目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

荒船山(経塚山)

2012-07-24 | 山行~上州

 

標高 1423m 群馬・長野県

2012年7月16日(月・祝) くもりのち晴れ 

メンバー 山の神と私

コースタイム 8:00内山峠駐車場8:10--9:05一杯水9:15--(艫岩展望台)--10:05経塚山山頂10:20--10:50艫岩(ともいわ)展望台(昼食)11:30--鋏岩修験道場跡--12:45内山峠

荒船山を訪れるのは今回で2回目となる(山の神は初めてだが)。前回は相沢から登ったのだが、今回は最短コースの内山峠からピストンで登ることにした。じつは前日の15日に登る予定だったのだが、朝起きてみると、あいにくの天気。明日にしようと、山の神と再びベッドにもぐりこんだのであった。

さて出発は、16日5:00頃。関越の上里SAで朝食をとり、上信越道下仁田ICで下りる。昼ごはんを途中のセブンイレブンで買出しをし、国道254号をひたすら長野県側へ向けて走る。荒船の湯を通り過ぎてしばらくすると、上の写真のようなすごい岩肌が見えてきた。艫岩だ。山名にふさわしい、巨船のごとき山容が車道から目に飛び込んでくる。相沢から登ったときには、この岩肌は見られなかったから、まるで別の山のように思えてくる。見る角度や向きで、山の形や印象は本当に変わるのだ。

内山トンネルに入る手前で、右に折れていく。おや何か横切っていくものが! よく見るとキツネだった。この辺りは山深いからちょっと大き目の動物が棲息しているんだね。そのまま林道を上がっていくと、牧場との分岐に出た。左折すると、すぐに内山峠の駐車場が出てくる。スペースは2箇所あって、20台強は停められそうだ。8:00の到着時に、すでに7,8台は停まっていて、われわれが停めた直後にも2台たて続けにやってきた。皆早いお越しだ。

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左:内山峠駐車場 右2点:一杯水にて

内山峠で身支度をしていると、山の神が到着したばかりのお隣の奥様と何やら話をしている。そのうちにもらったよといって、ユーカリの虫除けパッチを差し出すではないか。山の神はどうやら、おねだりしていたようなのだ。最近、山の神と虫除け対策について話していたから、たまたまお隣さんの虫除けパッチが目に留まったのだろう。いただいた虫除けは効果バッチリで、いつもは汗をかくと、たちまちハエやアブが寄ってきて、耳や帽子にたかられたものだが、今回は虫ゼロ。すばらしい効果だった。

曇り空の下、気温上昇も抑えられ、快適に緑濃い広葉樹林帯を行く。直射日光が注がないせいだろう、ヒグラシやセミや野鳥のさえずりがすごい。かまびすしい中ながら気持ちよく前進する。

9:05一杯水到着。山の神と私よりも一足先に内山峠を出発した単独行のおじさんが水を汲んでいた。われわれを見つけると、写真を撮ってあげましょうかとありがたい申し出。さっそく1枚撮ってもらった(右上)。その後このおじさんとは何度も会うことになる。 

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左:笹原が続く 右:艫岩(ともいわ)展望台

一杯水から急な上りを行くと、笹原が出てくる。最近各地で、増えすぎた鹿の駆除が話題になっているが、ここはそんな問題などまるでないというように、青々とした笹がきれいに辺り一帯を覆いつくしている。笹原を進んでいくと、ほどなくして艫岩展望台に到着した。遠くに浅間山が見える。あいにく山頂には雲がたなびいていて、その雄姿は隠されていた。

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艫岩展望台からの浅間山

ここから経塚山(荒船山)へは、ほとんど横移動に近い。まずまず快適な森歩きになる。しかし星尾峠への分岐を越えると、いっきに急登に変わる。10分ほどで上りきると、そこが山頂だ。展望はほとんどなく、つまらない山頂だ。誰もいなくて、ひっそりとしていた。しばし休憩し、下山開始となる。

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左:経塚山山頂の祠 中:国体記念の碑 右:山頂の標示

艫岩展望台に引き返し始めると、日差しが出てきて、木漏れ日のさわやかな森歩きとなる。10:50艫岩展望台に戻った。大勢の登山者が展望を楽しんでいるが、相変わらず、浅間の山頂には雲が付いている。先ほどはかろうじて見えていた北アルプス方面は、完全に雲に閉ざされていた。展望台の端っこの木陰にザックを下ろして、昼食にする。

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左:復路は日が差してきて、木漏れ日の道となる(経塚山~艫岩展望台) 右:鋏岩修験道場跡

11:30展望台を後にする。途中、往路では通過した鋏岩修験道場跡で5分ほど水分補給のため休憩し、内山峠の駐車場には12:45に到着した。駐車場は、もう30℃を越えていた。どうりで暑いはずだ。展望台から下るほど気温が上昇するのを肌に感じていたのだが、30℃を超えているとは。8:00時点で23℃くらいだったから、もう7℃も上昇したことになる。標高1000mの内山峠でこれだから、下界はすさまじく暑いのだろうと覚悟して移動することになる。

国道254号を再び走り、道の駅しもにたに立ち寄る。車から降りた瞬間に山の神が、あぢ~と叫ぶ。36℃もある。売店をのぞくと、よく冷えてうまそうなソフトクリームを買っている人がいる。すぐに真似て、小銭を出して購入。外で食べ始めると、食べる端から瞬く間に溶けていく。液体となってポタポタ垂れる。全速力で食べて、人心地ついた頃、高速へ向かう。

ICをあがると事故渋滞17Kmの標示が出ていた。3連休だから普段運転をしない人たちが車を走らせていたせいだろう。この手合いが、だいたいにおいてスピードを出しすぎて事故るのだ。そのうち停まったり走ったりとまるで中央道のようになり、平時より2時間くらい余計にかかって高速を下りた。暑さのせいもあり、もうぐったりだった。

今回の荒船山は、1400mという標高からして暑そうだったから、登山者は敬遠して少ないだろうと踏んでいたのだが、案に相違して人は多かった。200名山に数えられていることや、アクセスの便利さ、山容の派手さが人気の因なのだろう。とにかく追い越した人たち、すれ違った人たちは多かった。小さいお子さん連れの人や、年配の夫婦、どう見ても不倫山行にしか見えないカップル、山ガール2人組、20代前半の5,6人のパーティ等、年代層も幅広く、驚くほど人気の山なのであった。

コメント
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