目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

弱り目に祟り目、峰の松目

2011-08-11 | 山行~八ヶ岳とその周辺

003img_5088 峰の松目  標高 2567.3m 長野県

2011年8月6日(土) 曇りときどき雨 

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:35桜坂駐車場8:52--9:24夏沢鉱泉9:29--10:15オーレン小屋(テント設営)11:05--11:45峰の松目・硫黄岳分岐11:53--12:10峰の松目(昼食)13:00--14:03赤岩の頭--硫黄岳・オーレン小屋分岐14:18--14:55オーレン小屋

天気が今イチで、気乗りのしない山行となった。こういうときには、えてしてトラブルは起こるもので、いい教訓になった。

まずは道迷い。カーナビの目的地設定で桜坂は入れられなかったので、近所にある三井の森蓼科GCを入れてみた。目的地付近です。ガイドを終了しますの音声とともに、別荘地に迷い込んで抜けられなくなり、来た道を引き返すことになった。

ようやく道を見つけて走っていくと、今度は未舗装の砂利道が現れた。かなりの衝撃だった。山地図で見ると、登山口である桜坂に駐車場マークがあり、40台なんて書かれているから、てっきり舗装されたきれいな道で大きな駐車場があると思い込んでいた。とんでもない思い違いだった。狭い道で、場所によっては車どうしのすれ違いがしんどい。しかも桜坂に着くと、駐車場は狭く7,8台がやっとで、あふれだした車は路肩へと流れている。

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左:桜坂の路肩に駐車 右:夏沢鉱泉

われわれも路肩のスペースに車を滑り込ませた。小雨がパラついていたが、車を停める頃になると、完全に止んだ。醤油樽の滝へ行って、山はやめようかと山の神と相談していたが、一転出発。雨もやんだし、こんなに登っている人もいることだし。

8:52桜坂を出発する。ゲートを越えて林道を30分ほど歩くと、夏沢鉱泉に着く。壁面には太陽光パネルらしきものが取り付けられており、青光りしていた。ここで水分補給。今日もバテそうな予感がする。

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左:シラビソ林が続く 右:オーレン小屋。新館はきれい

シラビソの森を沢沿いに登っていくと、もう下ってくる人がいる。しばらくいくと、小さい女の子を連れた人がいた。最近はお子さん連れが目立つようになってきたけど、小学校に上がる前の小さい子は体力がないから、ちょっと高い山ではキケンな気がする。どうなんだろう。

10:15オーレン小屋に着いた。小屋の人がさっそく山の神と私に声をかけてきた。テント泊を申し出て、申込書に記入。行き先書いてくださいねといわれる。最近行方不明者が出て、県警のヘリが3日くらい捜索で飛んだらしいから、まる必で記入なのだ。テント泊1人¥1,000

001img_5077 地衣類がぼうぼうに密生した長い丸太。

簀の子の上にテントを設営し、11:05テント場をあとにした。荷物は軽くなったが、なにやら日ごろの寝不足のせいか足が重い。薄暗い白くもやった樹林帯を登っていくと、カラフルなウエアの方々が下山してくる。最近のウエアはどんどん原色をとり入れているから、派手ないでたちの人が増えた。

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左:峰の松目の山頂で青空見っけ 右:山頂の標柱

稜線に出て、峰の松目・硫黄岳の分岐で休憩をとる。かなりへばり気味だ。シャリバテもあって、ミックスナッツやチョコを食べて出発する。

長い急登で体をいじめぬかれ、12:10峰の松目の山頂に到着した。3人の先着さまがいて、スペースはその3人で占められているといっていいほど狭い山頂だ。山頂奥の苔むしたところで、朝方に買ったコンビニおにぎりとサラダで昼食にする。辺りはほとんど白い風景だったが、ときおり樹間から真向かいの赤茶けた斜面が見えた。帰り際に空を仰ぐと、ポツリと1箇所だけ青空を発見。

この山頂で、山の神から重大発表があった。登山靴の踵のソールがはがれそうだと。こりゃあ、明日の天狗行きはムリだ。フツーなら、この事態に、愕然、呆然とするところだが、疲れきっていて、それほどの衝撃でもない。しょうがないね。まあ、お盆明けに予定している縦走時に気づくよりは、今気づいてラッキーだったよとさらりと忘れることとした。

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左:赤岩の頭 右:オーレン小屋テント場。簀の子の上にテントを張った(翌朝の写真)

峰の松目から下り、オーレン小屋への分岐を越えて硫黄岳方面へ進むと、また強烈な上りが待っていた。その上りがまた長い。息を切らしながら上っていくと、苔むした切り株に真っ白な小さいきのこを発見。ジブリの映画みたいだ。かわいらしいので思わずしゃがんでパチリ(冒頭の写真)。

赤岩の頭へは14:03到着した。周囲は白くガスっていて、ほとんど視界はない。頭からちょっと下った分岐には、何人かが休憩していた。パトロール中のボランティアのにいちゃんもやってきて、自然を破壊しないよう注意事項が書かれたしおりを配っていった。

14:18オーレン小屋へと下りはじめ、14:55にはテント場に到着した。 いやー疲れすぎだ。さっそく、見たこともないメーカーのチューハイ¥300を小屋で購入し、のどをうるおす。

夕方には予報どおりのしのつく雨。テントに逃げ込むが、雨が激しくテントをたたきつける。そのうちテント内に雨のしぶきが。なぜ? いつのまにか内張りと外張りが張り付いていて、まるで1枚の布のようになっている。山の紙が手抜きしていて、外張りをペグで止めていなかったり、ゆるゆるだったりでこうなってしまったのだ。幸いなことに雨はすぐに止んだから、多少(?)テント内は濡れたものの大きな被害はなかった。

さあ、明日は、山の紙の登山靴も崩壊しかかっていることだし、早々に下山して醤油樽の滝見物だ。

醤油樽の滝見物記へつづく

コメント
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