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目指せ! 標高1122メートル

山の神にお供して歩きつづける、ある山のぼら~の記録。ネイチャー、冒険の本もとりあげるよ。

コゲラ、アカゲラ、アオゲラ探し

2018-12-24 | マガジン

今日は整体。体が凝り固まって、あちこち傷んでいる感じなのは、昨日の大掃除のせいだろう。窓拭きに始まり、玄関掃除、門灯のクモの巣取り、庭の草むしりと庭木の剪定、風呂掃除……脚立に乗って、上を向いての作業から、しゃがんで黙々と下を向いての作業までやれば、当然か。

背中に指が入らないですよ~と言われ、背中は電気毛布で温めることになり後回しに。自覚症状があるだけに、やはりすごいことになっていた。膝裏を触られると、ピリピリと痛覚へ直撃。首も凝ってますねえ。右に左に回す。でもごりごりやってもらっているうちに、なんとか元通り一歩手前くらいまでに回復した。ありがたや。

家に帰って、大掃除に続くお正月の準備第二弾。日本酒の買出しだ。純米大吟醸の獺祭やおりがらみの新酒、名前で買ってしまった、神酒蔵のいも神(芋焼酎)など。しばらく酒には困らないくらい買いこんでしまった。

そしてお正月読書用『BIRDER』1月号の話題。ようやく本題です。

表紙を飾っているのは、公園でも見られるポピュラーなキツツキ、コゲラくん。この新年号の特集は「キツツキ類大百科」だ。そして付録には2019年のダイアリー。家にもって帰ると、山の神にすぐさま奪われた。いつものようにかわいいを連発して、私より先にキツツキや北海道に渡ってくるというコクガンを閲覧していた。

2,3日を経て、ようやく私の番。先ほどさっそくなかをパラパラめくっていると、なんとアカゲラが冬の公園で出会えるかもと紹介されていた。コゲラばかりか、アカゲラくんもか。山の中では見たことがあるけれど、下界にもいるのか。そしてまったくその存在すら知らなかったアオゲラというのもいて、なんとこのキツツキも公園に棲むことがあるのだとか。しかもここ東京、井の頭公園にもいるというから驚きだ!

「ピョー、ピョー、ピョー」という鳴き声を聞いたら、付近の高い木を探してみようと書かれていたが、さすがにこのカタカナ表記だけではまったくその声を想像できない。「アオゲラ」「鳴き声」のキーワードでネット検索してみると、出てくるのでチェックを。参考までにサントリーのサイトがよくまとまっているので、以下にリンクをはっておくね。

日本の鳥百科「アオゲラ」

ほかにも個人でアップしている動画があって楽しめる。背中の黄緑色が鮮やかで、おなかの黒筋がおしゃれ、頬の赤がアクセントになっていて、まるで誰かがデザインしたような容姿であり、澄んだ口笛のような鳴き声までもつというから非の打ち所がない。すっかり私はこの鳥のファンになってしまった。

キツツキだから、幹をコンコンやる、そしてこの特徴的な声を耳に焼き付けておけば、いずれ見つけられるのだろう。全長30センチもあるというからかなり目立つし。来年には見られるかな。

BIRDER(バーダー)2019年1月号 キツツキ類 大百科【特別付録 BIRDER DIARY 2019】付き
クリエーター情報なし
文一総合出版
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穴場の山も紹介されている「山渓」2018年11月号

2018-10-20 | マガジン

Dマガジンで『山と渓谷』2018年11月号「再発見 東京周辺の山100」を見た。

人気の山としてとり上げられている、甲武信ヶ岳、大菩薩、金峰山(それぞれ1位、2位、3位)をはじめとした10座は、すべて行ってしまっているから、あとは季節を変えて、ルートを変えてということだろうか。一方で、まだまだ知られていないし、訪れていない穴場の山もとり上げられていた。

これから山の神と行こうかとリストアップしたのは、以下。いずれもマイナーな山と思うけれども、どうだろうか。

【展望の山】
御飯山 群馬・長野県境
大小山 栃木

【豊かな自然の山】
生瀬富士 奥久慈(茨城)
奥久慈男体山 奥久慈(茨城)

【歴史と信仰の山】
若御子山 秩父周辺
釜伏山 秩父周辺
城峯山 秩父周辺
猪狩山 秩父周辺

【まだある! 東京周辺の山】
天上山 神津島

とくに展望の山というのは、そそる。山登りの醍醐味の一つは、もちろんこれだから。ただ晴れていないとまったく登る意味がないけどね。

山と溪谷 2018年11月号「再発見 東京周辺の山100」
クリエーター情報なし
山と渓谷社
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BRUTUS「星野道夫」特集

2017-02-05 | マガジン

 
なんともいい感じの表紙。BRUTUS 2016年9/1号

しばらくツン読になっていた「BRUTUS」に気づき、喫茶店でパラパラめくって眺めて読んだ。昨年は星野道夫さんの没後20年。このBRUTUSと同時期にcoyoteもとり上げていた。彼の著作では、『イニュニック』くらいしか読んでいない(読んだけれど、忘れているだけなのかもしれない)ので、まだまだ星野さんのことを知らないのだが、星野ワールドにはとっても惹かれるものがある。

この特集号では、星野さんの生い立ちからアラスカでの生活までをたどる。アラスカの土地に心奪われるきっかけになったのは、ナショジオ刊行の写真集『ALASKA』だという。何度もページを繰り、そのなかに掲載されていたShishmarefという村の村長に、何でもするから村に滞在させてほしいという趣旨の手紙を送ったというエピソードが出てくる。完全に魅入られていたし、一途だったんだね。その村長が見ず知らずの日本の若者の熱意に応えるところがまたすごい。

