目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

釧路湿原カヌー下り

2014-08-21 | カヌー

04002 2007年7月10日(火) くもり(少しだけ晴れ間)

メンバー 山の神と私

コースタイム 塘路湖9:00頃~12:00頃 細岡

朝4:00くらいから辺りは明るくなり、5:00頃には、もうおばちゃんたちの話し声が響き渡っていた。達古武オートキャンプ場フリーサイトの夜明けは早い。山の神と私は、眠い目をこすり、6:00前には起床した。早々に朝食の準備にとりかかった。とはいっても昨日コンビニで買っておいたパンとスープだ。でかいテントを撤収するには時間もかかり、キャンプ場を出たのが8:20。それから10分ほどでカヌーの集合場所である塘路湖の駐車場に滑り込んだ。山の神と私に同行してくれるカヌーツアー会社「わっか」のスタッフは、もう来ていた。背の高い、ガイド歴9年という頼もしいお兄さんだ。

03001 05003
左:さあ、出発。岸を離れる 右:ガイドのお兄さんが余裕でパドルを操る

参加書類に名前を記入したら、まずはパドルの使い方の講習だ。右回転、左回転、聞いている分には簡単だ。さっそくカナディアンカヌーに乗り込み、塘路湖を出発する。初心者は蛇行することが多いといわれたが、まさにそのとおりになった。左に行き過ぎれば、それを直そうとして今度は右に行き過ぎる。なかなかまっすぐ進めない。根性がまがってるせいか。先ほどまで強かった風がせっかく凪いで来ているというのに、一向に前に進まない。

初めてカナディアンカヌーに乗ったのだが、こんなにパドルの操作が難しいとは思わなかった。カナディアンカヌーは、前で漕ぐ人よりも後ろで漕ぐ人のほうが重要で、行く先をコントロールするのは、後ろの人だといわれる。そういわれてもねえ。それでも再びレクチャーを受けると少しはましになる。

06004 07005
左:ガイドのお兄さんは余裕で差を広げていく 右:蛇行してなかなかまっすぐ進めない

川幅が狭いところでは、川岸に寄っていってしまい、木の枝にはぶつかるし、艇が横向きになり沈の危機に瀕したことも(いわゆる沈没というやつです)。それでもパドルを扱っているうちに、だんだんコツを覚えてくる。

しばらくいくと、川自体が蛇行しているところに入る。インから入って、インに抜けるのがいいといわれるが、そんなことができるわけがない。無心にガイドさんについていくだけだ。

08006 09007
左:接岸&ティータイム 右:川岸をキタキツネが疾走していった

ようやく慣れてきた頃、トイレに行きたくなり、接岸! 上陸してみると、エゾシカの足跡だらけだった。湿地帯だから、土はやわらかく、足跡がくっきりと付いている。ついでに私の足跡もくっきりと。ここでお茶とカントリーマアムをもらって、しばし休憩する。

10008 11009
ノロッコ号がゆっくりやってきた

再び漕ぎ出すと、ノロッコ号が真ん前に現れた。ガイドさんが出発前に嫌がっていたあのノロッコ号。恥ずかしいから、どうしても早くあそこを通過したいといっていたポイント。そう、山の神と私の艇が蛇行しまくっていたために、ジャストタイミングになってしまったのだ。

しかもノロッコ号は、釧路川のビューポイント、まさにここでスピードを落とした。乗客の一人がこちらに向かって手を振った。思わず手を振り返すと、ノロッコ号の乗客全員が手を振るではないか(そう見えた)。おおおお。長島茂雄気分になる(古いな)。

再びパドルで力強く漕ぎ出すと、いっせいにフラッシュの雨が降り、ヒーローインタビューでも受けている気分になる。ちなみに山の神は無反応だった。

12010 02hosooka011
左:細岡の終点付近から振り返る 右:細岡展望台から釧路湿原を望む

行程中は、色鮮やかなカワセミ、上空を首を長く伸ばして飛んでいく丹頂鶴、川岸をさっそうと走っていくキタキツネと、大自然真っ只中!を実感できた。

そうこうするうちに川岸がいっきに広くなり、あっという間に細岡、終点に着いてしまった。上陸後、カヌーツアー楽しいじゃないか、また参加してみたいと山の神ともども思ったのであった。

「雌阿寒岳・阿寒富士」へ続く
「丹頂鶴を見に行った」に戻る
「網走~監獄博物館・能取岬」へとぶ
「雄阿寒岳」へとぶ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする