていない能登に移動することになった。
計画変更の経緯と実際にどうなったかを記そう。当初の計画は、これ。
8月18日(木)出発 新穂高、鏡平山荘泊 19日 三俣蓮華岳、鷲羽岳、水晶小屋泊 20日 水晶岳往復、雲ノ平、雲ノ平山荘泊 21日 双六小屋泊 22日 新穂高へ下山
出発の日は雨でも、2日目、3日目が晴れならば決行とした。しかし週間予報の天気は今イチで、秋雨前線の進み具合で、北アルプスの天候は暗転しそうだった。出発が近づいてきて、ダメそうな場合の北海道羊蹄山とニセコアンヌプリ計画を練る。
そのうち秋雨前線がうまく抜けそうだと楽観視する。このコースは2度も雨で断念しているので、3度はさすがにないだろうとの希望的観測もあった。この時点で北海道行きはやめにした。出発の日程を1日繰り下げ、8月19日(金)にし、前線通過後の晴れを期待した。
8月18日(木)時点の予報で晴れマークがついているのは、8月21日(日)のみになった。22日以降は降水確率40%の曇りマーク。ああ北海道がよかったのかとちょっと後悔する。雲ノ平はこの時点で断念。行ってもたぶんガスっていて何も見えないだろう。1泊2日の大日岳縦走と室堂に泊まっての折立、大汝山、雄山、浄土山行きに変更する。
8月19日(金)出発。天気は予報どおり悪い。車で移動中に5:00発表の予報をみると、昨日と同じ。立山駅には11:00頃到着。今日はマイカーで称名の滝散策だ。明日は立山駅前の駐車場に車を置いて、バスで称名の滝駐車場まで行き、そこから大日岳登山口を目指す。
案内所へ行って明日の称名の滝までのバス運行を確認すると、なんと現在通行止めでバスは手前までしか行っていないという。降水0ミリ3時間継続で通行止めは解除になるが、お役所仕事は遅いからねえと。でももう雨が止んで3時間くらいだから、午後早くに解除になるんじゃないかという。それならごはん食べているうちに解除になるだろうから、称名の滝へ行こうと山の神に提案する。
駅前のアオキで私はちゃんぽん麺、山の神は飛騨牛のコロッケカレーを食べていると、雨がフツーに降ってきた。ああダメだ。この分だと、明日もバスは通行止めで称名の滝まで行かない。ということは大日岳縦走はムリだな。11:00発表の天気予報をみると、唯一晴れマークのついていた8月21日(日)が雨に変わっていた。うなだれる。とりあえず富山市内に移動して、うまい海産物でも食って、気分転換だと、富山市内のビジネスホテルを物色する。アパホテル富山を予約。
富山市内に入り、富山県立近代美術館でピカソやミロを見て、ホテルのチェックインタイムまで時間をつぶす。美術館の窓から立山方面を見ると、黒い雲がべったりとくっついているのだが、ここは日がさしている。皮肉なものだ。無為に時間をつぶしていると、何しに来たのだろうと、徒労感が募る。
ホテルにチェックインし、別館の温泉施設へ入る。人は少なくゆっくりとお湯に浸かって快適だった。1Fの居酒屋で、地酒の立山をあおりながら、明日はどうしようかと山の神と相談。明日の朝の天気予報を見て、晴れに変われば、室堂から折立、大汝山、雄山、浄土山日帰りというのもありか。可能性低いなあ。その後も絶望的な予報だし。
そこで雨マークがついてない地域を探してみると、それは唯一能登だった。能登に移動して、和倉温泉に泊まって帰るか。明日はとりあえず輪島にでも行こうかとなった。
※写真は能登の先端にある禄剛崎(ろっこうざき)灯台