39ギター

35年ぶりに弾き始めたクラシックギター
神経痛と戦いながら
どこまでバッハに迫れるか
蝶も花もアーチェリーもあるよ

マルコ・デル・グレコさんの演奏は最高でした

2011-11-26 21:36:02 | ギター

こんばんは
今日は忙しかった。
先ず朝イチで愛犬ジローの病院に行ってそのあと母の家に行って昼過ぎにかえってくると、「ヤマハのチエさんから電話があったよ」「良いギターが入ったから弾きにきて」とのことで、すぐにヤマハへ直行。
ハウザー三世で300万円台でとても手の出るものではないのですが、これは最高に良かった。
側面と背面がメープルで独特の淡い黄色で斑点があります。
それに軽い。弾きやすい。
音は、もう一台のハウザー三世は派手な音がするのに対して、これは落ち着いている。
バッハ弾きのために出来たようなギターである。
何よりも気に入ったのは、音の分離がよくクリアだ。
例えば、バイオリンパルティータ1番のブーレは7ポジションのセーハBmを親指で弾き降ろすことから始まるが、この和音が自分の安物ギター等では「煮詰めたみそ汁のなかのわかめと豆腐」のようになんだかぼやっとして音が混じり合っているが、このハウザーは「澄んだすまし汁の中に6つの具材がぽっかりと浮かんでいる」ように一つ一つの音がきれいに聞き取れながら全体が一つの和音を響かせている、そんな感じだ。(食いしん坊なので例えが食べ物になる)
う~ん、これはいい、と言うことで散々弾かせてもらった。
別のお客さんが来て独り占めするのも悪いので譲ったが、出来ればずっと弾いていたかった。
お金があればすぐにでも買いたい、そんな感じでした。
そうこうしているとチエさんが、「今日のリサイタルの券が余っているんですけど聞きます?」

Ccf20111126_00000

ありがたいですね、うれしかったですね。
お礼というのもなんですが、CDを一枚購入しました。
広島でギター教室をしている、ギター演奏家『川本秀史』さんの「ムシカ・カヤーダ」と言うアルバムで
バイスの組曲2番・バッハ無伴奏チェロ組曲6番・ビラロボスが入っています。
このCDの横に同じく広島のギター演奏家「石原圭一郎」さんのCDもありました。
こんどはそっちを買いましょう。
Dsc00016
でマルコ・デル・グレコさんの演奏は最高でした。
知らない曲ばかりでしたが、確実なテクニックでノリノリの演奏でした。
最前列の中央でサウンドホールから2mの至近距離で最高の演奏を聴かせてもらいました。
始めのうちは目をつぶって音に集中していたのですがギターのことが気になり目を開けて観察しました。
このギターはいい音なんですが特にこれと言った特徴のある音という訳でもなくなんだろう???
「イタリア人だからおそらくイタリア製だろうな」と思ってラベルを見てみました。
照明の加減でラベルが半分しか見えなくて「なんとかConcert」「C71」とかいてある。
よく見てみるとなんとそれは、「ヤマハのグランドコンサートGC71」でした。
ヤマハの最高級ギターで168万円、ハウザー・ラミレス・ロマニのようなネームバリューはそれほどありませんが、良い楽器です。
ヤマハのコンサートだから気を使ってヤマハのギターにしたのかな?ともおもいましたが、結構傷があったり塗装が剥げていたりするので相当弾き込んでいる楽器のようでした。
演奏中に右足をドスンドスンと踏んでかなり入れこんでいるようでした。
僕も時々、演習中にドスンとやることがあるので、「あっこれは熱中している証拠だな」と言うことで良しとしましょう。
ということで、チエさんありがとう、久しぶりに本物の演奏を聴くことが出来ました。
ギターもお金が出来たら絶対に買いますかから・・・