アラスカに定住してから撮影行には欠かせなかった、ブッシュパイロットとの付き合いについてもすごいエピソードが出てくる。アラスカの地では、夏でも天候の急変で突然吹雪になることがあるというから、その気候たるや想像を絶する。そんな時は運を天に任せ、いくつもの山を、そして谷を縫って飛び、町に戻ることになる。運が悪ければ、町のはるか手前の山中で視界が閉ざされてしまう。そんな事情を、星野さんは『旅する木』にしたためていて、抜粋がこの雑誌に掲載されている。ほかにも抜粋されていて目を引いたのは、イヌイットたちのクジラ狩の話。非常に原始的な狩りではあるけれども、ある種の荘厳さ、自然への畏敬が伝わってくる。

特集では、星野さんシンパの方々も登場している。それぞれが星野さんの人となり、思想、生き方、思い出話などを語っている。池澤夏樹さんや岩合光昭さんの話は、へえ、そうなのかと思わせるもの、膝を打って共感できるものなど読み応えがある。特筆すべきは、ナショジオの編集者だったロバート・ヘルナンデスさんが語る星野道夫さんとの出会いだ。そもそも彼が星野さんの写真を評価し、ナショジオ誌面に掲載しなければ、いまの星野道夫はなかったかもしれない。

BRUTUS1冊でだいぶ星野道夫さんのことを知ることができた。次は『旅をする木』を読んでみようかな。

BRUTUS(ブルータス) 2016年 9/1 号[こんにちは、星野道夫。]
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マガジンハウス
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「カカボラジ山行記」ナショジオ2015年9月号

2015-10-27 | マガジン

 『NATIONAL GEOGRAPHIC2015年9月号』

今年4月にNHKスペシャルで「幻の山カカボラジ」を放送していたけれども、なんと日本隊と入れ替わりに、ナショジオ隊がミャンマーの最高峰を目指していた。目的はGPSを使ってカカボラジの正確な標高を測定すること。東南アジア最高峰といわれているが、じつは隣の地味な山、ガムランラジのほうが高いかもしれないというのだ。ミャンマー人は、カカボラジの勇壮な姿を崇めており、絶対にそれを認めたくはない。日本でいえば、富士山は日本一の山じゃないといわれいるようなものらしい。そんな事情があって、日本隊が訪れるより先ににミャンマー隊がいち早く入山し、自分たちの手で、標高を確認しようとしていたのだ。彼らは不運にも遭難してしまうのだが、、、Nスペでもそれを放送していたが、ナショジオにもその顛末が書かれている。

ナショジオ隊は、難行苦行の長いアプローチを経たのち、日本隊同様にミャンマー隊の遭難事件の余波を受け、ポーターの確保に苦しむ。なんとか高いポーター料を支払って人員を確保し、先に進むことになる。14日目には、下山してきた日本隊と遭遇し、ルート情報を提供してもらい、と同時にザイルや燃料を譲ってもらっている。そんなこともあり、彼らは日本隊と同じルートをたどることになる。しかし日本隊が断念したのは、冬の訪れが原因である。雪が降り始め、天候が安定しない。そこへ追い討ちをかけるように大キレットが現れたのだ。状況を考えれば、後からやってきたナショジオ隊が登頂するとは考えにくい。彼らの隊は、映像作家のレナン・オズターク、筆者のマーク・ジェンキンス、写真家のコーリー・リチャーズといった男性3人と、登山家のエミリー・ハリントン、探検家のヒラリー・オニールの女性2人で構成されていて、女性2人の参加が、日本隊以上に困難を招いていた。結局第2キャンプの先で女性2人はリタイアするのだが、1人は激しくリタイアを拒否したというから、その執念はすごい。

最後は男性3人の編成で頂上を目指したが、登頂はかなわなかった。岩棚で食糧が尽きて、引き返すことになる。標高では、ヒマラヤの山に劣るものの、登山の過酷さをいえば、十分にヒマラヤの山に匹敵する恐ろしい場所、それがカカポラジなのだろう。

参考:
Nスペ「幻の山カカボラジ」http://blog.goo.ne.jp/aim1122/e/72583521711f520cf73f8972624dcb7b

NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2015年 9月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
日経ナショナルジオグラフィック社
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ロック・クライマー、ディーン・ポッター死す

2015-06-27 | マガジン

いま発売中のニューズウィーク日本版6/30号でたまたま凄い記事を見つけた。ウイングスーツで飛ぶクライマーがヨセミテで死んだという。彼の名は、ディーン・ポッター(43歳)。身長196センチという恵まれた体をいかし、クライミングの神様の名をほしいままにした。

ポッターはクライミングの先に飛ぶことを見つけてしまった。高い建物や電波塔、崖から飛び降りてパラシュートで着地する「ベースジャンプ」というものがあるが、それにフリークライミングを合体させた「フリーベース」を始めた。しかしポッターは、それに飽き足らず、最近話題のウイングスーツを着て滑降する「ウイングスーツベースジャンプ」に挑戦することになる。09年8月にはアイガー北壁からのウイングスーツベースジャンプに成功。ウイングスーツによる飛行時間で世界最長を樹立した(2分50秒)。

でも、だれが見ても危険極まりないスポーツだ。トップクライマーの半数は死ぬといわれているが、それ以上に厳しい現実があるのは間違いない。ポッターは、友人ハントとヨセミテ渓谷を見下ろす高台からジャンプし、この世を去ることになった。 

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2015年 6/30 号 [沖縄 もう一つの現実]
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CCCメディアハウス
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